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雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ 4 [無断転載禁止]©2ch.net

1 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:00:01.42 0
http://i.imgur.com/cCrn9tt.jpg
http://i.imgur.com/oJbEjmt.jpg
http://i.imgur.com/YjBZCSf.jpg

前スレ
雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ 3 [無断転載禁止]©2ch.net
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1474297408/

2 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:01:00.20 0
雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ [無断転載禁止]©2ch.net
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1472392981/

雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ 2 [無断転載禁止]©2ch.net
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1473088892/

3 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:02:12.85 0
http://i.imgur.com/negPx08.jpg
http://i.imgur.com/0XtIC6I.jpg
http://i.imgur.com/L6Jbp0k.jpg

4 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:02:54.29 0
みやもものほくろの位置は右左どっち?
https://www.youtube.com/watch?v=JHExXNWQl5A

5 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:03:12.03 0
ラブラブな二人
http://www.youtube.com/watch?v=uIFTWadwn44

6 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:03:31.96 0
ももちと雅
https://www.youtube.com/watch?v=O6Ex1pslBZY

7 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:03:46.08 0
ももちと雅2
https://www.youtube.com/watch?v=3LVatK3XB3Y

8 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:04:06.27 0
桃子と雅のお金より○○なんて・・・
https://www.youtube.com/watch?v=a74jvt2LodM

9 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:05:07.16 0
雅ちゃんのアソコを触るももち
http://i.imgur.com/DpxBxob.gif

10 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:05:24.93 0
Berryz工房 応援してるからカントリー・ガールズ
https://www.youtube.com/watch?v=WgPPQHeTVoc

11 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:05:43.01 0
Berryz工房 みやびちゃんの二の腕はどういう感じ?
https://www.youtube.com/watch?v=mHqLGszJqp8

12 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:06:04.00 0
ももちの敏感なところを触る雅ちゃん
http://imgur.com/xjNmy6J.gif

13 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:08:48.64 0
さんすく

14 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:09:25.04 0
しえん

15 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:09:30.45 0
http://i.imgur.com/GjSSlLg.gif

16 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:10:57.30 0
まさかこのご時勢にみやももスレが4スレ目まで行くとはな
うれしいわ

17 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:12:00.43 0
このご時世だからこそですよ

18 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:13:03.21 0
立ったんだ
おっぱい触っただけでこんなに続くなんて大したもんだ

19 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:16:44.67 0
落ちるやん?

20 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:17:14.78 0
みんな感覚が麻痺してるけど普通おっぱい触らない

21 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:17:36.54 0
みやももガイドライン化してる

22 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:18:53.71 0
>>20
そう言われればそうだな

23 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:18:54.75 0
個別でおっぱい触られたときの気持ち聞きたい

24 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:20:17.33 0
雅ちゃんからすれば私は昔お股をクイッてやられたんだから
今さらおっぱい触られたくらいでガタガタ抜かすなよって気持ちなんじゃないか

25 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:20:50.13 0
いやらしい二人

26 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:21:50.26 0
乙支援

27 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:22:09.20 0
最近は毎朝このスレをチェックするのが日課になってる

28 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:24:23.39 0
愛理の前でやるなよ

29 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:31:43.46 0
わざと見せつけてるとしか思えないレベル

30 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:31:57.14 0
あかんで

31 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:34:17.75 0
あかんか

32 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:36:00.31 0
>>28
子供の前でいちゃつく夫婦みたいなばつの悪さ

33 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:37:25.38 0
この手のスレがダレずに一ヶ月続いてるのがすごい

34 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:37:38.75 0
適当にスキャンしたので汚いけど新スレ記念に
http://i.imgur.com/tlNrWJt.jpg
http://i.imgur.com/XQlf3Ui.jpg

35 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:43:57.71 0
>>34
有能

36 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:44:15.60 0
素晴らしい

37 :s129.142.21.1.ipda.vectant.ne.jp@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:44:20.08 0
>>34

ノノl∂_∂'ル ル ’ー’リ <なつももちゅ!

38 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:44:42.58 0
完走したいな

39 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:45:07.43 0
>>37
興奮する気持ちはわかるが落ち着け服着ろ

40 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:45:32.47 0
>>37
二人とも服を着なさい

41 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:48:05.92 0
ノノl∂_∂'ル ル ’ー’リ < すまん、興奮した!

42 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:50:33.72 0
興奮したなら仕方ないなよくあることだな

43 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:52:59.58 0
新スレ記念&支援
http://i.imgur.com/p7bd6xE.jpg
http://i.imgur.com/8d5QonC.jpg
http://i.imgur.com/ASESjN4.jpg

44 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:53:17.83 0
http://i.imgur.com/IkayFqE.jpg

45 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:53:32.82 0
http://i.imgur.com/vbyGkHD.png

46 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:53:56.98 0
http://i.imgur.com/lLn89pL.jpg

47 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:54:16.78 0
http://i.imgur.com/Av5W7Av.gif

48 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:56:00.97 0
http://i.imgur.com/tyI3o.jpg

49 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:56:13.76 0
http://i.imgur.com/2pGqJsD.png

50 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:56:58.22 0
http://i.imgur.com/I383A7Z.gif
http://i.imgur.com/M8HYeTy.jpg
http://i.imgur.com/NJcnq8w.jpg

51 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:57:41.23 0
http://i.imgur.com/IudAVUL.gif
http://i.imgur.com/w4ZIGK8.jpg
http://i.imgur.com/OYR7Tu0.jpg

52 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:58:33.18 0
http://i.imgur.com/gPNRHck.gif
http://i.imgur.com/IycYZA0.jpg
http://i.imgur.com/pWz1i8H.gif

53 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 22:59:04.25 0
貼ってて思ったんだけどラブラブすぎるだろこの2人

54 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:00:22.14 0
ちょw愛理消されてるw

55 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:00:22.49 0
>>52
もうやめてあげてくれ愛理が・・・

56 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:00:39.15 0
>>53
14年?の歴史が重すぎる

57 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:01:02.62 0
http://i.imgur.com/pXgFH4m.jpg
ももち結びをする雅ちゃん

58 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:03:05.59 0
現行中の小説

プロローグ

1992年 3月 6日 千葉地方


「何?生まれた?そうか!そうか…生まれたか!」

男は電話に向かってそう興奮気味に話すと、受話器を放り出し、韋駄天の如し速さで部屋を飛び出した。

「おい!車を頼む!生まれた!大急ぎだ!」

この男、ここでは敬意をもって"嗣永伯爵"と呼ぶことにするが、
千葉地方では押しも押されぬ名士であり、嗣永家9代目当主でもある。


さて、そんな男がなぜ今こんなにも慌てているのかといえば、既にお察しのところであろうが、
もちろん、今し方、この嗣永家に待望の第一子が誕生したからに相違ない。

「桃子」と名付けられたこの子供は、少しばかり首をかしげるような変化はあったものの、
すくすくと成長し、やがて15年後、運命の出会いをすることになる。

(つづく)

59 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:03:38.90 0
「桃子様、どうかおやめください!」



その日、嗣永家は朝から慌ただしかった。いや、慌ただしくさせられたといった方が正確だろうか。
最初に異変に気付いたのは、メイド長のサキであった。
彼女の役目といえば、もっぱらメイド達の指導であるが、それとは別に、"朝に弱い桃子様を起こす"という、重大な任があった。
そんなわけで、今朝も平時と変わらず、朝の7時頃に部屋の扉を叩いたのだが、
おかしいかな、いつもなら3回ほど繰り返せば起きてくるところが、今日に限っては一向にその気配がない。
「これは何かおかしい」 ―嫌な予感がしたサキが扉を開けると、案の定、部屋の中は物の見事にもぬけの殻であった。

さていよいよ屋敷の中は大騒ぎである。何しろ、朝一番に大事な嗣永家の第一子が忽然と姿を消してしまったのだから、これはただ事ではない。
かくして、嗣永家使用人総出での大捜索が開始された。
居室から厨房、物置小屋に至るまで、その勢いたるや髪の毛一本すら見逃さないほどであったが、一向に見つかる気配がない。
かといって攫われた形跡もなく、ほどなくして捜索は暗礁に乗り上げた。一体全体、何処に消えてしまったのだろうか?


ところでそんな様子を、向かいの屋敷から、二人して双眼鏡越しに覗く影があった。
片割れは名を徳永千奈美といい、この屋敷の持ち主、つまり徳永家のご令嬢である。
そしてもう一人、双眼鏡片手に笑っているこの青年こそ、今朝方から嗣永家に騒ぎを巻き起こした張本人、嗣永桃子その人であった。

60 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:04:08.57 0
この嗣永桃子という青年、決して特別背が高いとか、スタイルが良いとか、そういう訳ではないのだが、
程よく引き締まった体とその端正な顔立ち、カラッとした性格は、他家のお嬢様方の気を引くに十分足るものであった。
もちろん、今隣で双眼鏡を握っている千奈美嬢もその例外ではなく、密かに桃子に思いを寄せる一人である。

さて、ではなぜそんな好青年が今、大変な騒ぎになっている自分の屋敷を見て笑っているのか、
実に不可解な光景であるが、当然、桃子には桃子の道理があって、今こうして双眼鏡を握っているのである。




原因は昨晩に遡る。
聖Berryz学園 ―千葉地方有数の名門校であり、桃子の通う学校でもある― その学園の高等部第二学年の新学期を翌日に控え、
桃子はとある願いを聞き入れてもらおうと、メイド長サキの執務室を訪ねていた。

「サキさんお願い。もう私も16歳なんだから、一人で学園まで通えるって!」桃子がそう言うと、即座にサキがこう返答した。
「桃子様、それはなりません。私ども、ご主人様から、桃子様を必ず毎日学園まで送迎するよう仰せつかっております。」

もうこうやり取りをするのも何度目だろうか。「毎朝歩いて一人で学園に通いたい」 ―たったそれだけの、
16歳にもなる青年の願いとしては、むしろどこか奇妙な響きさえするような願いなのだが、サキの前ではそんな常識は通用しない。
これ以上は無駄だと悟ったかのように、物言いもそこそこに、桃子は渋々と執務室を後にした。
この時サキが、今日に限っては桃子がやけにあっさりと下がったことに気付いていれば、
あるいは翌朝のあの大騒動は防げたのやもしれないが、ご存知の通り、サキが気付くことはなく、かくして事件は起こってしまったのである。

61 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:04:34.36 0




さて、再び舞台は徳永家屋敷。おや、つい先刻まで、こと近しい様子で肩を並べていた二人の姿が無い。
空っぽの部屋の中には、窓縁に二面ほど置かれた双眼鏡が、ただ朝陽を映すばかりである。
諸賢を盥回しにする様で申し訳ないのだが、此処にいても仕方がないので、渦中の嗣永家へと戻る事にしよう。

来た赤絨毯の廊下を戻り、立派な欄干の階段をくだる。園庭を抜け、門をくぐり…
やや、道の向こう側、嗣永家の表門の傍に、何やら人目を忍ぶ二つの人影。
二つはどうやら男と女。一つは端麗、一つは華麗。
ああ、なんということだろうか。あれは桃子と千奈美嬢だ。
一体全体、何をしでかすつもりなのか、いやはや、見当もつかないが、ともかく、桃子様を止めなくては。
駆け出す。桃子が気付いた。その手に携えるはサキの自転車。瞬間、自転車が走り出す。間に合わない。
そして、サキは叫んだ。

「桃子様おやめください!」

62 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:05:13.98 0
二.
  夏と桃



ダイニングに淹れたての珈琲豆の匂いが立ち込める。
胡桃の無垢材でこしらえられた立派なテーブルの上には、編み籠の中にとりどりのパンと、色彩豊かなサラダ。
微かに聞こえる朝のさえずりの中、椅子には、少し茶色がかったブロンドの髪をした、美麗な少女が食をとっている。
少女は、薄めの珈琲牛乳が注がれたグラスを空けると、所作丁寧に食事終わりの挨拶を済ませ、席を立った。
身嗜みを整え直し、表扉へと向かう。それから「ふうっ」とひとつ息をはき、扉を出た。
門の前では、ピカピカに磨き上げられたロールス・ロイスと、傍らには執事が一人待っていた。
執事は少女に気付くと、軽くお辞儀をし、
「お嬢様、おはようございます。お待ちしておりました」と言うと、車の扉を開けた。
「ありがとうクマイ。ところで、私の鞄持ってくれた?」
「あっ、すみません。失念しておりました。すぐにお持ちいたします。」
クマイはそういうなり、慌ただしい様子で屋敷の中へと戻って行った。

さて、彼女を待つ間に、諸賢におかれましても一番の関心事であろうから、
少女とクマイについて、少し紹介をすることとしよう。
まずはクマイであるが、ご覧の通りこの屋敷に務める執事であり、そして、彼女 ―つまり女性である。
何故、彼女が男性の装いで、さらに執事として務めているのか。それはともかく、凛々しい顔立ちとすらっとした長身は、
名家の執事として見劣りするものではなかった。 ―少し抜けたところはあるようだが。
一方で今、車中、心許なげな様子でクマイを待つこの美麗な少女であるが、
嗣永家と並び立つ、千葉地方きっての名家、夏焼家の令嬢であり、名を雅という。
彼女もまた、今年度から聖Berryz学園の高等部に通う生徒である。

63 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:05:39.43 0
その姿は、思わず息をのむほどの美しさであると、以前からもっぱらの噂であったが、
家の方針から、昨年までは密かに市井の学校に通っていたため、この界隈に姿を見せるのは、実に今日が初めてのことなのである。
当然、桃子や千奈美嬢もその姿を知るところではなかった。

    ◇

二、三分ほど経っただろうか、クマイは大きな白い鞄を抱えて車へと戻ってきた。
クマイは急ぎ車に乗り込むと、運転手に一言二言話し掛け、車を発進させた。
それから分厚い手帳を取り出すと、慣れた様子でページを繰り、今日の雅の予定を確認する。

「雅様は入学式の後、昼から学園の歓迎パーティ。」 ―特に問題はない。予定通りだ。

そうしてから、心の中でもう一度予定を復唱すると、手帳を閉じた。

64 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:06:28.05 0
桃子は悠々と自転車を走らせていた。どうやらサキのことは撒いたようだ。
千奈美嬢を残してきたことが少し気がかりではあったが、サキもさすがに他家のお嬢様には干渉しまい。
心地よい朝風の中で、そんなことはすぐに忘れてしまった。
平時ならば車中から見ている景色の流れが、心なしか、自転車から見るとやけに早く感じる。

