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【小説】リゾナントブルーのМVからストーリーを想像するスレ 第120話 [無断転載禁止]©2ch.net

1 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/04/28(木) 22:14:01.12 0
まえにもきこえたこえだ!

でも

みみからじゃなかった

あたまからきこえたみたいな……

「見つけたよ。君も共鳴≠キる者だ」    

 第119話 Rs『ピョコピョコ ウルトラ』6 side Sato より

前回のお話はこちら↓
【小説】リゾナントブルーのМVからストーリーを想像するスレ 第119話 [無断転載禁止]c2ch.net
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58 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/04/29(金) 01:16:51.84 0
この前物販撮影をしてる時に亜佑美ちゃんの撮影を見てたんですね。
そしたら、初めて人の生写真を買いたい!って思ったんですよ。
自分の中で衝撃が起こったっていうか、何かが目覚めた気がしました。
タイプだったんだと思います―――

最近、亜佑美ちゃんと℃-uteさんをはじめとした先輩方との仲が良い。
どうも原因は、私達中学生メンバーは未だ参加できていない農作業系TV番組・SATOYAMAライフにて、
一見すると中学生位なのに、実際は高校生のお姉さんである亜佑美ちゃんの参加率が非常に高いってのがありそうだ。


同じ10期は仕方ないとしても。私と同期のフクちゃんだったり、香音ちゃんだったり、…道重先輩だったり、
私も尊敬してる鈴木愛理先輩だったり、光井先輩だったり。その他にも一杯。
ハロコンに向けて私自身も事務所の先輩達と過ごす時間が大幅に増え、
相対的にモーニング娘。としての仕事現場以外で一緒に過ごす時間はどんどん減っていった。

新人が先輩方と仲良くする事、それ自体はとても良い事だってのは分かっている。
分かっているのだけれど、複雑な乙女心が渦巻いて嫉妬と欲望に囚われる。

59 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/04/29(金) 01:17:52.68 0
「それでですね、鈴木さんが…あ、愛理先輩の方なんですけど」
「譜久村さんって何だか一緒に居ると落ち着きますよね」
「光井さんに譜久村さんとこの間遊びに連れて行って貰って」
「矢島さんって背も高いしとっても優しいのに天然なところもあって」
「この間まーちゃんと須藤さんと菅谷さんと一緒の企画だったんですけど」
「はるなんが主に新しいネタ考えてくるんです。今日のは深海魚とか言ってて」

SATOYAMAでの先輩達との体験やら、
外で遊んだ時やレッスンの事とかも逐一報告混じりに話してくれるのはとても嬉しい。
後輩達が自分も尊敬している先輩達や同期達と仲が良いというのは喜ばしい事だ。
それに亜佑美ちゃんは後輩だけど年上だし、学校も違う。
大好きだけど同い年なフクちゃんとかちょっとズルイって思ってしまう。

それぞれに任せられる仕事の区分が違う時も多いという事も分かっている。
私としてはレッスンやお仕事で会う度に、亜佑美ちゃんの口からその様子が知れるのはとても嬉しい。
先輩達の素敵な部分を語る明るい亜佑美ちゃんも含めて微笑ましいし、
他人の良い面を見つけられるその姿に、負けず嫌いだけどそれを含めて素直で可愛いなって思う。
けれど、も・・・・

その口唇からは次々と私以外の名前ばかり出てくるのが何だか少しだけ面白くなかった。

「でも、どうせなら鞘師さんと一緒にダンス企画がやりたかったですよね〜…なんちゃって」
「ああー」
「って聞いてます?」
「うん」
「生田さんも心配してましたよ?鞘師さんが何だか最近特に上の空だって」
「そっかぁ」
「…鞘師さん、今何考えてるんですか」
「うん」
「私の事でも考えてるんですか…なーんて」
「そう」
「……じゃあこっち見て下さいよ」
「あー」

亜佑美ちゃんから発せられるのは、今日も相変わらず先輩達の話題ばかりだった。
最初は新曲の確認を口実に一緒に振りや歌の練習をしていたのだけれど、それも一通り済んでの帰り際。
優しくされてるというのは良いんだ。でも同時に先輩方にも優しく接してるんだろうなと勝手に嫉妬をしてしまう。

60 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/04/29(金) 01:18:19.36 0
いや、もしかしたらとグルグル考え込んでいる内に、それ以外の話題も喋っていたかもしれない。
でも一生懸命話してる亜佑美ちゃんは可愛いなぁ等とどこか上の空で微笑みながらも、
今の私はただ次から次へと聞こえてくる話題に適当な相槌を打つのが精一杯だった。

暫らくして「へぇ」とか「そう…」と、生返事しか返さない私に業を煮やしたのか、
顔を覗き込みながら「鞘師さん、何か怒ってるんですか?」と尋ねられて、ハッと我に返った。
本人は全く意識していないだろうが、私にとっては戸惑う程に魅力的な上目遣いでつい視線を逸らしてしまった。

・・・あれ?なんで亜佑美ちゃんが泣きそうな顔してたの?

