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【SISCO】セゾン情報システムズ9【ずるっぱげ】 [無断転載禁止]©2ch.net

76 :IT業界の多重下請け構造の瓦解、技術者に“失業”の覚悟はあるか:2016/07/12(火) 21:14:42.28
ある大手SIerの幹部から「あんたは、人月商売や多重下請けの元凶として我々のことを悪く言うが、
我々には下請けも含めIT業界の雇用を守っているとの自負がある」と言われたことがある。
その時は「何を言ってんだろ、この人」と思ったが、冷静に考えると、それは一面の真理だ。
日本のIT業界の病弊である人月商売や多重下請けが瓦解すれば、多くの雇用が失われるのも事実だからだ。

 この「極言暴論」や「記者の眼」で私は、IT業界の人月商売や多重下請け構造の問題を指摘してきた
さらに、この病弊が一刻も早く一掃されることがIT業界だけでなく、日本企業や日本全体にとっても
重要だと主張してきた。それと同時に、いずれにしろSIerを頂点とするこのビジネスには先が無いとも予測した。

 こうした暴論に対して、IT業界の問題のしわ寄せを一身に受ける下請けITベンダーの技術者だけでなく、
SIerの技術者、そして経営幹部の人たちからも賛同や支持の声が寄せられている。ありがたいことである。
できれば、SIerや下請けベンダーの経営幹部が今までのビジネスの在り方を深く反省し、
人月商売や多重下請けというIT業界の大問題の一掃に動いてくれると、さらにありがたい。

 日本でもユーザー企業のIT投資やシステム開発のトレンドが、基幹系システムからデジタルビジネスの
ためのシステムへ、そして外注から内製へと移るのは確実で、人月商売と多重下請け構造に基づく既存の
SIビジネスは、これから大きくシュリンクする。日本のIT業界には最大の危機が迫っているわけで、
ぜひとも業績好調の今のうちにビジネスモデルの変革を成し遂げて、世界に顔向けができるハイテク産業に脱皮していただきたい。

 だが、そのことはIT業界の多くの人たちに、失業という不幸をもたらす。
なんせ私は「人月商売や多重下請けを無くせ」と言っているのだ。実際にそれが無くなれば、
下請けベンダーの技術者の仕事は失われる。それだけでなく、大規模プロジェクトを「オーバーヘッダーズ」
として管理するだけのSIerの技術者の仕事も失われる。私の暴論を賛同・支持してくれる技術者の皆さんに問うが、
それに対する覚悟と備えはあるのだろうか。

77 :技術者不足の虚構、常に過剰だった:2016/07/12(火) 21:16:03.08
日本のIT業界は、景気の変動に合わせて技術者不足と余剰を繰り返してきた。景気が十分に良くなると、
ユーザー企業のIT投資が活発になって案件が増える。不況の時、下請けベンダーは技術者の数を減らしていたから、
にわかに技術者不足となる。で、下請けベンダーは技術者をかき集めるが、再び景気が悪くなり案件が少なくなると、
多くの技術者をお払い箱にせざるを得なくなる。

 まさに人月商売の“非情のおきて”だ。全体の仕事量と必要な技術者の頭数が明確にリンクしている以上、
全体の仕事量が減れば、IT業界のどこかで誰かが職を失うのは避けられぬことである。
それでもSIerなどの大手ベンダーは多くの場合、リストラの痛みから無縁でいられた。
不景気な時は「内製力の強化」などと称して、下請けベンダーを切り捨てることで、
自分たちは“良い会社”のままでいられた。

 まったくもって、けしからぬことである。もちろん資本主義、市場主義経済である以上、
こうした理不尽が存在するのは、ある程度やむを得ない。だが、このように下請けの技術者を
景気の調節弁とするような労働集約産業が、米国同様のIT産業、若者にとって夢のあるハイテク産業を誇称する。
本当にけしからぬことなので、一刻も早く本物のハイテク産業に脱皮すべきなのだ。

 さらに言えば、日本のIT業界は労働集約産業としても二流だ。労働集約産業は、相対的に付加価値が
低い産業であるため効率性を追求する。だが日本のIT業界は、主な客であるIT部門のいい加減なこともあり、
非効率が温存されている。そもそもパッケージ製品で済むシステムを作り、無用の機能までも要件として膨らませる。
プロジェクトの炎上、手戻りも日常茶飯事。その分、より多くの技術者が必要になるわけだ。

 つまり、IT部門を主な顧客として人月商売にいそしむ日本のIT業界は、本来必要な人員よりも多くの技術者を
雇用していたのだ。それは不景気な時も、基本的には変わらない。案件が少なくなっても、無意味なシステム開発、
ムダな機能追加を求めるバカな客はいる。SIerも全力を挙げて、要件を膨らませにかかる。
そしてプロジェクトの炎上も頻発する。かくして不況の時も、IT業界は過剰な数の技術者を抱え込んでいたのだ。