「真野さんの屋敷を通り越してから、一、二、三…」

毎朝窓外に見える屋敷の並びを思い浮かべながら、学園への路を辿ってゆく。
角を曲がると、並び立つ新緑まばゆい鈴懸の木が桃子を出迎えた。
そのまま並木道を暫く進むと、ちらほらと学園へと向かう生徒の姿が目立ち始める。
皆それぞれ自転車に乗った桃子に気付くと、一様にギョッとした顔をするのが少し可笑しい。
桃子は、いよいよ愉快な気分になると、一気にペダルを踏み込んだ。目の端を、景色が線になって通り過ぎてゆく。
暫くして、学園の正門が見えたところで桃子は速度を緩めた。
正門は、白煉瓦で造られた、3メートルはあろうかという荘厳な門柱に、線密な装飾が施された鉄製の黒い鋳物門扉からできており、
上部には、スイス式の盾のサポーターに麦の穂と、ベースにリボンをあしらった学園の紋章が陽の光に輝いている。
桃子は門の前で自転車を降り、軽く一礼してから、門をくぐった

65 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:07:34.60 0
門の中、外庭は既に多くの生徒で賑わっていた。ところどころ、知らない顔の生徒を見かける。おそらく今年度の新入生だろう。
皆、足並揃えて、学舎横の、入学式が執り行われる講堂へと向かっている。
人の流れを眺めながら、昨年、新入生として入学式に出席した時のことを思い出した。
―あの時は、一人だけ講堂前まで車をつけられて、少し気恥ずかしかったっけ。

今年はというと、やはり同じ様な目に遭っている生徒が居るようだ。
講堂前には、立派なロールス・ロイスが一台停まっていた。車の傍らに立つ、凛々しい顔立ちの長身の執事が目を引く。
まもなく扉が開いて、車の中から主が降りてきたようであったが、人波に視界を遮られ、
桃子からはただ風に靡く金色の髪が見えたばかりであった。

再び歩みを進める。まずは、この自転車を止めなければ。途中何人か、顔馴染みの学友と挨拶を交わしながら、
外庭を抜け、ピロティ形式の学舎を潜り、駐輪場へと向かう。そして、いよいよというところで、なぜか桃子は立ち止まった。
向かう先に、なにやら見覚えのある人物が桃子を待ち構えていることに気付いたからである。
その人物は、桃子に気付くと、まっすぐこちらへと向かってきた。
距離が近づくにつれて、先程までは建物の影でおぼろげにしか見えていなかったその人物の姿が明瞭になる。
桃子とさして変わらない背丈、落ち着いた雰囲気のシックなメイド服、 少し赤みがかったセミロングの髪。・・・サキだ。
しかし、普段サキが使っている自転車は、今はここにある。一体どうやって?
色々と頭を巡らせる間に、サキが桃子の下へと辿り着いた。

「桃子様、お体の方は無事でございますか?」とサキが言った。
「私は大丈夫だけれど。サキ、自転車なしでどうやって?」
「桃子様がわたくしの自転車に乗って行かれたのと同じように、わたくしも普段桃子様を学校まで送り届けている車に乗ってきたのです」

そう言うと、サキは振り返り、後方を指差した。なるほど、確かにあれは普段桃子を送迎している車だ。

「千奈美様は既に講堂へ向かわれました。ご安心ください」サキが続ける。
「桃子様、お気持ちは解りますが、どうか無茶をするのはお止め下さい。
 それでなくとも、桃子様は人に言えぬ事情をお持ちの身なのです。怪我でもなさったら大変です。ご理解いただけますね?」

いつになく真剣な顔で話すサキを前に、桃子は渋々頷く。
そんな桃子を見て、ひとつため息をつくと、サキはさらに続けた。

「ですが、先程申しましたように、桃子様のお気持ちも解ります。
 ですので、明日からは学園までわたくしも自転車でお供することにいたしました。
 既に桃子様の自転車も手配させております。それでよろしいですね?」

ああ、なんということだろう。願いがかなった。桃子は嬉しくなって、思わずサキに抱きついた。

「サキありがとう! もも、本当に嬉しい」
「桃子様、学校でご自分のことを『もも』と呼ぶのはお止め下さい。それと言葉遣いも。」
「ともかく、今日の帰りだけはお供しかねますので、お迎えにあがります。放課後、必ず正門前でお待ちください。」

そう言い残すとサキは、桃子の手をゆっくりと解き、自転車を引き取って、屋敷へと帰っていった。

「今日はなんて幸せな日なのだろう」

桃子は、ゆっくりと幸せを噛みしめた後、学舎へと向かった。

66 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:08:01.61 0
―眠い。
 気が付くと、講堂には人っ子一人いなくなっていた。小さな欠伸をした後、まだ眠たそうな体を無理やり起こし、そしてまたひとつ、小さな欠伸をした。
「さて、どうしよう」時計を見ると、針は十時三十分を指していた。とりあえず此処から出なければ。
ゆっくりと、糸を手繰るように、ひとつひとつ記憶を辿ってゆく。―そうだ、確か・・・。

   ◇

「ねね、あたし徳永千奈美。よろしく」
少女は雅の隣に腰を下ろすなり、飛び跳ねるような声でそう話しかけてきた。
入学式によほど気分が高ぶっているのだろうか、雅の返事を待たずに逆側の生徒にも同じように話しかけている。
その何とも慌ただしい様子が面白くって、雅は思わず笑ってしまった。
「あ、今笑ったでしょ」少女は雅の方へ向き直って、嬉しそうに言った。
「ごめんなさい。何だか面白くって。私は夏焼雅っていいます。よろしく、千奈美さん」
「千奈美でいいよ、千奈美で!よろしく、えーっと…みやでいい?」
「うん。よろしく、千奈美」
雅はどうやら千奈美に気に入られてしまったらしく、結局この後式が始まるまで延々千奈美の話に付き合う羽目になった。
まず、嗣永さんと真野さんという、生徒の間で大人気の先輩が二年生にいること。
この二人は次期生徒会会長と副会長の候補であること。
そして、千奈美はその嗣永さんが大好きで、おまけに家が隣同士であることなど。
よほど好きなのだろう、聞く限り殆どが嗣永さんの話だった。
そして、式が始まると、今までの元気は何処へやら、千奈美はコロっと寝てしまった

67 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:08:32.83 0
千奈美は実に穏やかな様子で寝ている。無理もない。確かに思わず寝てしまいそうなほど、式は退屈だった。
十分もすると、周囲にもちらほらと夢の世界へと落ちかける生徒が出始めた。
雅も始めは何とか耐えていたものの、三十分ほど経って、式も中程に差し掛かった頃だろうか、抵抗虚しく夢の世界へと落ち着いていった。

その後のことはあまりよく記憶が確かではなかった。
夢の中では教会の中を誰かと歩いて気がするし、そうかと思えば突然の喧騒に意識を呼び戻され、
そこで何か一言二言千奈美と会話を交わしたような気がするが、内容は覚えておらず、
なぜそこからもう一度寝てしまったのか、その理由もさっぱり思い出せない。
とにかく今解るのは、式は終わって、ここには誰も、もちろん千奈美もいない。それだけであった。

席を立って、入り口へと向かう。講堂の扉は開け放されてい
外庭から風と共に、あざやかな花の香りが吹き込んできている。
こうやって改めて見渡してみると、なるほど、隅々まで手入れが行き届いていて、生垣が少しばかり高いこと以外は、実に綺麗な庭園だ。
クマイが、「学園の敷地のほとんどがこの外庭で占められている」と言っていた事を思い出した。
それにしても広い。この場所からでは、一体どの方向に向かえば何処に着くのか、見当もつかない。
雅以外に途方に暮れて立ちすくんでいる生徒がいないところを見ると、おそらく入学式の途中、庭についての説明があったのだろう。
雅は「なぜ式の途中に寝てしまったのか」と、にわかに後悔の念に駆られた。
しかし、そこはさすがに夏焼家ご令嬢。このまま迷子として誰かに見つかる訳にはいかない。
進むべき道はどちらとも解らないがとにかく、自分を信じて前に進むことにした。
心を決め、足を一歩踏み出そうとしたとき、後方から何やら、声が聴こえた。

68 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:08:59.66 0
声は一歩一歩、雅の方へと近づいてくる。そしてどうやら、その声は雅のことを呼んでいた。
 振り返ると、そこにはひとり、学園の制服を着た青年が雅の方を見つめて立っていた。
一目でわかった。おそらくこの人は嗣永さんだ。男性にしては小柄な背丈、吸い込まれるような瞳、端正な顔立ち・・・千奈美が話していた特徴と全てが一致する。
しかし、実に綺麗な人だ。雅がそんなことを考えていると、青年―おそらく嗣永さん―が口を開いた。

「何、私の顔に見とれちゃった?」青年は笑いながら続ける。
「新入生さんだよね? いやあ、入学前からのファンがいるなんて、私ってば人気者」

何を言っているのだろうこの人は。ともかく、こんなやり取りをしている場合ではない。

「別にファンという訳では無いです、新入生ではありますが。」

そう雅が言うと、青年はわかりやすく寂しそうな顔をして言った。

「ちぇーっ。残念」

それにしても、どうやらこの人は嗣永さんではなさそうだ。千奈美に聞いていた人柄と違いすぎる。ともかく、新入生が今どこにいるか聞かなくては。

「あの、先輩。それで私、新入生で迷子なのですけど、今、新入生って」
「新入生? ああ、それなら今、学校見学中じゃないかな」

先輩の話によると新入生は毎年入学式の後、学校内部を見学して回るとのことだった。
そもそもこの学園は外部からの侵入者に対処するためにこの外庭も含めてかなり複雑な構造をしており、一度案内付きで内部を見学しない限り、とうてい学舎までたどり着けないのだそうだ。
そして、今現在どこを見学しているかは先輩にもわからないらしい。要するに、他の新入生とは合流できないということだ。

「ああ、どうしよう・・・」雅から弱気な声が漏れる。無理もない、入学初日から寝坊してはぐれるなんて、名家のご令嬢にあるまじき事態である。
いつもならこんな時助けてくれるクマイも、今は居ない。途方に暮れていると、そんな雅を見かねてか、先輩が口を開いた。

「あのさ、私でよければ学内案内してあげようか? 大丈夫、昼からの行事の時に他のみんなと一緒に居れば何も問題ないから」先輩が続ける。
「大丈夫。去年私もあなたと同じように途中で抜け出したから。それに、私といましたって言えば何も言われないよ。ところで、あなた名前は?」
「夏焼・・・夏焼雅です」

先輩の勢いに釣られてつい名乗ったが、本当にこの先輩、大丈夫なのだろうか? ノリがやけに軽いし、昼に合流すればいいなんて話も眉唾物だ。
クマイからは昼までの予定しか聞いていないし、そもそも名前すらわからない人に付いて行くのも・・・。
雅はそんな考えを頭の中で巡らせていると、そんなことはお構いなしと言わんばかりに先輩が話を続けた。

「そっか、夏焼雅。いい名前だね。みやって呼んでいい?」

なんだか覚えがある名付けセンスだ。そして、先輩は続けてこう言った。

「私は嗣永桃子。よろしく、みや」

69 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:09:27.89 0
先輩は学内を案内しながら色々なことを教えてくれた。
この学園の事、そして嗣永先輩のこと。
まず、やはりこの人は千奈美の言っていた「嗣永先輩」だった。千奈美とは家が隣同士でよく話す仲らしい。
そして驚くことに、嗣永先輩には婚約者がいるらしかった。
また少しだけ寂しそうな顔をして「小さい頃、本当に小さい頃、結婚を約束した人がいる。相手は覚えているかどうかわからないけれど」と教えてくれた。
名家に婚約話は付き物だ。自分の周囲でもよくそう言った子供の頃からの婚約の話を耳にする。―そういえば、自分にも婚約者がいたような気がする。
雅はふとそんなことを思い出したが、そんな話は幼い頃に一度きり聞いた話だ。婚約者の顔どころか、名前すら思い出せなかった。

講堂から学舎への道は案外と単純だった。外ではなく、中に戻るのだ。講堂のステージ奥からゲート付きの通路が学舎へと繋がっていた。
嗣永先輩の言うとおりゲートの読み取り機に学生証をかざすと、ゲートは簡単に開いた。
そこからまっすぐ通路を進むと、その先は中央ラウンジだ。ちょうど昼時なので、いつもなら生徒で賑わっているらしいのだが、今日は誰もいなかった。
そしてその先は、左の階段を下りると外庭へ、右へ行くとカフェテリアと各学年の教室が、まっすぐ進むと、第二講堂とダンスホールがあるとのことだった。

あらかた学内の構造を説明し終えると、嗣永先輩は「新入生はこの後ダンスホールに居ると思うから」と言い残してどこかへ行ってしまった。
去り際に「またすぐ会えるよ」とも言っていたが、雅にはそれがどういう意味なのかよく解らなかった。ともかく、ダンスホールへと向かうしかない。
ふと前を見ると、第二講堂とダンスホールを繋ぐ通路を移動する他の生徒の姿が目に入った。急がないと、また置いて行かれてしまう。雅は足早にゲートへと向かった。
その間にも新入生の列はどんどんとダンスホールへと吸い込まれていく。おや、ところであの列の後ろの方で他の生徒とヘラヘラと喋っているのは千奈美ではなかろうか。
人を講堂に置き去りにしておいて暢気なものだ。文句の一つでも言ってやらなくては。「千奈美!」大きな声で叫ぶ。
驚いて振り向いた生徒たちの中で、雅に気付いた千奈美が笑いながらこちらに手を振っている。
雅は手を振りかえすと、力いっぱい千奈美が待つゲートの方へと駆けだした

70 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:10:10.72 0
>>66
三.
  嗣永先輩



「新入生の皆さんこんにちは、楽しんでいますか?」ホールに少し高めの声が響く。
パーティは一応、クライマックスへと向かっているのだろうか。
今ステージ上でマイクを取った女生徒は、
自らを「次期生徒会副会長の真野恵里菜」と紹介した後、
疲れた顔で再びステージ脇へと下がって行った。
同じ自己紹介をこの三十分で三度は聞いた。
大方何か問題でも起きたのだろう、先程から「実行委員」の腕章を付けた上級生がステージ上で慌ただしく動き回っている。
そんな光景を遠目に眺めた後、雅は手元のお皿へと目線を戻した。
お皿の上には、サンドイッチが十個ほど、こちらも中々の大問題だ。
千奈美がふざけて「全種類制覇だ!」などと言ってサンドイッチを皿に山盛りにした後、
そのまま雅に押し付けて、当の本人はどこかへ行ってしまった。
皿を人ごみの中持ち運ぶこともできず、もう三十分ほどこのサンドイッチの山に釘付けにされている。
雅はひとつため息をついた後、水滴で薄まったオレンジ・ジュースで口の中に残っていたサンドイッチを奥へと流し込んだ。