「いや、別に怒ってないよ?何で?」
慌てて手と首を振りながら全力で否定した。顔は引きつっていたかもしれない。
「ウソだ。絶対嘘だ。絶対機嫌悪いです。どうしたんです?私何か気に触るような事しました?」
「違うよ、何も。何もしてないよ」
と言うより何もないから色々考えていた、とは言えなかった。
「じゃあ、どうして。上の空だし明らかに私の話聴いてくれないし、その上さっきから何で一回も私の顔を見ないんですか、鞘師さん」
「………それ、は」
しまった。いつも通りの優しさに甘えて、ボーっとしてしまった上に困らせるどころか怒らせてしまったかもしれない。
そもそも言えるわけがないのだ。
あなたと私以外のメンバーとの仲に実は嫉妬しています、なんて子供じみた独占欲。
重苦しい沈黙が部屋を包む。
黙ったまま口を開こうとしない私に愛想を尽かしたのか、
「私には………言えないんですか」と言って立ち上がった。

「あっ………」
嫌われた?亜佑美ちゃんに?
いやだ。それだけはいやだ。
いや。嫌いにならないで。どこかに行かないで。


喉が渇く、息が苦しい。なんだこれ。こんなのしらない。こんなのいやだ。

61 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/04/29(金) 01:18:48.67 0
「何ですか?…私と居ても面白くないんでしょう?」
気づくと、亜佑美ちゃんの腕を咄嗟に掴んでいた。この位置からでは亜佑美ちゃんの顔が見えない。
いつも通り明るい亜佑美ちゃんの声。
それなのに冷たく、どこか突き放すような言葉に聞こえて胸に突き刺さる。
「――やっぱり、私には何も言ってくれないんですね」
「……や」
「や?」

「いや。行かないで」
「…答えになって無いですよ」
都合が良すぎることは、自分でも分かっている。
これじゃ呆れられても文句は言えない。
でも。

「でも、いやなの。行かないで…!」
「鞘師さん、だから」
「嫌だ!」

静かな部屋に私の声が響く。


「……ごめんなさい。さっきの態度は私が悪かったです。言う通り上の空だったし、謝るから。
自分でも、都合の良いこと言ってるのは分かってる。…でも、嫌いにならないで。
お願いだから、一人にしないで。私から、いなくならないでっ……!ご、めんなさっ…ぃ」
心からの叫びだったのか、最後の方は喉が渇いて上手く声にならなかった。

亜佑美ちゃんの顔を、見ることはできなかった。リアクションも出来ない位驚いてるんだろうってのは分かった。
自分でもめちゃくちゃなことを言ってしまったのはわかる。
これでは、ただの駄々っ子。
勝手に嫉妬して、困らせて、勝手に不安になって、泣いて相手の気を引いて。
最低だこんなの。


なんとか呼吸をして、「ごめん、忘れて」と同時に掴んでしまった手を離し、壁際に身体を沈めた。
こんな自分に彼女を、年上の後輩を縛りつけてはいけないのだ。
目の前が暗くなるのを感じる。こんな薄汚れた感情は晒してはいけない。知られてはいけなかったのに。
どうしようもない程気分が落ち込むと、目の前が暗くなると言うけれど、そうか本当に暗くなるのか、と
渇いた心で考えていると、ぎゅっと抱きしめられた。気付いたら好きになってしまった亜佑美ちゃんの匂いがした。

62 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/04/29(金) 01:19:40.66 0
「ごめんなさい、鞘師さん。気付かなくて。寂しかったんですね」
そう言って小さな子をあやすように、ぽんぽんと背中を優しく撫でられた。
なぜ彼女はこんなにも優しいのだろうか。私がメンバーだから?私が先輩だから?私が子供だから優しいのだろうか。
こんなに私はわがままなのに。好きな事以外には言葉足らずだし寝てばっかりだし、面倒くさいやつと思われても仕方ないのに。
「…ごめん。もう良いから。私のことは放っておいて、構わないから、行って…良いよ」
私なんかに、彼女は勿体ない。

「そうは言いますけど、鞘師さん。私の服、掴んだまま離してないですよ?」
確かに、見るとレースで縁取られたブラウスの裾を私の手ががっちり掴んでいた。
「あっ、これは、その…」
鼻を啜りながら服の裾を掴んで駄々をこねるなんて、本当に幼い子どものようだ。

