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【小説】リゾナントブルーのМVからストーリーを想像するスレ 第125話 [無断転載禁止]©2ch.net

1 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/07/08(金) 21:01:02.58 0
「うちらはあの子らよりはまとまってないんかもしれんな」
そんな中澤のつぶやきを聞いた者は――――誰もいなかった。

第124話『ズッキの決意(仮)タイトル募集中。。。 』 より


前回のお話はこちら↓
【小説】リゾナントブルーのМVからストーリーを想像するスレ 第124話
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92 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/07/09(土) 20:21:45.04 0



鈴木はマンションの一室で考えていた。
「今はまだ」
「いずれ何かは」

そして一番心に引っかかるのはかろうじて聞こえた
「だからその前に―――の心配―――いい・・・」
の言葉。

この言葉の前にDr.マルシェは「心配しなくていい」と言ったはずだ。
それは鈴木がしている自分自身への心配のことだろう。
普通に解釈すれば「その前にメンバーの心配をした方がいい」となる。
けれど中澤は努力すると言ってくれた。
あれから一度も会ってないけれど、あの時の中澤の言葉に嘘はないと鈴木は信じている。
それでもネガティブな妄想が頭から離れない。
鈴木はただ自分の心が、想いが共鳴しないように必死にこらえるしか出来なかった。




93 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/07/09(土) 20:22:58.27 0



「どーする?」
能天気に声を発したのは生田だ。
リビングで3人の少女たちは鈴木の部屋を伺う。
鈴木が共鳴しないようにしているため、自分たちの心の声も今の鈴木には届かない。

「どうしようもないじゃろ。香音ちゃん自身が拒否しとるんじゃ。
うちらには何も出来ん」
リラックスした鞘師が外では抑えている方言もそのまま答える。
「でもなにか出来ないのかな。
仲間が苦しんでて、共鳴することさえ拒否するなんて・・。
やっぱり聖はほっとけないよ」
譜久村が鞘師と生田にすがるような目を向ける。

「そやけどどうすればいいと?
聖が触ってみて香音ちゃんの悩み見ればいいんかな」

「いけんじゃろ」
「だめでしょ」
二人の声が綺麗に重なる。

「わかっとうと。言ってみただけやし」
生田はそう言って少し膨れた。

沈黙。
それぞれにどうすればいいのか考えてみるが妙案は出ない。
生田は少し考えるのに飽きているようで携帯を弄び始めた。




94 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/07/09(土) 20:24:38.55 0
「前にも香音ちゃんがこんなんになった時があったじゃろ。
あん時はしばらくしたらいつの間にか元気になってた。
じゃから今回もそうなるんじゃない?」
鞘師が譜久村に話しかける。
「あぁ。あの時――。
でも聖この前聞いたんだけど香音ちゃん、先輩に相談したから良くなったって。
だから香音ちゃんだけで解決したわけじゃないってゆーか」

「誰に相談したって?」
鞘師が聞き返す。
「先輩」
「どの先輩に相談したか聞かんかった?」
鞘師はなおも問いかける。
ここでようやく譜久村は鞘師の意図を察し、残念そうに首を振る。

「なになに、どうしたと?」
またもや能天気な声で会話に入ってきたのは生田だ。

「香音ちゃんは先輩の誰かに相談したんじゃ。
今香音ちゃんが何で悩んどるんかはわからんけど、
前にふさぎ込んでたことと何か関係があるかもしれんのじゃ」
鞘師は生田に説明する。

「もし関係がなくても前に相談したからきっと今回も話を聞いてくれるし、
聖たちよりはずっといい解決策を香音ちゃんにあげられる」
譜久村は生田に説明する。

「お〜いいやん。香音ちゃんが前に相談した先輩に頼めばよかとね?」
生田は変わらず能天気に答える。

「その先輩がわからんのじゃ。
香音ちゃんが誰に相談したかわからんから頼むこともできん」
鞘師は少し苛立ちながら話す。
「うん。聖がもう少し突っ込んで聞けばよかったんだろうけど・・・
あの時はもう元気だったから、結果オーライだなって思っちゃって・・・」
譜久村も悔しそうに話す。


「なん言おうとや?誰かわからんのなら探せばいいっちゃん」
能天気な生田はこともなげに言った。

電気でも走ったかのような顔をして生田を見る二人。

「そうじゃ・・探せばいいんじゃ。
えりぽんでかした。
なんでこんな簡単なこと気付かんかったんじゃろ」
ブツブツという鞘師。頬は少し紅潮している。
「そうだね、探せばいいんだよ。
えりぽんすごーい」
譜久村は喜びで生田を抱きしめる。

生田は二人から褒められて嬉しそうに笑う。



「「「でも、どうやって?」」」
ひとしきり喜んだ3人が疑問を口に出したのはほぼ同時だった。




95 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/07/09(土) 20:26:01.82 0



「二人に直接聞くんは・・・いけんよね、やっぱり」
口火を切ったのは生田であるが、二人の表情を見て諦める。




リゾナンターにとって『共鳴』はとても分かりやすい『絆』であり、
『支え』でもある。
それを拒否している鈴木。
事情が分かる先輩は直接聞いても教えてはくれないだろう。
聞いたことによって話しかけるように促すことも出来るが
二人の先輩がそれぞれに鈴木にアクションを起こせばきっと鈴木の心はもっとかたくなになる。

どうにか自然に鈴木が相談できるようにならないものか・・・。
部屋には何度目かの沈黙が訪れた。

「先輩って田中さんと道重さんなんじゃろうか?」
ぽつりと鞘師が言う。
「リゾナンターのメンバーなら素直に田中さんとか道重さんとか言ってもいいと思うんじゃ。
なんで香音ちゃんは先輩って言ったんじゃろ」
鞘師は疑問に思ったことをそのまま言葉にする。

「それって―――そんなに親しくはないけど相談して、、。
だから名前を言わなかったってこと?」
譜久村が鞘師の疑問をくみ取るように聞き返す。
鞘師はうなずいて見せた。

「たとえば高橋さんや新垣さん、光井さんとかリゾナントを去った人たちは
今の道重さんや田中さんほど仲良くなってはいないと思うんじゃ。
単純にとっさに言わなかっただけってこともあるかもしれんけど・・」
「そうっちゃない?だって誰に相談したかとかえり教えとうないけんね。
香音ちゃんも教えたくないんじゃなかったと?」
鞘師の話を止め、生田が自分の意見を述べる。

「そうかもしれないけど・・でも里保ちゃんの言う通り、先輩っていうのは少しよそよそすぎるよ。
考えすぎかもしれないけど、今2人に絞るのはよくないのかもしれない」
譜久村が二人の意見をまとめて指針を出す。
しかしそれは答えではなかった。

問題はまたもや暗礁に乗り上げてしまった――――。




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