雅は何とか持ち上げ運んだサンドイッチのお皿をテーブルの上に置くと、脇にある椅子に腰を下ろした。
ホールの一番隅っこにあるこのテーブルは、ちょうど人ごみの喧騒からも、
ステージからも死角になっていて、サンドイッチに散々振り回された雅にとってはいささか居心地がよかった。
テーブルの上にあるピッチャーから空いたコップにオレンジ・ジュースを注ぐと、再びサンドイッチへと手を伸ばす。

71 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:11:41.20 0
>>99
「みやびちゃん、いい食べっぷりだね」
そのまま口に運ぼうとした手は、いきなり現れた嗣永先輩に驚いて、止まった。
何処から、いつの間に現れたのか、気づくと嗣永先輩は雅の目の前にちょこんと座って、こちらをじっと見つめていた。
それから、「みやびちゃん、このサンドイッチ食べないの?」と聞くと、
返事をする間もなく雅が手で持っていたサンドイッチを口でくわえ、そのまま食べてしまった。
「ちょっ・・・」我に返った雅は咎めようとしたが、何とも幸せそうにサンドイッチを頬張る嗣永先輩の顔を見ると、次の言葉が出てこない。
結局、嗣永先輩はお皿の上に残っていたサンドイッチをあっという間にすべて平らげてしまった。

「嗣永先輩、何をやってるんですか」満足そうな顔をして隣の椅子に座る嗣永先輩を横目に、雅が口を開いた。
実際のところ、山盛りのサンドイッチにいい加減うんざりしていた雅にとっては渡りに船であったが、
本来なら人のお皿の上に乗っているものを勝手に食べるなんて、もっての外だ。先輩とはいえ、分別はつけて貰わなくては。

「別にいいじゃん。それにずっと見ていたけれど、みやびちゃん、もうお腹いっぱいでしょう?」
「あと、言ったでしょ。『嗣永先輩』じゃなくて、『もも』。わかった?」

だが、当人は全く反省する気が無いらしい。言い訳ついでに自分の呼び名に注文を付けると、そのまま続けて雅のコップへ手を伸ばした。

あ、それ私の」
「大丈夫、もも、そういうこと気にしないから」

そう言うと嗣永先輩はコップの中のオレンジ・ジュースを一気に半分ほど飲んでしまった。
嗣永先輩が気にしなくても、私が気にするのだけれど・・・そんな心の声は届きそうもない。
ひと通り雅で遊び終えると、嗣永先輩は「またすぐね」と言い残してどこかへ行ってしまった。
雅は残ったオレンジ・ジュースを飲み干すと、人ごみへと目を移す。
相変わらずの喧騒が少しばかり心を穏やかにしてくれる。雅はゆっくりとまぶたを閉じた。

 それから五分ほど経っただろうか、雅は静けさで目を覚ました。
先程まで方々に向いていた視線は、前方のステージへと集中している。
息が止まりそうな静寂の後、聞き覚えのある声が会場内に響いた。

「新入生の皆さんこんにちは。遅くなってごめんなさい」間違いない、この声は。
「今年度から新生徒会長になります、二年の嗣永桃子です。こちらは副会長の真野恵里菜」

さらに声は続けて、耳を疑うような言葉を口にした。

「そして、あちら部屋の隅のテーブルに座っている彼女。彼女が、書記の夏焼雅さんです」

突然の「ご指名」に雅は思わず立ち上がった。ステージに向いていた視線が一気に雅の方へと向く。
人ごみ越しに、ステージ上でしたり顔をしている桃子が見えた。

72 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:12:53.29 0
>>100
桃子がステージから降りると、人ごみが割れて、二人を繋ぐ一本道が現れる。
桃子はそのまま雅の方を真っ直ぐ見つめながら歩いてくると、雅の手を取り、一言「行きましょうか、お嬢さん」と言って、雅の手を引いた。
桃子になされるがまま、雅は手を引かれてステージへと向かっていく。
途中、桃子が小声で「教会のバージンロード歩いているみたいだね」なんて冗談を言ってきたが、雅には何か言葉を返す余裕も無かった。
桃子にはそれが不満だったらしく、ステージへと向かう足がさらに早くなる。
途中すこし足を縺れさせながらもステージにたどり着くと、桃子は少しだけ手荒に雅をステージ上にエスコートした。
ステージに上がると、先程までも感じていた視線がことさら鋭く感じる。
幼い頃から名家のお嬢様として育ってきた雅にとって、注目を浴びることはそれほど苦になる事ではなかったが、これは訳が違う。
四方八方、映る眼差しはどれもこれも雅の心を見透かそうとしているかのように見えてくる。一瞬の緊張の後、会場を万遍なく見渡して、桃子が口を開いた。

「という訳で全校生徒の皆さん、私たち三人が新生徒会執行部です」桃子も少し緊張しているのか、口調が微妙に硬い。
「多少、人選に驚いた方もいるようですが、みや…夏焼雅さんはあの夏焼家のご令嬢です」
「十分、書記としての務めを果たせると思い選出しました」
一瞬会場がザワついたが、桃子は気にする様子もなく続けた。
「先生方にも許可は取りました。何かあれば、私が責任を取ります。真野ちゃんも」
「とりません」
「真野ちゃん即答? 冷たい〜」

いつの間にか会場の空気は柔らかくなっていた。会場からはちらほらと拍手も聞こえる。
最後にもう一度会場を見渡して場を鎮めた後、桃子はマイクを持ち直すと、「ん!」と言って雅の前へと突き出した。
どうやら何か喋れということらしい。
「えー・・・、この度書記に指名されました、一年の夏焼雅です。よろしくお願いします」

突然では碌な言葉が出てくるはずもない。雅は「いきなり言われても」とでも言いたげな、少し非難めいた目で桃子を見た。
当然だ。入学早々、いきなり生徒会に指名され、さらに抱負を述べさせられるなんて、予想ができるはずもない。
雅の目線に気付いたのか、桃子は不満そうにマイクを自分の口元に戻した。
そして、戻すなり雅の手を握ると、マイクをスタンドに戻し、真野先輩に目配せをして、言った。

「ではこれにて新任の挨拶を終わります。真野ちゃん後は任せた。みや行こう」
「ちょっ、桃子先輩、強引・・・」

今日はなんだか人に振り回されてばかりだ。手を振り払おうとしたが、桃子の力は案外と強く、雅は結局なされるがままステージ脇へと引っ張られていった。

「桃子先輩、いつもこういう事をしているんですか?とりあえず離してください」
「だーかーらー『もも』だって言ってるでしょ!」

雅がいくら言っても桃子は手を離そうとしない。それどころか、抵抗すればするほど強く力を入れて雅の手を握ってくる。
不思議な目で見てくる実行委員の生徒など目もくれずに、桃子はどんどんステージ裏の廊下を突き進んでいく。
一番隅の控室の前まで来たところでようやく桃子は足を止め、雅の手を離した。

「桃子先輩、こんなところに連れてきてどうしたんですか? それに、私突然書記なんて任されても困ります。私、今日この学園に入学して、先輩にも今日初めて会ったんですよ?」

雅がそう言うと、桃子はまた、少し寂しそうな顔をして、一言だけ、雅に尋ねた。

「本当にもものこと、覚えてないの?」

雅が首を横に振ると、桃子は「そっか。ごめんね」とだけ言い残すと、
踵を返し、雅を置いて廊下をステージの方へと戻って行った。その背中は、どこか懐かしく、そして、寂しそうだった。

73 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:14:23.48 0
雅はその背中を見て、思わず桃子を呼び止めようとした。
だが、今何と声をかけて桃子を止めればいいのか、きっと桃子が欲しがっている「何か」を自分はわかっていない。
桃子の後ろ姿をただ見送るしかなかった。そして、この時を最後に、桃子が雅に話しかけてくることはなかった。

 次の日の朝、雅が登校すると、いつの間にか生徒会書記の話は無かったことになっていた。
先生の話では「やはり上級生が担当するべきだという話になった」ということだったが、
他の生徒たちの噂する限りでは、誰も雅に代わって書記になった上級生の名前を知らない。
案の定、午後になって配られた「新生徒会執行部からの挨拶」というプリントにも、会長と副会長の名前しか印刷されていなかった。
元々の桃子の人気が影響してか、幸い雅や生徒会についての面白おかしい噂が流れることは無かったが、雅にとっては何一つ幸いなことなどなかった。
入学式初日から振り回され、友達を作る機会を奪われ、勝手に書記に任命された上にさらにその書記を知らぬ間に解任され、
挙句の果てにこれだけ雅を振り回した張本人の嗣永先輩は、いつ雅が会いに行っても雲隠れドロンで事情を聞くこともできない始末。
収穫といえば雅のことを二回も置いてきぼりにした千奈美と友達になったくらいのものだ。
千奈美にも一応、嗣永先輩の行動の理由を知っているか尋ねてみたが、開口一番「わかんない」と返されてしまった。

74 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:14:59.98 0
>>199

   ◇

 一週間後の放課後、雅は生徒会室の前に立っていた。何度目だろうか、生徒会室の扉を叩く。
あれからずっと、嗣永先輩の影を追い続ければ追い続けるほど、訳は分からなくなっていく。
もしかしたらと思いクマイにも一応尋ねてみたが、逆に入学式の日の昼以降の予定を伝え忘れたと懺悔をはじめる始末だった。
生徒会室の中から返事が聞こえ、扉が開く。今日も中から出てきたのは真野先輩一人だった。

「ごめんね、夏焼さん。今日も桃子いないのよ」申し訳なさそうに真野先輩が言った。
「いえ、いいんです。ありがとうございます先輩」

なんとなく真野先輩は何かしらの事情を知っている気がして、初日に色々と聞いてみたが、こちらも他の人と同様に何も知らないようだった。
「気になるなら」と嗣永先輩の屋敷の場所も教えてもらったが、何となくそこまで踏み込んで行くのが怖くて、
地図が書かれた紙は財布の中に仕舞ったままになっている。どちらにせよ、三日後には二年生と合同の学内散策会がある。
このまま卒業まで顔を合わせる機会がないなんて、あり得ない。
何なら先生にお願いして散策会で嗣永先輩と同じグループにしてもらってもいい。
色々と作戦を頭の中で巡らせながら、雅は生徒会室を後にした。

三日後、嗣永先輩は学校を休んだ

75 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:16:05.93 0
欠席の連絡を受けたのは散策会が始まる少し前だった。理由は風邪らしい。
まもなく合流した真野先輩と千奈美が教えてくれた。
こうなるといよいよ「何が何でも自分のことを避けようとしたのではないか」とも思ったが、
千奈美が「嗣永先輩、本当に風邪をひいたみたいよ」と言うので、それを信じることにした。
しかし、それならそれでお見舞いに行かなくては。
色々と迷惑はかけられたが、病に臥せていると聞いて以上、そのまま無視しておくわけにはいかない。
歩きながら、二人にお見舞いの品の相談をする。

「嗣永先輩、何がお好きなのでしょうか?」

入学式以来一回も話していないのだ。よく考えると、雅は嗣永先輩のことを何も知らなかった。
だが、知らないのは真野先輩や千奈美も同じらしかった。
嗣永先輩は多くを語る人ではないらしく、何かプレゼントをと尋ねれば、返ってくる答えは何時もお菓子ばかり。
それどころか、嗣永家ほどの名家になれば、毎年たった一人の令息の誕生祝の会が催されてしかるべきであろうが、それすら催された試しが無いというのだ。
当然、学園内に嗣永家の屋敷内部へ立ち入った生徒は真野先輩や千奈美を含め、誰一人として居なかった。

「ごめんね、あまり役に立たない情報しかなくて」この間から真野先輩には謝られてばかりだ。
「いえ、とても役に立ちました。ありがとうございます」

元はと言えば、嗣永先輩が悪いのである。尻拭いをする羽目になって、真野先輩もいい迷惑だろう。逆にこちらが申し訳ないくらいである。

「ところで、夏焼さん。なぜ急にお見舞いなんか?」と真野先輩が言った。
「それは…」

さて、実際のところ、なぜ自分はお見舞いに行こうなどと思ったのだろうか。
よく考えずとも、新生徒会の書記騒動以外では何も接点が無い先輩なのだ。
成り行きで言えば、雅がわざわざお見舞いに行く必要性があるとは言い難かった。
だが、雅は嗣永先輩の病気の話を聞いたとき、即座にお見舞いに行くことを決めた。
それほどまでして、嗣永先輩と真剣に話がしたかったのである。
ともかく、それならお見舞いの品で嗣永先輩のご機嫌を窺うような真似をするのは間違っている。
雅は、自らの心中を素直に手紙に認め、それを渡すことにした。

 その日の午後、雅は一通の手紙に手にクマイの運転する車で一路、嗣永家へと向かっていた。
嗣永家の屋敷は雅の想像よりも身近な場所、
なんと毎朝のクマイの車に乗って通る道の途中にあった。―そういえば毎朝通学の途中、丁寧に剪定がなされた庭のお屋敷の前を通るっけ。
思えば、あれが嗣永家の屋敷なのだろう。書いてもらった地図の場所ともその屋敷は一致する。
ゆらゆらと車に揺られながら、色々なことを考える。心の準備ができないまま、車は嗣永家へと到着した。

 いざ到着すると、雅はなかなか車から降り門をくぐる勇気が出なかった。
最後に会ったあの時、雅のもとから去って行く桃子の寂しそうな背中が頭をちらつく。
やはり、これ以上は踏み込むべきではないのではないか。
そんな思いが雅の足を石のように固め、引き止める。
だが、今何もせず、やがて時と共にあの日の出来事が薄れ、思い出からも消え去っていく。―そうなるべきではないとも雅は感じていた。
今、自分が行動を起こさなければ、必ず後悔する日が来る。

「クマイ、行ってくるね」

そう言うと、雅は決意の下、車の扉を開けた。と同時に、嗣永家の門扉が、ゆっくりと、雅のことを待っていたかのように、開いた。

76 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:16:48.18 0
門の中には執事が一人立っていた。
よく見るとその執事は女性らしく、長い黒髪を後ろでひとつ結びにしている。
執事は雅の顔を見ると、重たそうに口を開いた。