その事実に気が付いて自分が恥ずかしく思える。
一体どうしてしまったんだ、私は。

「・・・どうしちゃったんですかって訊くのは簡単ですけど、話したくなるまで待ってますから」
そうして暫らく亜佑美ちゃんに撫でられていたらさっきの薄汚れた感情はだいぶ薄まっていった。
不思議だった。フクちゃんにこの気持ちを教えられた時、これからは隠し通さなきゃいけないって決めた時。
あの日、今と同じ様に慰めてくれた時にはこんなに薄まる事はなかったのに。

「………私は笑ってる鞘師さんの方が好きですよ?」
「ふぇっ!?」
笑いながらよしよしと頭を撫でられる。これじゃどっちが先輩なんだか分からない。
慰めてくれてるだけなのだろうけど、ふいに好きという単語を告げられてどうしたらいいか分からなくなってしまった。

意味なんて無い。
あったとしてもこれは親愛という意味での好きに決まっている。
私のような下心の好きではない。

「踊ってる鞘師さんも歌ってる鞘師さんも好きです」
「え、あ…」
「仕事に真面目な鞘師さんも、照れ屋だけど面白くて、ちょっと不器用な鞘師さんも好きです」
「あ、ありがとう」
亜佑美ちゃんの話し方があまりにもいつも通り過ぎて真意が掴めないけど、どうやら嫌われてないという事はよーく解った。

63 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/04/29(金) 01:20:12.79 0
「それと、ですねっ」
「う、うん」
ふいに亜佑美ちゃんがニヤニヤしだした。こういう時はあまり良い予感がしない。
これが巷で話題のだーいし感というやつか。
「意外とお子様な鞘師さんも嫌いじゃないですよ」
「……あー」
「いやー、可愛かったですよぉ」
先程醜態を晒した身としては何にも言い返せなかった。
というより、立て続けに好きだの可愛いだの繰り返されて頭が沸騰しそうだ。


「鞘師さんは?」
「ん?」
「鞘師さんは今…何考えてるんですか?」
まただ、亜佑美ちゃんの今にも泣きそうな顔。ウチはそんな顔させたい訳じゃなかったのに。
そう思ったら自然と口が動いていた。
「…亜佑美ちゃんを泣かせたくないから言えん」
「そう簡単に泣きませんよ」
「嘘じゃ、泣き虫のくせに…」
「ふふっ…大丈夫です今日は泣きませんから」
なんか年上の余裕を醸し出してるみたいだけど、ドヤ顔にしか見えない。
笑った顔の唇も弾力があって美味しそうじゃなって無意識に思ってしまったのはいつからだったか。

「亜佑美ちゃんの唇が可愛い」
「またそういう…」
「事故じゃないチューしたい位」
「へ!?」
あ、今度は亜佑美ちゃんが真っ赤になってる。って唇を手で隠されてしまった。
この前の事思い出したのかな?あの時も真っ赤になってたっけ…フクちゃんに見られてたってのもあるけど。

「そ、そっ、そういう事はですね、あの、えっとす、好きな人とするものですし…」
消え入りそうな声で私は良いですけどって言うのがとても可愛くて、唇を隠した小さな手にそっと自分の手を重ねた。
「好きじゃよ」
「うあ…」
「唇だけじゃなくて、タイプって言うか亜佑美ちゃんが好き」
そこまで言うと、隠してた手の力がふわりと抜けていった。
「嘘じゃないですよね……もう一回、言って下さい」
「チューしたい」
「もう!そっちじゃなくて!」
「好きじゃよ」
言いながら重ねた手をゆっくり下ろした。
真っ赤になったほっぺと泣きそうな瞳とぷるっぷるの唇がもうウチを誘ってるようにしか見えなかった。

64 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/04/29(金) 01:20:46.11 0
「ごめんなさい・・・鞘師さんの気持ち知ってたんですよ実は」
「はっ?」
OKなのかと思って近づこうとしたらごめんなさいってちょっと!!
バレバレだったのか!いやまあ唇唇言ってたのは否定できないけど。
「あの、ですね。私、譜久村さんに、相談に乗って貰ってて」
「・・・フクちゃん?」
あれ?私もフクちゃんに相談してて、って。えっ!?亜佑美ちゃんも?
「譜久村さんが、鞘師さんはバレバレだけど隠し通すつもりで居るから難しいかもよって言われて、それで」
「・・・・う」
「で、荒療治だけど嫉妬させてみたらって……ごめんなさい」
「うわー……めっちゃ恥ずかしい」
「でもちゃんと言ってくれて嬉しかったです」

「…亜佑美ちゃんは?」
「え?言いましたよね散々」
「えーーー…そうだけどさぁ」
「ふふふっ」
「わっ」
笑いながらスッと顔を近づけられた。このパターンは予測してなかった。
あれ?私から行きたかったのにと思った時には亜佑美ちゃんが近過ぎて慌てて目を瞑ってしまった。

「…私も好きです、鞘師さん」
名残惜しそうに離れた愛しい唇から待ち望んだ声が聞えたのは暫く経ってからだった。

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