78 :生産性は低いまま、人月単価が右下がり:2016/07/12(火) 21:17:11.21
SIビジネス、そして開発終了後の保守運用の受託サービスなどはITサービスと総称されるが、
日本のITサービスはとにかく生産性が低い。SIerや下請けベンダーが手掛けるシステムは主に、
基幹系など業務の効率化を図るためのシステムだ。それによりユーザー企業は業務の効率化を
図れたかもしれないが、システムを作る側の生産性の低さ、非効率さは目を覆うばかりだ。

 こんな話もある。ある公共系のプロジェクトで、既存のITベンダーだけでなくITベンチャーも参画させて、
新たな発想でシステムを企画・開発しようということになった。で、SIerから声を掛けられたITベンチャーが
張り切って、開発や保守の工数を減らすためにツールの活用を提案したそうだ。
すると、SIerの技術者が怒り出し「我々の仕事を奪うつもりか」。このITベンチャーは手を引いたとのこと。

 もちろんSIビジネスなどが付加価値の低い人月商売である以上、本来ならSIer間の価格勝負となるから
効率化が進むはずだ。実際、個々の案件でコンペになれば、既存のSIerからのリプレースを狙って低料金で
勝負を挑むSIerが必ずいる。マクロで料金のトレンドを見ても、好不況で人月単価の変動はあるが、
全体としては年々、右下がりを続けている。

 で、人月商売の生産性は向上しているはずと言いたいが、そうはならないのがIT業界の不思議なところだ。
とはいえ、理屈は簡単。ユーザー企業のIT部門の多くは、システム開発や保守運用を丸投げし、
請け負っているSIerや下請けベンダーの技術者に完全に依存している。
だから、めったなことでリプレースは起こらない。既存のSIerが人月単価を多少下げることで手を打つのが普通だ。

 ポイントは、人月単価は下がっても工数は減らないということだ。ソフトウエアなのだから、
可能な限り個別の開発を排除すれば、工数は劇的に削減できる。
だが「客が求めるから」という理由で、SIerはムダに工数を膨らませる。
そして、ユーザー企業の料金引き下げ要求には人月単価で応えようとする。
当然、不況の際には人月単価は大きく下がり、好況になっても人月単価は元の水準には戻らない。

79 :現状に憤る技術者は何をしたいのか:2016/07/12(火) 21:18:48.72
長年にわたる人月単価の低減傾向の影響は、SIerでなく下請けベンダー、
特に多重下請け構造の底辺のベンダーの業績に響く。さすがに今は無いだろうが、
景気が低迷していた数年前には40万円台の人月単価も存在した。まるでオフショア開発並みである。
いや、中国のベンダーなら、この単価ではもはや受けまい。
40万円台の単価で働く技術者の給与はどれくらいなのか、考えるだけで気持ちが暗くなる。

 それでもSIerが工数を膨らませる努力を続けたお陰もあり、
不況時でもIT業界の多重下請け構造の中では大リストラ、大量失業は発生しなかった。
中小の下請けベンダーがいくつも倒産し、職を失う技術者も少なからずいたが、
破局的事態には立ち至らなかったわけだ。まさに冒頭のSIerの経営幹部が言い放った通り、
「SIerが下請けも含めIT業界の雇用を守ってきた」ともいえる。

 だが、SIerが“守ってきた”雇用の質は劣悪だ。給与が安いだけなく、長時間労働が常態化し、
開発プロジェクトが火を吹けば、自分に責任が無くても不眠不休のデスマーチを強いられる。
そして、多くの技術者が心や身体を病む。まさにブラック職場だ。
だからこそ、下請けベンダーの多くの技術者が憤り、心あるSIerの技術者や経営幹部も
「このままじゃ、ダメだと」と思うわけだ。

 だからこそ私が「人月商売や多重下請けを無くせ」と書くと、
技術者ら多くの読者に支持してもらえたのだと思う。
私はさらに踏み込んで「SIビジネスには先が無い」とも予測したが、
それに対しても多くの読者が賛同してくれた。ところが、である。
「SIer、そして下請けベンダーはビジネスモデルの転換を急げ」と言うと、
「経営幹部がバカなので絶対に無理」といった声が多数寄せられる。

 では、技術者の皆さんはどうしたいのだろうか。辛い仕事に耐えつつ、
やがて“バカな”経営幹部と共に海の藻屑となりたいのか。
それとも本当は「SIビジネスは無くならない」と思い、「辛くても食い扶持があればよい」と考えているのか。
それこそバカげていると思うぞ。可能なら、自社のビジネスモデルを変えるような新サービスを創るか、
それが無理なら、技術者としてスキルアップし幸せになれる別の道を探すべきだと思うが。

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