「夏焼雅様ですね。私、執事の須藤と申します。ようこそいらっしゃいました。
桃子様から常々夏焼様のお話は伺っております。ですが、本日はお引き取り下さい」

そこまで言うと、執事は門を閉め家内へ引き返そうとしたので、
雅は急いで執事を呼び止め、「せめてこれだけでも」と執事に桃子宛ての手紙を手渡した。
そして、さっさと車へ戻ると、そのまま帰ってしまった。
あまりにあっさり帰ってしまったので、執事の須藤も、実のところこっそり門の裏側に隠れて様子を窺っていた桃子も、すっかり面食らってしまった。
そうして、桃子は車が走り去るのを門の中からこっそり見届けると、執事の須藤に慰められながら、家内へと戻って行った。

そして、そんな桃子たちの様子を、草木の陰からじっと見つめる者がいた。―雅である。
なんと、車に乗ったと見せかけて、密かに嗣永家門前の植木の陰に身を潜めていたのだ。
そんな訳で、執事の須藤と桃子がすっかり家内へと入ったことを見届けると、素早く閉まりかけている門の隙間をすり抜け、まんまと屋敷の中へと入りこんだのである。

さて入りこんだはいいが、ここから先どうするか、雅に特段何か考えがある訳ではなかった。
今こうして入りこんでいるのも、咄嗟の思い付きからであって、周到に立てられた計画の結果ではないのだ。
ではなぜ名家のお嬢様が危険を冒してまで、他家の屋敷に入りこむような真似をしたのか。
それはひとえに、桃子への何か不思議な執着心と、そして、にわかに湧き上がってきたある一つの疑惑からであった。
というのも、先程車の中で悩んでいるさなか、雅は窓越しに実に奇妙な光景を目にしていたのである。

77 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:18:08.61 0
それは、嗣永家前に雅を乗せた車が停まって二、三分ほど経ったころの出来事であった。
門の前に止まった車に気付いたのか、家の扉が開き、執事が一人、様子を窺うように庭へと姿を現した。

だが、雅は何も玄関から堂々と現れた執事を見て驚いたわけではない。
時を同じくしてもう一人、勝手口からこっそりと庭へと出てきた人物がいたのである。
そう、門の陰に隠れて須藤執事と雅のやり取りを窺っていたあの人 ―桃子だ。
そして、その勝手口から出てきた桃子を目にした瞬間、雅は言葉を失った。

顔こそ雅の知る嗣永先輩その人であったが、着ている服や髪型は女性そのもの。
綺麗なウェーブがかった黒髪に、フリルのついた可愛らしいピンクのパジャマを着ていたのである。
更に驚くべきはその仕草であった。
日頃学園で見せている凛とした雰囲気はどこへやら、一歩ごと跳ねるような歩き方といい、
手を後ろに組み、少しだけ前に身を乗り出して話すところといい、雅が知るどんな女性よりも女性らしかった。

一瞬、「もしやあれは嗣永先輩の妹なのでは」とも思ったが、千奈美も真野先輩も、嗣永先輩は一人っ子だと言っていたはず。
そうなると、やはりあの女性は嗣永先輩で間違いないのだろう。
だが、だとしたらどうして嗣永先輩は女性であることを隠して学園に通っているのか。
あの時折見せる寂しそうな目と何か関係があるのか。
謎は深まるばかりで、いてもたってもいられなくなった雅は、気付いた時には行動を起こしていた。

78 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:18:32.29 0
見たところ、庭に雅以外の人影はなかった。
あの女性が嗣永先輩かどうかはひとまず置いておくとして、ともかく目の前まで行って直接問い詰めれば済む話だ。
まさか嗣永先輩とて自分の屋敷から逃げ出したりはしないだろう。
だが、それにはまず誰にも見つからずに嗣永先輩の部屋まで辿り着かなければならなかった。
先程の執事や、その他の使用人に見つかろうものなら、どれだけ大きな騒ぎになるか見当もつかない。
思えば、中に入ってしまったのなら、これはもう堂々と表玄関から入り、
会えるよう直談判なりすれば少なくとも大きな騒ぎにはならずに済むはずなのだが、
この時の雅にそんなことを考える余裕はなかった。

慎重に、植木の陰を伝いながら、先程嗣永先輩らしき女性が出てきた勝手口へと向かう。
途中、何度か遠目に窓の中の様子を窺ってみたが、不思議なことにどの窓にも人影は見当たらなかった。
聞こえるのは、ただ風に揺れる木のざわめきと、鳥のさえずりばかりである。
そっと、そっと、一歩ずつ勝手口へと近づいてゆく。

そういえば小さい頃、こんな風にかくれんぼをして遊んだっけ。
クマイと、あと雅と同い年くらいの女の子がもう一人。
名前は忘れてしまったが、あの頃は毎日のように一緒にいた記憶がある。
いつの間にか、雅が小学生になる頃にはとんと見なくなってしまったが、あの頃は毎日が楽しかった。
思い出に浸りつつも、また一歩、雅は勝手口へと歩みを進める。
その間、勝手口から人影が一つ、庭へと姿を消したのだが、雅には全く見えていないようだった。

勝手口の周りは驚くほど静かだった。
あと一歩足を伸ばせば届く所まで来ているのに、何一つ気配を感じない。
そっと窓から中の様子を窺ってみたが、相変わらず人影ひとつ見当たらなかった。
雅は物音を立てないよう慎重に、植木の陰から出ると、勝手口のドアノブへと手をかける。

「ふふ、みやって案外、大胆なんだね」

今まさにドアノブを回そうとしたとき、雅の背後から覚えのある声が聴こえた。
振り返るとそこには、あのピンクのパジャマに身を包んだ嗣永先輩が立っていた。

79 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:19:03.83 0
「ね、こっそり忍び込んじゃうくらい、ももに会いたかった?」

そう言いながら、嗣永先輩と思しき女性は少しずつ雅の方へ近づいてくる。

「別にそういう訳じゃないです。それより、貴女は本当に嗣永先輩なんですか?」

元々の嗣永先輩も、男性にしては雅と同じくらいの身長とやや小柄だったが、
今雅の目の前に居る彼女はそれよりもさらに十センチメートルは背が低く見える。
髪も、いつも短髪の嗣永先輩とはほど遠い長髪だ。ただ、声だけは聴き覚えのある嗣永先輩の声だった。

「当たり前でしょ。ももは、ももだよ」そう言うと、嗣永先輩と思しき女性は懐からウィッグを取り出し、頭に被った。
「ほらね、いつもの嗣永先輩でしょ」短髪のウィッグを被った彼女は、間違いなくいつも学園で見る嗣永先輩そのものだった。

「背が低いのはほら、いつもちょっとそういう靴履いてるから」と嗣永先輩は言った。
「貴女が嗣永先輩なのは解りました。でも、なぜ普段は男のフリをしているんですか」雅はさらに続ける。

「でも、そんなのどうだっていい。そんな事を聞きに来たんじゃない。さんざん人のこと振り回しておいて、
気まぐれで優しくしてみたりして、それなのに突然、私の前から消えようとしたりして。
気まぐれで私の心を揺さぶる先輩にもイラつくし、なんでか先輩に執着してる私にもイラつくし。
私に一体どうしろっていうんですか!」雅の目からは、いつの間にか一筋、涙が零れ落ちていた。

80 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:20:22.18 0
「ごめんね、みや」そう言いながら嗣永先輩は、そっと手で雅の頬を伝う涙を拭った。
「もも、怖かったの。」嗣永先輩は少しだけ俯くと、もう一度雅の方を見つめ直して続けた。
「最初、みやと学園で会えた時は嬉しかった。名前を聞いて、『ああ、やっぱりみやだ。変わってないな』って」
「でも、みやはもものこと忘れちゃってて。解ってたのに、みやがもものこと『嗣永先輩』って呼ぶ度にどんどん悲しくなっていくの」

そう話す嗣永先輩の眼は真剣そのもので、雅の背筋がピンと伸びる。嗣永先輩の目にはうっすら涙が溜まっていた。

「だから、みやから逃げた。遠くから見守るだけなら、会わなければ悲しくならないって。
なのに、みや、屋敷まで来ちゃうんだもん。ちゃんと追い返したのに。忍び込んでまで」

嗣永先輩は、雅の手をそっと両手で握った。不思議と、嫌だとは思わなかった。
嗣永先輩の手は柔らかく雅の手を包み込むようで、温かく、どこか懐かしい感触がした。

「嗣永先輩、先輩が私の事嫌いじゃないことだけはよく解りました」

「嫌いじゃないじゃなくて、好きだよ。」

「『好きなこと』は。でも、それ以外の先輩が言っていることは全然解らない。何で男の格好をしているのか。
そもそも先輩は、『私が先輩のこと忘れていた』って言うけど、私、本当に先輩に学園であうまで会ったことないし。説明してください。ちゃんと」

「わかった。ちゃんと説明する。みや、説明するから、その前に一回手を放してくれない?」
嗣永先輩は少し苦笑いしながら言った。気付かぬうちに雅は嗣永先輩の手を握り返していたようで、
目線を落とすと、自分でもびっくりするくらい手に力が入っていることがわかった。

「あ、ごめんなさい」雅は慌てて手を離した。その拍子に、手が嗣永先輩の胸に少し当たった。
先輩の胸は雅のそれと同じように柔らかくて、先輩が本当は女性であるということを実感する。

「ちょ、みやのエッチ! セクハラだよ」嗣永先輩が大げさに飛び退きながら悪戯っぽく言った。

「先輩。真剣な話をしている時にそうやってちゃかさないでください」
雅はそうやって強がってみようとしたが、偶然とはいえ胸を触ってしまったのは事実で、照れくさくてそっぽを向いた。

「みやったら、可愛いんだから」
嗣永先輩はそんな雅の態度を見逃さず、照れくさそうにする雅を笑いながら指でつついてくる。雅はだんだん、自分の顔が赤くなっていくのが分かった。

「先輩、わかったから話を続けて下さい」雅はたまらず、つついてくる嗣永先輩の指をつかまえると、言った。

「あはは。ごめん、みやがあまりにも可愛くって」
満足したのか、嗣永先輩はひとしきり笑うと、雅をつつくのをやめ、また真剣な顔に戻って、続けた。

「みや、もうもも逃げないから。」

そう言うと、嗣永先輩は懐から一枚、写真を取り出した。そこには二人、庭で遊ぶ女の子が写っている。
一人は嗣永先輩のようだった。面影が今でも残っている。
そして、もう一人、写っている女の子を見て、雅は言葉を失った。
そこに写っていたのは、間違いなく幼い頃の雅だったのだ。
そして、さらに驚くべきことに、雅は二人が遊んでいる庭に見覚えがあった。
二人が遊んでいる庭は、間違いなく夏焼家屋敷の庭だったのだ。

「みや、本当のこと、全部話すよ。」嗣永先輩はそう言うと、雅の手を再びぎゅっと握った。

81 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:20:53.45 0
四.
  ホントのじぶん



 道端に一台、ロールス・ロイスが停まっている。運転席には執事服に身を包んだ女性が一人。

「もしもし、クマイだけど…うん。そちらの様子はどう?」

クマイは五分ほどかけて電話の主から報告を受けると、電話を切った。
マイは電話を切ると、運転席のシートに一旦体を落ち着かせたが、すぐに何かを思い出したかのように起き上がると、エンジンに火を入れた。
それから慣れた手つきで車を発進させると、まもなく、車は夕闇の中へと姿を消した。

   ◇

 「ねえ、いい加減『もも』って呼んでよ!」さっきから事あるごとに先輩はこうやって文句を言ってくる。
毎回、イチイチ頬を膨らませ、腰に手を当てながら文句を言う姿を見て、
不覚にもかわいいと思ってしまったが、本人に言う予定も、もちろん「もも」と呼ぶ予定もない。

今、私たちは嗣永家の応接室にいる。なんでも本当のことを話すには「準備」が必要らしく
先輩は先程から壁一面の本棚の前を行ったり来たり。
ときどき本をひっぱり出してはそのまま戻したり、タイトルに目を凝らしてはため息をついたりで、もう三十分はこの状態だ。

「先輩、本なら一緒に探しますから、タイトルを教えてください」
「いいよももが探すから。あと呼び方!」

何度か手伝おうと提案はしてみたが、毎度こんなやり取りを繰り返すばかりなので、
雅もすっかり諦めて、椅子に座っておとなしく待つことにした。
それにしても静かだ。こんなに広い屋敷なのに、聞こえてくるのは先輩が本を探す音ばかり。
使用人も、先程紅茶を運んできてくれたサキさんと、途中、部屋に入ってきて先輩に何やら耳打ちした後、慌ただしく部屋を出て行った須藤執事以外はいない様子だ。
そういえば、あの勝手口前でのやり取りの後聞いたのだが、嗣永家の庭には何台か監視カメラが仕掛けられていて、どうやら私の動きは先輩に筒抜けだったらしい。
「一生懸命かくれんぼしてるみや、可愛かったよ」と、先輩がニヤニヤ笑いながら教えてくれた。

「先輩。それで、さっきからずっと何を探してるんですか」
「んー? ちょっとね…」

手が届く範囲には探し物が無かったらしく、先輩は梯子を使ってさらに上の段を探していた。
梯子はだいぶ古いものらしく、根元がフラついていて心許ない。

「先輩。あたし危ないから梯子持ちます」
「ありがとうみや。でも、もう…あっ!」

桃子が雅に何か言おうと振り向いた瞬間、梯子はバランスを崩し、桃子と共に雅の方へと倒れてきた。
雅はなんとか桃子を受け止めようとしたが、さすがに人ひとり分の体重は支えきれず、桃子と共に床へと倒れこんだ。

「んっ…いてて」
少したってから、先に桃子が起き上がった。雅が受け止めようとしてくれたおかげか、体は思ったよりも痛くない。
それよりも心配なのは桃子と梯子の下敷きになった雅だ。

「みや、大丈夫?」慌てて雅の様子を確認する。見ると雅は今やっと気が付いたのか、目をこすりながら起き上がるところだった。
「うん…ももは大丈夫だった?」そう言いながら雅は重たそうに体を起こし、それから少し伸びをした。

「もちろん。ももは大丈夫だよ。でもよかった、みやに何かあったらどうしようかと。ありがとね、みや」桃子は立ち上がると、床にへたっている雅へと手を差し伸べ、そして、気付いた。
「あれ? みや、今『もも』って…」
「…? ももはももでしょ。 あれ? 私…」雅は自分でも頭の中を整理できていないのか、不思議そうな顔をして桃子の方を見つめている。
明らかにその様子は先程までの雅とは違うように見えた。一体何が起きたのか。桃子は色々と思考を巡らせ、そして、一つの結論へと辿り着いた。

「…もしかしてみや、もものこと思い出した?」

82 :v150-95-129-131.a07a.g.tyo1.static.cnode.io@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:23:27.01 0
日本という国で、子供2人を育てる適正年収をレポート
https://t.co/pyqPm69G69

83 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:23:44.43 0
これでたぶん全部貼り終わったと思う
この小説の他にもう一つ新しいのが投下される予定らしいから保全レスするも良し画像や小説を貼るも良しパンツ脱いで待機も良し雅ちゃんの胸が大きくなるように祈るも良し
とにかくみんなで盛り上げていきましょう

84 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:29:36.40 0
>>83
ありがとう
小説の続きも新しい小説も楽しみ
何よりみやもも好きがたくさんいて嬉しい

85 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:38:47.34 0
このご時世他のスレでみやももみやもも言ってると亡霊扱いされるから
このスレのおかげで俺のみやもも愛爆発できて嬉しいよ

86 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:40:10.36 0
雅ちゃんがももち好きなの隠しきれてない感じ愛おしい

87 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:41:14.83 0
>>45
これ何度見ても笑うw

88 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/03(月) 23:44:24.69 0
24レスってことは作者さんほぼ1ヶ月毎日更新してくれてんだな
感謝だわ

89 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 00:01:30.12 0
規制くらって書けなかったから画像で貼ってみる
http://i.imgur.com/FaNVmef.jpg
http://i.imgur.com/6AggsXn.jpg
こんな感じ

90 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 00:16:13.34 0
>>89
おい




期待してたのにおい

91 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 00:23:57.68 0
>>89
続きがあるだろ?

92 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 00:24:06.85 0
ドキドキした

93 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 00:24:06.93 0
一瞬ももちにチンコはえたのかとオモタ

94 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 00:30:57.73 0
>>89
勝手に続き

「じゃ、今度はももの番ね」
「え、うちは凝ってないからへーきだよ、ってどこ触ってんの!」
「ま、いいからいいから」
「ちょっと、くすぐったいからぁ…あっ」
「みや、どう?気持ちいい?」
「やっ、だっだめっ」
「えーっ、でもほら、ここ。凝ってるんじゃない?かたくなってるよ」
「ば、ばかっ」

こんな感じ?

95 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 00:31:54.44 0
雅ちゃんにもちんこが?

96 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 00:35:52.85 0
みやびちゃんのちくびちゃんだよ

97 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 00:46:28.72 0
>>93
ももちの栗ちゃんを連想していただければなと思ったんだけどそういう考え方もあるのか

98 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 00:53:52.65 0
最近ももち♂夏焼か夏焼♂ももちの妄想が凄く楽しい

99 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 00:57:29.23 0
俺は最近は雅ちゃんがももちに媚薬を飲ませる妄想ばかりしてるから妄想シリーズを書くことができないでいる

100 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 00:59:20.26 0
長編投下するつもりでいたけどしばらく文章書いてなかったせいか台詞以外全然書けなくてわろた
時間かかっちゃうかもだけど許してにゃん

101 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 01:10:38.82 0
いつまでも待つ

102 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 01:16:06.13 0
わたし待ーつーわ

103 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 03:03:39.26 0
オフちはみやち

104 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 03:04:49.86 0
>>99
いやその妄想で書けよ!

105 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 05:52:26.95 0
>>99
やばいまさか俺と全く同じ妄想をしてるやつがいるとは思わなかった
ぜひ書いてくれ

106 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 07:29:30.90 0
ノノl∂_∂'ル ル ’ー’リ < おはよう

107 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 09:11:53.24 0
はいおはよう
http://i.imgur.com/5TEbpHw.jpg
http://i.imgur.com/Idd2Lqe.jpg
http://i.imgur.com/ABAhJlA.jpg

108 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 09:42:35.39 0
「ねえもも、みやの家で鍋パーティしようよ!」

ヒルナンデスの収録終わり。控室に戻った桃子がふと携帯を見ると、雅からそんなメッセージが入っていた
雅が食事に誘ってくれるなんて、いつ振りだろう。
近頃、グループが別々になって、会う機会も減っていたので、突然のお誘いに思わず笑みがこぼれる。
しかし、今日はこの後一日オフ日だ。どちらかと言えば一人でゆっくり過ごしたい気もする。
桃子が行くか行かないか、スマホの画面を行ったり来たりさせながら悩んでいると、
また1件、新着メッセージが入った。この通知音は雅からだ。
今度は一緒に「怒」の絵文字が入っている。

「もも、どうせこの後一日オフでしょ」

なぜ雅が自分のスケジュールを把握しているのだろう。マネージャーさんが教えたのだろうか?
いやいや、その前に「怒」マークって。まるで迷っている様子を見透かされているかのようだ。
強制されると嫌になるのが人間の性。決めた、鍋パーティーには行かず今日は家でゆっくりしていよう。
雅に断りの連絡を入れるためにメッセージアプリを開く。

「『今日はこの後用事があるから行けません』っと。これでよし」

そう一言だけ返事を送ると、家へ帰るために控室のドアを開ける。

「用事がある割にはやけにのんびりしてるじゃん」

そこには、後ろ手を組みながら不満そうにしている雅が立っていた。

「あれ、みや。なんでここに…」
「ももが嘘ついて鍋パ断ろうとするからでしょ?ほら、行くよ!」

そう言って雅は桃子の手を取ると、そのまま桃子を強制連行していった。

109 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 09:43:16.51 0
「ねえみや。そんなにももに会いたかったのー?」
「だから違うってば。鍋したかったけどみやだけじゃつまんないから、いつも一人で暇そうな人を誘っただけ!」
「あ、ひどい!ももいつも一人じゃないもん。今はカントリー・ガールズの後輩だっているし!」

今はスーパーで鍋の買い出し中だ。聞けば、鍋パーティーに参加するのは雅と桃子だけらしい。
他に誰も誘わなかったのか聞いてみたが、上手くはぐらかされた。

いざ行くと決めてしまえば、雅との時間は楽しかった。
一人でゆっくり過ごすよりも、誰かと笑いあっている方が疲れがとれる気もする。
それに、準備は全て雅がしてくれるということだったので、ここは有り難くお言葉に甘えることにした。

肉団子用のひき肉に、白菜に、ネギに、しいたけしらたきニンジン…
普段から料理をしているのだろう。雅は慣れた手つきで食材をカゴへと入れていく。

「ね、もも。お酒も買っちゃおっか?」

お酒コーナーを指差しながら雅が言った。

「えー、お酒?」

以前なら何の問題も無くお酒の話に乗っていたのだが、今は違う。
後輩が出来て、「自分がしっかりしなければ」と思い、しばらくお酒は絶っていた。

「ね、どうせ2人だし。いいでしょ!」

そんな事情を知ってか知らずか、雅はイタズラっぽく笑いながらお酒コーナーへと桃子を引っ張って行こうとする。
桃子は昔からこの雅の笑顔に弱かった。見ると、すべてを許せてしまう気がする。
「許してにゃん」よりもこの笑顔の方がよっぽど悪質だ。

「しょうがないなー。じゃあ今日だけ」

桃子はそう言いながらお酒を選び始める。
正直、最近は自分がしっかりしなければと色々節制していたので、
こうやって同期と何の気兼ねも無くお酒を飲んでハメを外せると思うと、ちょっぴり嬉しかった。

110 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 09:43:36.69 0
ひと通り買い物を済ませると、桃子と雅は早速家に戻り、鍋パーティーの準備をすることにした。
買い物のお金まで全て雅が出してくれたので、桃子はやはり何か手伝わないと悪い気がして台所へ向かってみたが、
雅が「ももは座ってテレビでも見てて!」と言うので、大人しく雅に任せて待つことにした。

しばらくして、台所から出汁のいい香りが漂って来た。
雅は机の上にコンロをセットすると、次々と下ごしらえを済ませた食材を運んでくる。

「ねえみや。今日、ももを誘った本当の理由って何なの?」

唐突に桃子はそう切り出した。
桃子と雅は、昔からプライベートでよく会う仲ではない。
もちろん、帰り道一緒になることなどはあったが、食事に行った回数なんて数えるほどしかなかった。
そして、そうやって食事に行くときは、大抵雅が桃子に何か相談事がある時だった。

「別に、ただ桃に会いたかっただけだよ」

雅はそう言うと、気にするそぶりも無く準備を続ける。

「嘘。みやがももを誘う時、いっつも何か相談事がある時じゃん」
「何、じゃあみやは相談事がないとももを食事にも誘っちゃダメなの?」
「別にそういう訳じゃないよ、ただ気になっただけ」

まずった。雅があからさまに不機嫌な顔をしたのを見て、桃子は急いで話を逸らす。

「ねえ、そういえば新グループはどんな感じなの?みや、上手くやってる?」
「うん。まあまあ上手くやってるよ。普通かな」

準備に忙しかったおかげか、雅の不機嫌は尾を引かず、直ぐに戻ったようだった。
とりあえず一安心だ。気まずいままの鍋パーティーなんて、桃子だってしたくない。

しばらくして、鍋の準備が整った。

111 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 09:43:55.91 0
「いただきまーす!」

一斉に鍋をつつき始める。

「みや、この肉団子おいしいよ!」
「そう?よかったー」

具材はどれもきちんと下ごしらえがされていて、丁寧にとった出汁と相まって鍋は絶品だった。

「ふう。でも、もう10月なのに熱いねー」
「そうだねー。もも、毎日大変でしょ」
「まあね。でも、楽しいよ。みやとも一緒にイベントとかできたらいいのにな」

普通の食事と違い、鍋をつつきながらだと自然と会話もはずむ。
沢山かってきた食材も、もう残りは半分ほどだ。

「あ、そうだ!お酒お酒!」

みやはそう言うと、慌てて冷蔵庫からお酒と、
それから、食器棚から綺麗なペアグラスを取り出してきた。

「ね、このグラス綺麗じゃない?好きな色をペアで選べるんだよ」

そう言いながら、桃と紫色の透きとおった綺麗なグラスを見せびらかしてきた。

「もしかしてももと使うために買ったの?」
桃子がそうニヤニヤしながら言うと、「自分の好きな色と、メンバーカラー」と真顔で返されてしまった。

「ほら、飲むよ!はいこれ」

雅はそういうと、桃子が選んだ桃味のチューハイを紫色のグラスに注ぎ、桃子に手渡してきた。

112 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 09:45:02.93 0
「えー、ももがピンク色じゃないの?」
「いいでしょ別に。それともみやの色じゃやなの?」
「別に、そういう訳じゃないけど。でも、やっぱりももと言えばピンクでしょ!」
「ほら細かいことは気にせずに、飲も」

雅はそう言うと桃色のグラスに注がれたお酒をグイっと飲んだ。つられて、桃子もお酒を飲む。
次の瞬間、桃子は体が爆発するかと思うほど熱くなった。

「あれ、久しぶりに飲んだからかな、ももすっごい熱い…」
「え、もも、大丈夫?入れ過ぎたかな…」
「え?何を?」
「ううん、何でもない。うん、多分久しぶりだからだよ。もっと飲も!」

雅はそういうとまたお酒を飲んだ。これ以上はなんとなくまずい気がしながらも、桃子も釣られて更に飲む。

「ねぇみやぁ…なんかもも火照ってきたよ…」
「えー、もも大丈夫?やっぱり飲みすぎたかな?いいよ、横になる?」
「うん…じゃあちょっとだけ…」
「わかった、ベッド連れて行ってあげるね」

そう言うと雅は桃子のことをひょいと持ち上げ、お姫様抱っこでベッドへと連れて行った。

「ももどうしちゃったんだろ…なんか変な気分になってきた」
「どうしたんだろね?とりあえず横になろ」

雅が少し笑っている気がしたが、桃子に雅がなぜ笑っているかを考える余裕はなかった。
雅は寝室に入ると、ゆっくりと桃子をベッドへと降ろした。

「ね、もも大丈夫?水持ってこようか?」
「ううん…大丈夫…」

酔っているのか酔っていないのか、桃子は自分でもよく解らかったが、とにかく不思議な気分だ。
体は火照っているし、気のせいか目の前の雅が妙に色っぽく、魅力的に見える。

「ねえ、みや、行かないで…もうちょっと…」

気付くと、桃子はベッドの脇に立っている雅を抱きしめ、そして雅の唇に口づけをしていた。





※続きは媚薬をのまされた桃子とまんまと媚薬を飲ませた雅ちゃんの濃厚な絡みをご自分で妄想ください

113 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 10:20:09.95 0
なるほど雅ちゃんが飲ませる側は妄想したことなかった

114 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 10:22:36.96 0
おい待てワクワクしながら読んだら肝心な部分が抜けてるぞ

115 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 10:27:53.15 0
ワッフルワッフル

116 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 11:08:03.14 0
スレタイも雅ちゃんがする方だな

117 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 11:12:53.94 0
わっふるわっふる

118 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 11:46:18.10 0
なんだこれニヤニヤする

119 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 12:03:08.08 0
めっちゃ面白いんですけど
ニヤニヤが止まらん

120 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 14:08:03.14 0
続きがないとか

121 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 15:19:53.90 0
俺は続きを待つよ

122 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 16:03:51.91 0
>>112
服脱いで土下座するから続き待ってる

123 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 16:06:48.52 0
文才だな

124 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 19:16:58.06 0
今何待ちだ

125 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 19:17:19.91 0
読みやすいな
素晴らしい

126 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 20:57:19.23 0
http://i.imgur.com/TFmFO2M.jpg

127 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 22:45:35.57 0
>>124
今のところ現行中の小説と新しく投下予定の長編と>>112の続き
その他にも書いてくれる作家さんたちの小説など

128 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 22:55:09.08 0
112は妄想しろ書いてあるし来ないんじゃ…

129 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/04(火) 23:36:54.54 0
夢見ていればきっと思いは届くはずだ

130 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 00:23:20.50 0
112の続きはもう俺の中で繰り広げられている

131 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 00:51:57.76 0
俺は最近は媚薬妄想以外だと雅ちゃんがキス魔になっちゃって事ある事に人目を盗んでキスしまくる妄想もしてるがなかなか楽しいですね

132 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 01:27:47.84 0
>>112
完全な蛇足になりそうですが要望が多かったので続き置いておきます


「んっ!?あれ、もも今…みや、ごめん。もも何して…」

触れ合う唇の感触に、慌てて桃子は雅から離れようとした。
だが、意思に反して、桃子の手はますます雅の体を強く強く引き寄せていく。
次の瞬間、雅の体の力がふっと抜け、二人はベッドへと倒れこんだ。

「…ももならいいよ」

今度は雅が桃子の唇にそっとキスを落とす。まもなく、桃子の口の中に雅が這入ってきた。
桃子は抵抗しなかった。むしろ雅に応えるように、雅のそれを絡め吸い取っていく。
雅は桃子の足の間に片足を滑り込ませると、巻き付くように太腿を桃子にグッと押し付けた。
桃子も一瞬ビクッとした後、雅に足を絡め付ける。蒸れた熱が桃子の体をますます火照らせていく。
雅を求める手はいよいよ締め付けを強め、二人は溶け合うように、息が切れるほど何度も互いを絡め合った。

「みや…みやぁ…」

とろけるような声で、何度も何度も桃子は雅を求めてくる。
桃子が果たして自分の意志でこうやって雅を求めているのか、もうそんなことはどうでもよかった
ただひたすらに、貪る様に互いを求めあう。
唇を交わすたび、脳の回路がひとつひとつ焼き切れていく。
間も無く、雅と桃子は落ちるように果てた。



桃子は今、すうすうと寝息を立てて雅の隣で眠っている。
起きた時、桃子は今日のことを覚えているだろうか。
こんな形でしか本当の気持ちを桃子にぶつけられなかった自分を嫌いになりそうだ。
明日、目が覚めたら自分の気持ちを素直に伝えよう。絶対に。

「もも、好きだよ」

桃子の耳元でそっと囁くと、桃子をぎゅっと抱きしめ、雅は眠りについた。

133 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 01:30:13.46 0
わんだほー

134 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 01:46:22.30 0
やったぜパンツ脱いで待ってた甲斐があったってもんだ

135 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 02:25:07.46 0
4章の更新が止まった…?
作者さんゆっくりでいいから更新楽しみにしてます

136 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 03:46:57.94 0
あげ

137 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 05:36:32.77 0
>>132ありがとうございます

ありがとうございます

138 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 07:04:08.62 0
ノノl∂_∂'ル ル ’ー’リ < おはよー!

139 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 08:41:42.71 0
>>132
素晴らしい

140 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 10:19:51.03 0
>>132
ありがとう
ありがとう

その調子で四章も頼みます

141 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 10:22:47.87 0
このスレまだ続いてたのかよ

142 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 10:23:59.21 0
終わらせねーよ

143 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 12:21:25.43 0
ほしゅ!

144 :complement.tsukuba.ac.jp@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 15:51:39.26 0
ROM専だったけどこのスレ見てるとみやもも書きたくなってくるな

145 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 16:05:23.97 0
まず落ち着いて服を着るんだ

146 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 17:10:22.10 0
楽しみにしてます

147 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 17:51:49.43 0
進行中か予定の物

貴族設定の4章つづき
新しい長編

これであってる?

148 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 18:03:30.99 0
>>144
筑波大学の総力をあげて素晴らしい作品を完成させてくれ

149 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 20:25:05.32 0
毎朝通る通学路。
春の心地良い風を感じながら、眠気の覚めきらないまま重たい足を前に進める。
学校自体は嫌いじゃないけど、勉強なんてしたくないし今の担任だって苦手だし。
きっとアイツがいなかったら毎日遅刻と早退の繰り返しだろうなー。
なんて考えていると少し遠くから聞こえてくるアイツの甲高い声。

「あ、みやー!おはよー!」
「おはよ、桃子先輩」
大きく手を振ってくる桃子に言葉だけで返す。
毎朝恒例のやりとりだけど、照れくささや恥ずかしさやから雅は一度も手を振り返せたことがない。

自分と同じ中学に通う一つ上の先輩。
3年生の嗣永桃子。
自分の家と学校の丁度真ん中くらいにある桃子の家。
いつからだろ?この人の登校時間に合わせて家を出るようになったの。
雅はふと一年前の春を思い返した。


----------


桃子とは小学校高学年からの知り合いだった。
特別仲がいい友達じゃない。
行事やなんかで会ったときに少し話したり、放課後大人数で遊ぶ時に居たかな程度の関係。

今のように仲良くなったきっかけが、雅の中学校入学、そして部活の体験入部だった。


「ねぇみやー、部活どうするー?」
「まだなーんにも。ちぃは?」
「私もまだー」

部活の一覧表を眺めながらアテもなく一緒に廊下を歩く相手は、他の小学校から上がってきた徳永千奈美。
彼女とはクラスが一緒になり、席も近いことから会ってすぐに打ち解けられた。

「ちぃは運動部とかがいいんじゃないの?」
「うーん、でもここの学校の運動部ってめっっっちゃハードなんだって!!」
「別にちぃ運動苦手じゃないんでしょ?」
「ちがぁう!お腹空いちゃうじゃん!!!」
「あ、そこ?」

目を合わせて笑う二人。
出会ってまだ日は経ってないけど、千奈美のこういう性格のお陰で仲良くなれたんだろうなあと雅は思った。

150 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 20:25:32.14 0
「てかねぇねぇ!」ぺちぺちと雅の方を叩く千奈美。
「ん?」
「ダンス部とかは?」
「あーいいかも。丁度この階じゃん、覗いてみる?」
「うん!れっづごー!」

ダンス部が部室として利用しているのは3階にある多目的室だった。
部室に着くと、あちらこちらから色んな音楽が流れていて、それに合わせて踊る先輩、それを眺める1年生。
パッと見50〜60名程集まっている様だった。
男女比的には9割女子。あまり男子には人気の無い部活らしい。

そしてダンスをすることなく1年生に何やら説明をしている先輩達の中に、見覚えのある顔を見つける。

「あーなんだっけ…つぐ…つぐ…」
「なに?みやなんか言った?」
「いやあそこにいる背の小さい先輩、あの人小学校からの先輩なんだよね」

周りで流れている音楽にかき消されないように少し声を大きくして千奈美に伝える。
するとその声が聞こえたのか、その“背の小さい先輩”がこちらを向いて歩き始めた。

「みやこっち向いてるじゃん、挨拶しなよ」
「いやそんなに仲が良いってわけでも…」
「え、でもこっち向かってきてない?」
「向かってきてる」

無表情で向かってくる先輩に若干気まずさを感じる雅。
が、二人の前に立ち止まった瞬間その無表情から一変記憶に残る笑顔で桃子は言った。

「雅ちゃんだよね?覚えてる?小学校の時に放課後色鬼やったりしたじゃん?あとポコペンとか!」


これが桃子との再会。そして、雅の中学校生活を大きく左右するキッカケでもあった。

151 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 20:27:25.63 0
前スレで言っていた長編です
大まかな内容は決まってますが一切書けてないのでまったり更新になるかもしれません

あと進行中の長編と学校物って点が被っちゃっててすみません

152 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 20:43:22.61 0
いろいろ来てる!
いいよー

153 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 21:00:28.97 0
新作始まりましたね、いい感じです
また楽しみがひとつ増えました
まったりでもありがたいよ

ほんと、このスレ見てると自分も書きたくなるけど、文才が無くてなー
みんな凄いよな

とりあえずオイラは保守がんばっとく!

154 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 22:05:35.64 0
来てるね
学園物で被るならアンカーつけて欲しいな

155 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 22:08:05.32 0
申し訳ない安価つけなきゃと思ってたけどノートアプリからのコピペに必死で忘れてしまった
次から必ずつける

156 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 22:53:16.23 0
ドンマイです
続き楽しみにしてる

157 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/05(水) 23:51:10.47 0
楽しみにしてる!

158 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 00:01:42.54 0
俺の妄想改め俺のヲタチックシュミレーションな

夜に雅ちゃんとももちはチョメチョメしちゃってるわけよ千奈美にももちが受けね
まあそんな時にメンバーから電話が掛かってくるのね
雅ちゃんいたずらを思いついたみたいな顔して電話に出て話し始めるんだわ
もちろんその間もずっとももちを攻め続けてるんだけどね
ももちは口に手を当てて必死に声を出さないようにしてるんだけど雅ちゃんが手を外させて「手使ったら今日は寝かさないから」って言うのさ
むちゃくちゃな要求なのにももちも守っちゃったりね
でまあ電話終わってからは雅ちゃんがひたすら言葉攻めしながら致しちゃう

みたいな

159 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 00:16:05.21 0
>>158
いいねネタだなあ
息抜きに小ネタとして書かせてもらうかもしれない

160 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 00:35:10.72 0
if物もいいな

161 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 01:20:17.94 0
>>159
マジか嬉しい
俺のヲタチックシュミレーションで良ければぜひ書いてくれ

162 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 06:36:06.92 0
危ない

163 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 06:43:47.59 0
おはよう

164 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 06:43:56.23 0
ノノl∂_∂'ル ル ’ー’リ < 朝だよー

165 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 07:52:38.90 0
>>82
「…? ももはももでしょ。 あれ? 私…」雅は自分でも頭の中を整理できていないのか、不思議そうな顔をして桃子の方を見つめている。
明らかにその様子は先程までの雅とは違うように見えた。一体何が起きたのか。桃子は色々と思考を巡らせ、そして、一つの結論へと辿り着いた。

「…もしかしてみや、もものこと思い出した?」
「う…ん…? ももがももだってことはわかるよ」

雅はそう言って首をかしげた。ともかく、雅に確実に何か変化が起きている。
桃子は急いで床に落ちたアルバムを拾い上げると、いくつかページを繰って、収められた写真を雅に見せた。

「ねね。じゃあ、この写真に見覚えある? これは?これも」

写真は全て幼い頃の雅と桃子を撮ったものだった。どの写真の二人も無邪気に笑っている。
中には、桃子が雅の頬にキスしている写真まであった。

「もちろん、覚えてるよ。私たち、同じ家で育った仲だもん」

  ○

桃子と雅の交流は出生時にまで遡る。今でこそ表立った交流はないが、嗣永家と夏焼家は過去何度も協力し合ってきた間柄であった。
桃子と雅が生まれた十五年前もその例に漏れず、両家は密接な関係にあった。
当時、嗣永家は海外進出の計画を推し進めているさなかで、桃子の両親は長く海外での生活を余儀なくされていた。
そこで、一人残された桃子の世話係を引き受けたのが、雅の父親、現夏焼家当主だったのだ。
そういう訳で、桃子と雅は幼少期を夏焼家で共に過ごした仲、いわゆる「幼馴染」なのである。
もちろん、この事は両家の執事ともに知るところであった。

  ○

「じゃあ、じゃあ、ももが六歳になるまで、みやのお家で暮らしていた事は覚えてるってことだよね?」桃子は体を乗り出して、雅の顔を覗き込むようにして言った。
「うん。覚えてるよ」
「じゃあ、最後の質問。ももが六歳の時、ももとみやはある約束をしました。なんて約束だたでしょう!」

桃子は真剣な顔をして雅に語りかけた。雅はしばらく考えた後、肩をすくめて言った。

「ごめん、もも。思い出せない」そう雅が言うと、桃子はあからさまに残念そうな顔をした。
雅はそんな桃子の顔を見て必死に思い出そうと記憶の糸を辿ってみたが、何度繰り返しても記憶は六歳になる直前で途切れていた。

「ダメだ。思い出せそうにないや。ねえ私たち、一体どんな約束をしたの?」雅がそう尋ねると、
桃子は「大丈夫、何でもないから気にしないで」とだけ言って立ち上がった。
それから、「でも、もしみやが、ももとみやがどんな約束をしたか、思い出したら、その時はももに教えてね」と言うと、
「紅茶のおかわり、お願いしてくるね」と言って部屋を出て行ってしまった。

部屋に一人残された雅は、じっとしていても仕方がないので、桃子が置いて行ったアルバムを眺めて待つことにした。
どうやら写真は年代順に整理されているようで、最初のページには赤ちゃんの雅と桃子が並んでベッドで泣いている写真が収められていた。
その後も一歳、二歳…と成長の記録が綺麗に保存されている。
パラパラとページをめくっていくと、最後のページには桃子の小学校入学式の写真が収められていた。
さすがにこの時ばかりは桃子の両親も帰国して出席したようで、桃子の両親が制服姿の桃子を挟んで立つ姿が写っている。
ひとしきり桃子の制服姿を眺めると、雅は続けて左側のページへと視線を移した。
なぜかこのページだけは写真が抜き取られていて、写真のタイトルが書かれた台紙だけが残されていた。
「タイトルは…」そこに書かれていたタイトルを見て、雅は思わず台紙を二度見した。
それから目をこすって、もう一度じっくりとタイトルを見る。だが、何度見てもタイトルに書かれた文言は変わらない。雅はアルバムを机の上に置くと、部屋を飛び出した。
桃子なら、このタイトルについて何か知っているはず。ひたすら桃子のもとへと走る。真実を確かめるために。

   ◇

「もしもし。あ、クマイさんお疲れ様です。ええ、どうやらお嬢様は桃子様のことを思い出したようです。今のところ、ごく初期の記憶だけのようですが……」
少女は植木の陰からそっと身を乗り出し、家内の様子を窺うと、再び陰へと身を隠した。
それから手帳を取り出し、素早く何かを書き留めると、腰を下ろした。しばしの静寂の後、再び少女の電話が鳴った。
「はい、菅谷です」

166 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 07:57:52.64 0
いろいろ来てて朝からキュンキュンだったよ
作者さんありがとう

167 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 08:00:31.65 0
という訳で進行中の貴族設定作品第4章ホントのじぶん及び第一部は>>165のレスをもちまして終了となります
構成としては二部あるいは三部構成なのでこの後も物語自体は続きますが
これ以降の展開が十分に練れていない状態なのでしばらくこの小説の更新はお休みします
ここまで1ヶ月ほどお付き合いいただいてありがとうございました
違う方が書かれている新作が一段落した辺りで第二部を投下する準備ができているよう頑張ります
仮にこのスレ自体が消滅してしまった場合は飼育に載せる予定です

168 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 08:44:24.65 0
>>167
乙です
約一ヶ月楽しませてもらいましたありがとう

第二部も是非読みたいので更新と保守頑張ります

169 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 10:09:23.99 0
更新乙です
まだ続きがあるなら全力で保全させていただく

170 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 10:12:23.53 0
第一部乙でした
楽しませて頂きました〜ありがとう

ベリーズ全員出揃いましたね
菅谷さんの役どころも気になる
続き楽しみにしてる

171 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 10:30:17.74 0
りーちゃんきたああああああああああああああああああああああああああああああああ

172 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 12:02:09.70 0
保守します

173 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 12:53:13.21 0
ありがとう

174 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 13:15:22.87 0
とうとう第一部終わったか乙
保守だけのスレになると消えるの早そうだから
定期的に小説が投下される状態が続くといいな
新作の次の投下はいつ頃なのかね

175 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 13:19:53.09 0
小説誰も書かなくなったら適当にみやももについて語り明かすのもいいと思う

176 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 14:14:43.66 0
ボノDマガでここまで盛り上がるとは
皆みやももに飢えてるね

しかし、次のガソリン供給はいつになるやら
ピンククレスも本格始動したし、
ボノも当面は活動無さそうだし、
しばらく絡みがなさそうなのがなぁ

昔のみやももを掘るのも楽しいけど、
今のみやももも見たいんだよなー

とりあえず今は、武道館Blu-ray届くのを楽しみに待ってる

177 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 14:41:46.39 0
お前らあんまり作者さんを急かすなよ
今まで毎日のように新作が読めていた方がむしろレアなんだから

178 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 15:05:16.17 0
>>144だけど、久しぶりに書き込んだらポカミスしてることに今気づいた
保守がてら投下させてもらっても良いだろうか

179 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 15:08:45.68 0
>>177
頼む🙏

180 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 15:11:06.48 0
>>178
ありがとう!

181 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 15:15:05.50 0
>>179
>>178への安価ミスだった🙇

182 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 15:36:04.90 0
>>178です
ありがとう、投下させてもらいます
短いしカプ要素ちょっと薄め

----------------------------------------------
断続的な電子音が、鼓膜を揺さぶる。徐々に間隔を縮めていく音は、ぼやけた世界を漂っていた桃子は現実に引き戻された。
「ん……」
耳障りな音に身じろぎながら、薄く開いた瞼の隙間。何とか確認したデジタル時計が示す時刻に、桃子は一気に覚醒する。
「え……えっ?」
既に遅刻ギリギリの時刻ではないか、と気づいた瞬間に桃子は跳ねるように身を起こしていた。やばい、とベッドから下りようとして、普段とは違う部屋の様子に桃子は動きを止める。
「あれっ」
見慣れないカーテンの隙間から差し込む陽の光が、ぼんやりと浮かび上がらせる室内は明らかに桃子の部屋とは異なる。
「……もも?」
戸惑う桃子の足元で、もぞもぞと動く毛布の塊が確かに桃子の名前を呼んだ。
「みや?」
フローリングの上に敷かれた簡易的なマットレス。その上で、毛布に包まる人影は間違いなく夏焼雅だ。
そこまで認識して、ようやく昨夜の記憶がうっすらと蘇ってきた。今朝の仕事は現地集合で、しかも桃子の家よりも雅の家の方が近い。そんなこともあって、昨晩は雅の部屋に泊めてもらったのだった。
「時間、大丈夫?」
「あ、えーと、たぶん」
やはり、泊まらせてもらって正解だった、と桃子は思う。今の時間に起床したのでは、自分の家からでは遅刻するところだった。
Berryz工房の頃はそれでも周りが同期だということに甘えられた部分があったが、カントリー・ガールズではそうもいかない。さすがに、プレイングマネージャーが遅刻するなんて笑えない。
「急げば間に合いそう」
「そう」
よかった、がんばって、と独り言のように雅がつぶやいて、寝転がったままの彼女の手がヒラヒラと振られる。
応援でもしているつもりなのだろうか、全然そうは見えないけれど。
気の抜けるような応援に頬を綻ばせたところで、二度目の電子音が桃子の思考に割り込む。スヌーズにしていたんだっけ、と目覚まし時計を止めると、桃子はよし、と立ち上がった。

183 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 15:36:47.75 0
>>182
つづき
----------------------------------
着替えを済ませ、身支度を適当に済ませると、桃子は急ぎ鞄を手に取る。
「ごめん、起こしちゃって」
「ううん」
確か、雅は今日はオフだ言っていた。彼女も朝はそんなに強くなかったはずだ、桃子がバタバタと周りで準備をしていても布団から出てこないのはその証拠。
また今度何かお礼をしよう、なんてことを考えながら、慌ただしくドアノブを掴んだところで、桃子の背中に雅の声がぶつかった。
「え、ちょっと、もも」
「ん、何?」
「や、ないわ、それは」
言うやいなや、毛布の塊はむくりと起き上がる。
「えっ、えっえっ何?」
ゆらりと立ち上がり、真っ直ぐに桃子を捉える雅の視線。いつになく真剣な眼差しに、心臓が跳ねたような気がした。
「髪、チョー爆発してる」
「え、嘘」
慌てて触れた髪の毛は、雅の言う通り見事に重力に逆らっている。急いでいたせいでろくに鏡など見ていないせいで、気付かなかったのか。
「直してる時間ないよう……」
ちらりと目をやった時計は、そろそろデッドラインだと告げていた。後輩たちにはネタにされるだろうが、今は遅刻しないことの方が優先させたい。
「あと、どのくらい?」
「ぎり5分?」
仕方ない、ここは素直に笑われよう、と桃子が覚悟を決めかけた時、雅の手がぐい、と桃子の腕を引っ張った。そのまま連れて行かれた先は洗面台の前。
「みや?」
「その髪、マジでシャレになんないから」
鏡に写る自分の髪型は芸術的とも言えるほどに逆立っていて、雅が言うようにシャレにならないのは確かだった。
「や、でも」
「5分でしょ? よゆー」
本気?と問う間もなく、慣れた手てつきで用いられる霧吹きが髪の毛を湿らせる。
「普通でいい?」
すらりと長い雅の指に見とれていたせいで、返答が遅れた。
「あ、えと」
「それともあれ? 天使の羽根?」
そう問う雅はまるでいたずらっ子のようで、桃子はそれを冗談なのだと判断した。
「あれはもう、魔法が解けたから」
「そうだったっけ」
口を動かしながらも、雅の手先は止まることなく桃子の髪をセットしていく。数分も経てば、先ほどの寝癖は嘘のように収まっていた。
「さすがみや」
「それほどでも」
そう言いながら、得意気に笑む雅。その横顔が好きだと言ったら雅はどんな反応をするのだろう、なんて。ふと思ってしまったのは何故だろう。
「ほら、遅れるよ」
「あ、やばっ」
ほらほらと急かす雅に背中を押され、思考はふわりとどこかへ溶けて消える。
「いってらっしゃい」
新婚さんみたい、とかいつもだったら出てくる軽口が、喉につっかえたのは知らなかったことにした。
「ん、ありがと」
見送る雅に手を振って、桃子はぱたりとドアを閉める。背中にほのかに残る温もりに、今日は良い仕事ができる、そんな予感がした。

184 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 15:41:08.40 0
来てた!
二人がちゃんと二人らしくてやり取りがイメージしやすい
どことなく初々しくてムズムズしたw

185 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 16:11:22.21 0
これ家に帰ってから見れば良かったわ
今の俺の顔にやけ過ぎていつもの3割増しでキモイわ

186 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 16:11:31.32 0
GJ
ももちは同棲して毎日雅ちゃんに毛並み整えてもらえばいい

187 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 16:56:44.57 0
髪の毛の話でボノコンのMC思い出した

408 : 名無し募集中。。。[] 投稿日:2012/09/02(日) 20:53:39.69 0
夜レポ続き
〜雅の成長に喜ぶリーダー〜

夏焼「今回のツアーはリハーサルが短くて不安だった。特に歌詞を飛ばさないかな?って」
夏焼「不安で昨夜もホテルで一人ライブしてたんだけど」
夏焼「一応、リーダーにその事を報告したの…そしたら、えらく感動してくれて(笑)」
夏焼「『みやも、そういう事をするようになったんだね〜』って」
嗣永「(泣き真似する)」
鈴木「(桃子をよしよしする)」

夜レポ続き
〜即興劇場を止めてしまう愛理〜

嗣永「この髪型はみやにしてもらったんだよ」
eji「♪ピロピロ〜ン(音楽)」
夏焼「だって朝、見た時に爆発してて…どうしようかと」
嗣永「この髪型にしてもらうのに一時間半も早く起きてさ…」
嗣永・夏焼「(見つめ合う。抱き合うか…の時に)」
鈴木「しゃ〜らん(突然、変な効果音入れる)」
嗣永「…」
夏焼「…」
鈴木「…」
嗣永「ちょっと!『しゃ〜らん』って何よ!」

188 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 17:13:17.74 0
>>187
実はそのMCのエピソードと、何かのラジオで山木さんが集合時にももちの髪の毛に寝癖がついてたって言ってたのからインスピレーションを受けて書いたんだ
楽しんでもらえたようで嬉しい

189 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 17:22:01.67 0
山木さんも寝癖直してくれるんだよね

190 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 17:25:20.13 0
>>187
前も話題に出てたと思うけどこれってこういうこと?

夜に雅ちゃんが一人ライブ
→その後同じ部屋で寝る
→朝早くに雅ちゃんがももちを見る
→元々の予定の一時間半前にベッドを出る

191 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 17:44:04.74 0
>>188
そうだったのか
良い小説ありがとう

>>190
一緒に寝てないとそういう流れにならないよな

192 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 18:10:45.67 0
雅ちゃんはなんでライブの日にわざわざ一時間半早く起きたのかな

193 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 18:16:56.23 0
余裕があればもう一戦したかったからしかしももちの髪が爆発してたのであえなく断念

194 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 18:39:06.01 0
寝癖の件もいいけど一人ライブしたのをリーダーに報告するのも良いな
リーダーに褒められたい感出てる

195 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 19:22:01.83 0
リーダーだからじゃなくて一人ライブしてから部屋行くから待っててとか言ったのかもしれない

196 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 20:03:24.80 0
>>150
桃子との再会、そして千奈美の「運動部は嫌だけど文化部はもっと嫌」この発言から、丁度いいと理由でなんとなく雅と千奈美はダンス部に入部することにした。
ダンス部は毎日、多目的室と放課後空いている教室に部員が幾つかのグループに分かれて練習をする「グループ練習」
そして、最後に1時間程多目的室で部員全員が集まって行う合同練習、通称「合わせ」の時間に区切られていた。
グループ練習では千奈美と同じグループ。
そしてグループは別だったものの、合わせの時間になれば桃子も居る。
小学校では先輩後輩なんて気にしたこと無かったけど、中学に入ると急に芽生える上下関係の意識。
その点桃子のように前から知っている先輩という存在は雅にとって心強かったし、いい意味で気を遣わずに話をできる安心感もあった。

部活が終われば帰り道が同じな部員同士で自然と行動を共にする。
桃子と雅の一番の接点はそこにあった。
毎日の様に一緒に下校する流れで自然と連絡先を交換し、下校後も連絡を取り合うようになっていった。


雅がダンス部に入部して半年以上経ったある日のこと。
いつもの様に下校後、家で横になりテレビを見ていると雅の元に一通のメールが届いた。
今となってはこのやりとりから桃子を意識するようになったのかもしれない。
雅はそんな風に考えた。

【なんかちょっと疲れちゃってさ】

差出人は桃子。
こんな風に桃子が弱音と取れる発言を自分にしてくるのは意外だった。

【なんかあったんですか?】
【うーん、あった。まだ1年生は誰も知らないことだから、明日部活の時話すね】

正直イラっとした。
話振ってきたのそっちじゃん。頼ってくれてるのかな?って少し嬉しかったのに。なにそれ。
…嬉しかった?いや、うん。一友達としてね。うん、そう。友達。

雅のモヤモヤとした気持ちは次の日の朝になっても消えることはなかった。
当然授業も頭に入ってこない。
5時間目までの授業が終わり部室に向かうその足は決していつも通りではなくすごく早足で。
あー千奈美に後で文句言われるわ、なんて思ったのも1人部室に着いてからのことだった。

197 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 20:04:42.16 0
>>196

部室の隣にある部員が荷物を置いたり、資料や音源のCDなどが置いてある多目的準備室。
部屋に入るとそこには一人で窓から外の様子を眺めている桃子の姿があった。

「桃子先輩」
「…っ…あ、みや」雅は自分でも意外な程の不機嫌さが表に出てしまったからか、驚いた様子の桃子に少し罪悪感を感じた。
が、このモヤモヤをいち早くどうにかしたい。

「桃子先輩昨日のメールの話」
「あぁごめんね、もしかして気にしてくれてた?」

もしかしてじゃない。すっごく気にしてた。
…何でだかはわかんないけど。とにかく昨日のあのメールからずっと頭がそのことでいっぱいだった。

「ごめんねみや、なんか気遣わせちゃったみたいで」
「別に大丈夫ですよ、それよりなんかあったなら聞きます、話くらいなら」

自分の意に反してぶっきらぼうな発言しかできないことに更にイライラが募る。
本当はあのメールの意味を早く知りたいし、頼ってくれているならそれを確信したかった。

「実はね、今日の部活終わりにみんなにも話す予定だったんだけど…3年生が2年生に引き継ぎの時期で来春には引退できるように新しい部長と副部長を決めたのね。それでもも、部長になったんだ」

不機嫌な雅とは対照的にゆっくりと落ち着いた口調で話を始める桃子。

「あー…え、はい」
「それでね、もも別にクラスとかでも目立つ委員会に入ったこともないし、リーダー的な存在?そういうのもやったことないし、でもすごくやりたかったの。だから自分から立候補したの。」
「はい…」
「でも正直ね、不安はいっぱいあったり、一番効いたというか、とどめ刺されたって言うのかな。それが帰ってお母さんに報告したらあまり良い言葉を貰えなかったことなんだ」

優しく落ち着いた表情のまま話す桃子、しかしその表情にはどこか悲しげな様子も見て取れた。
確かに部活で部長という大役を担うということは、保護者の役割分担にも大きく影響してくる。
桃子の家には弟がいることも知っていた、きっと親の負担が増えるという点からちょっとした口論にでもなり、家族思いの桃子のことだから昨日のあのメールに至ったのだろう。

198 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 20:05:00.08 0
>>197

「桃子先輩、なりたくて部長になったんですよね?だったらそれでいいじゃん」
「え?」

意外そうな顔で聞き返す桃子。
自然とタメ口になってしまったことに慌てる雅。

「あ、いやタメ口になっちゃってすみません」
「いやそこは別にいいの!だってみや覚えてないかもしれないけど、小学校の時ももにずっとタメ口だったよ?ずっと思ってたけど敬語の方がなんか変な感じしちゃう。それに呼び方もあの頃は“もも”だったし」
「あー…そうでしたっけ…なんかそんな気もしなくもないっていうか…」

思い当たる節はある。
小学生の頃は先輩後輩問わずお互いタメ口で、しかもあだ名や下の名前で呼んでいた。
しかし流石に今となっては「桃子先輩」から「もも」という呼び名に変えることには抵抗があった。

「とにかく、桃子先輩がなりたくてそうなったなら、それでいいじゃないですか。親だって結局はきっとサポートしてくれると思いますし。それで足りなかったらまあ…部活中に関してはうちがサポートするし」
「みや…」
「だからさ、桃子先輩は桃子先輩で、部長頑張ってくださいよ。うちめっちゃ応援するから」

何言ってんだろ自分、そんなことを思った瞬間、桃子に正面からふわりと抱きしめられた。
手を回すこともせず、驚きと恥ずかしさとで固まる雅。

やば、え、めっちゃドキドキしてる…。

「ありがとうみや、そう言ってくれる人が部員に一人でもいると、ももすごく心強い」
「う、うん…」

抱きしめられて名前を呼ばれ、自分の言った事を思い返して、この時初めて雅は自分の気持ちに気がついた。



あー、この人のこと支えてあげたい。友達とかじゃなくて、多分好きになっちゃってるんだろうなぁ…。

199 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 20:06:22.92 0
昨日の続きです
一応自分でも読み返してはいるけどほろ酔いで書いてたから文章おかしな部分があったらすみません

200 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 20:36:34.92 0
激しく甘酸っぱ可愛い

201 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 20:40:58.55 0
大人のみやもももいいけど学生もやっぱりいいよなあ
期待してるぞ

202 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 22:00:20.96 0
ドキドキした…

203 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 22:10:16.48 0
>>187
なにこれ、2人は付き合ってるの?

これ読んでから182読むと二度美味しいわ

204 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/06(木) 23:21:46.94 0
あげ

205 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 00:10:35.33 0
みやももっていいですね

206 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 00:38:12.91 0
作ってから思ったけど愛理切り取ってよかったな
http://i.imgur.com/a3qYVHZ.gif

207 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 00:47:03.62 0
愛理には悪いがももみや信者過ぎていてもいなくても基本的に愛理が見えない

208 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 00:47:39.51 0
俺は愛理も含めてみやももが好き

209 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 00:50:11.50 0
>>206
このときの雅ちゃんの髪型いいなぁ

210 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 00:51:23.54 0
一応これって雅ちゃんは愛理が見てないこと確認してて
ももちも愛理が見てなかったか気にしてるのかな

211 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 01:09:16.29 0
あいりには内緒の秘密の関係

212 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 01:57:04.84 0
前スレで貼った愛理が見てるのに...シリーズ
http://imgur.com/Y2Zwd4I.jpg
http://imgur.com/2QxOcfp.jpg
http://imgur.com/ORqoRA3.jpg
http://imgur.com/Y4dIGwC.jpg
http://imgur.com/aX2H3lX.jpg
http://imgur.com/ktSQ7Hz.jpg
これらから判断するに表に出ている画像や動画でこれということは見えないところでは愛理の前でキスくらいは日常茶飯事なのではないでしょうか

213 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 02:20:27.45 0
2枚目のあいりのあー!って顔いいな

214 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 03:40:02.24 0
動画確認したら二枚目も直前は愛理がカメラ目線でしかも雅ちゃんが愛理の目線を背中で遮ってるw

215 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 06:07:53.87 0
これは確実にデキてる

216 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 06:14:17.35 0
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1026557.jpg_n7xEJIsaBH3zW6GS3zsA/www.dotup.org1026557.jpg
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1026558.jpg_O0J4RySPMbc33d5JyMMR/www.dotup.org1026558.jpg
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1026560.jpg_mrAN9rDGWHTmkIRXrdmZ/www.dotup.org1026560.jpg
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1026561.jpg_f3jOQtrGkfMpmjK2OWdY/www.dotup.org1026561.jpg
追加

217 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 07:13:45.28 0
州´・ v ・)< わすれーなーいでー!

218 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 09:41:26.13 0
雅ちゃん最低だよな
ももちを辱めようとしてDマガ内でマ〇コって言わせようとするとかさ

219 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 09:42:27.30 0
そなの?

220 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 11:02:02.15 0
そんなこともありましたね

221 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 15:13:03.67 0
活気を取り戻せ

222 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 16:56:55.45 0
そのDマガで風船膨らませるやつ面白かったな

223 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 17:44:00.21 0
>>218
詳しく

224 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 19:12:07.58 0
にゃんこ 子にゃんこ 孫にゃんこ ひ孫にゃんこ ロケンロール

Buono!のDマガでこの早口言葉をももちに言わせたことがあった

225 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 20:19:04.26 0
試してみたらにゃんここにゃんこまんこになった

226 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 23:23:00.06 0
みやびちゃんみやびちゃん

227 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/07(金) 23:52:50.05 0
みやびちゃんみやびちゃん

228 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 00:06:34.98 0
なんか急にトーンダウンしたな

229 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 00:36:14.41 0
今日は金曜日だからな

230 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 00:54:18.88 0
みやももの夜はこれから

231 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 01:34:41.43 0
何か投下しようかな

232 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 01:44:20.14 0
投下期待

233 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 02:06:30.96 0
書けなかったからやめた!!!どうやって小説なんて書くんや

234 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 02:07:47.56 0
書きたいように書けばいいんやで

235 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 02:14:04.57 0
あかん書けへんわ
大人しく待つ

236 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 03:07:44.96 0
待っていてくれる方がいたら申し訳ないんですが今日の投下は難しいです
明日書けたら続き投下しますのでお待ちください

237 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 04:36:04.02 0
あげ

238 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 07:03:28.89 0
あさ

239 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 07:31:11.87 0
>>167のお知らせのつづきです
第二部の構成の目安がある程度ついたので
近いうちに書き溜めを開始できそうです

それでその書き溜めと同時進行でいくつか中短編を燃料として投下しようと思ったんですが
いかんせん設定を考えるのが苦手で思いつかなかったので
何か設定をください

240 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 08:29:25.25 0
ノノl∂_∂'ル ル ’ー’リ < おはよう!

241 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 10:18:58.37 0
>>239
妄想書いてくれてる人のを使うと良いんじゃないか?
前のスレにもたくさんある

242 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 10:48:23.48 0
俺のヲタチックシュミレーション

ある日ちょっとしたことから喧嘩しちゃった2人
いつもは自然と仲直りしてるんだけど今回のは長いんだわ
ももちは謝ろうかななんて考えるんだけど雅ちゃんは話しかけても冷たい態度ばっかりとるのさ
まあそんな態度とられたらももちも意地になっちゃってね
で仲直りできないまま何日か経った日ももちが熱出て仕事に来れなくなっちゃって
その日の夜、ももちが目を覚ますと雅ちゃんが部屋にいるわけ
ももちは「みや、なんで居るの?」なんて言うんだ
そしたら雅ちゃんは「もものことが心配になっちゃったから」なんてね
まあその後はなんやかんや仲直りする感じで、ももちがまた寝るときに手繋いでてほしいなとか甘えてもいいかも知れませんね

雅ちゃんはももちが話しかけてきたときほんとは仲直りしようかなとか思うんだけど意地張っちゃってつい冷たい態度とっちゃったり、熱出た日は心配で仕事も満足にできなかったりとかいう設定もシュミレーション中

243 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 10:50:26.10 0
俺の稚拙な妄想でも使ってもらえるならぜひ書いてみて欲しいです

244 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 11:59:15.24 0
>>242
ハァーーーン

245 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 12:01:26.21 0
みやももってやっぱりBuono!きっかけでヲタも注目し始めたの?

246 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 12:39:05.96 0
俺のきっかけはみーやんのばかスレです

247 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 16:11:59.85 0
保全がてら
俺のヲタチックシュミレーションな
地方からの帰りの新幹線でのみやもも
一番後ろの席で雅ちゃんが通路側でももちが窓側の設定で

ももちが雅ちゃんにリップクリーム貸してって言ってくるのね
雅ちゃん貸してあげるんだけどリップクリーム塗ってるももちの唇に目がいっちゃってさ
キスしたいなあとか思うわけ
で、ももちにキスしよって言うんだけど当然ももちは拒否するのさ「今外だからダメだよ」とか「帰ってからならいいけど」とか言ってね
でも雅ちゃんは今したいからなんとか説得しようとするの
それでもやっぱりももちが拒否するから雅ちゃん強引にキスするのね
しかも雅ちゃんチュッってするだけかと思ったら舌まで使い始めるんだわ
で最初はされるままだったももちも最後はなんだかんだで順応しちゃうのさ
キス終わったあとももちは怒るんだけど「ももだって最後は舌絡めてきたじゃん」って言われて顔赤くして黙っちゃうんだ
でその後雅ちゃんが「帰ったら続きしようね」って言ってさ、更に顔赤くしちゃうももち

みたいな

248 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 16:34:18.30 0
ヲタチックシミュレーションの人妄想の種類が豊富だ

249 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 18:59:34.01 0
>>242原案で帰宅後投下します

250 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 19:35:07.68 0
ヲタチックの人って隙あらばももみや妄想してんの?
素晴らしいな

251 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 21:12:39.21 0
>>249
楽しみにしてます

252 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 21:18:15.71 0
みやももって歴史長いよなあ

253 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 21:30:02.11 0
>>247
それを目撃する一般人になりたい

254 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 21:41:13.42 0
連休だからこそのみやもも

255 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 23:11:24.10 0
どっかで見たようなネタだけどな

256 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 23:13:00.96 0
高校の超派手なグループにいる雅ちゃんと地味グループで読書ばっかしてるももちが仲良くて
周りが不思議がっているってシチュエーション妄想してた

257 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 23:18:34.27 0
>>256
いいね

258 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 23:20:27.30 0
みやもも最高だわ
このスレがほんと日々の癒し

259 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/08(土) 23:21:32.89 0
>>255
結構シチュエーション出尽くしてるもんな
俺的には普通の小説みたいなみやももが読みたい

260 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 00:19:06.29 0
>>256
なんとなく降ってきた気がする

261 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 00:40:03.04 0
>>256
これ、みやももの原点ここにあり
萌えるんだよな〜
相反する2人が惹かれ合うみたいなの

262 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 02:46:45.57 0
あげ

263 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 02:52:19.26 0
雅ちゃんがももちのキャラについて暴露してたな

264 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 03:07:05.94 0
これか
http://i.imgur.com/IBdSrzJ.jpg
http://i.imgur.com/lHZPRQn.jpg
http://i.imgur.com/XKXLwiS.jpg
http://i.imgur.com/NQ3X0J4.jpg
http://i.imgur.com/mIgGG08.jpg
http://i.imgur.com/r1uMDla.jpg
http://i.imgur.com/4Z34NG1.jpg

265 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 03:14:21.27 0
>>256続きね
仲良いって言ってもどちらかというと雅ちゃんからももちに絡んでくスタイルで
雅ちゃんの派手グループの友達から「なんで嗣永さんと雅が仲良いの?絶対話し合わなくない?w」とか言われるんだけど
それは幼馴染ってのもあるけど雅ちゃんがももちのこと好きだから絡んでるんだよ
それで派手グループの友達に「嗣永さん読書ばっかして地味だよねww」みたいに言われてムッとなって「ももは可愛いし一緒にいて楽しいからいいの」って雅ちゃんが言うんだよ

…っていう妄想

266 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 06:06:55.28 0
>>249
ごめん思わず寝ちゃった!起きてて進めたところまで貼っておくね



別に怒ってる訳じゃない、ただ謝りたくないだけ。いや、そもそもうちは悪くない。
視線を感じて顔をあげると、ももがこちらをじっと見ていて、―もしかしたら同じこと考えてるんじゃ、なんて気がした。


昨日以来、みやは意地でも、ももと目が合わないようにしている気がする。
さっきだって、ももは普通に挨拶したのに、みやときたら広げた雑誌を見ながら、
「…はよ」とだけ言って、わざと桃の方に背中が向くように椅子を回転させた。
今はといえば、Buono!ラジオ前の待ち時間で、楽屋にはももとみやの二人だけだ。
愛理は前の仕事が押してるとかで、まだ姿を見せない。
「この喧嘩、いつまで続くんだろう。」なんて考えながら雑誌を広げているみやを見ていたら、
急に顔をあげてこちらを見るもんだから、何となく慌てて顔を逸らした。


目が合った瞬間、ももはまるで「そっちが悪い」とでも言うかのように、サッと顔を逸らしてきた。
そもそも昨日一緒に帰る約束をすっぽかしたのはももの方だっていうのに、その態度はおかしい。
今朝会社で会ったときだって、ももがたった一言昨日のことを謝ってくれれば許すつもりだったのに、
開口一番出てきた言葉が「やっほー、みや元気?」ときたもんだから、もう意地でも許すものかと、
それからずっと無視を決め込んでいる。まあ、どうせ今日の仕事はこの収録が最後だし、
明日になればももも謝るなりなんなりしてくるでしょ。
そんな事を考えながら、分かりやすくため息をつくと、再び雑誌に視線を戻した。


時計の秒針が時を刻んでいる。1、2、3…。みやから顔を逸らしてはみたものの、
何処に目を向けていいかわからなくて、仕方なく時計に視線を合わせた。
10秒ほど経っただろうか、向こうから大きなため息がしたかと思うと、また雑誌を捲る音が聞こえてきたので、
恐る恐る視線を戻してみると、みやはまた広げた雑誌とにらめっこしているようだった。
遠目でもみやがイライラしているのがわかる。たぶん昨日約束をすっぽかしたのを怒っているんだろう。
でも、ももだって理由なくすっぽかした訳じゃないし。仕事だったんだから、仕方ないじゃん。
それをそこまで怒るって、ちょっと理不尽じゃない?決めた、みやから話し掛けてくるまでは、ももも無視してやろう。
心の中でそんな決意をしてみた。「しかし、それにしても愛理遅いな。ももがさっき時計見たとき、何時だったっけ?

267 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 08:49:36.26 0
いいね!

268 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 10:46:39.45 0
>>264
これ何?

269 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 10:53:13.45 0
この状況だとももちが謝らないとダメでしょw
続き楽しみにしてる

270 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 10:54:38.87 0
>>268
■ 保田圭・嗣永桃子 ■ テレビ朝日 『あるある議事堂』 ■ 26:20〜26:50 ■ [実況会場]©2ch.net
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1475945409/

271 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 10:56:19.60 0
>>270
ありがとう
関西で観られないから録画スルーしたやつだ
動画探してみる

272 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 11:25:22.32 0
雅ちゃんがまたももちのことはわしが1番知っとるアピールしてたのか
まったく独占欲が強いな

273 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 11:53:57.35 0
http://youtu.be/PW5sorPAtqI

274 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 12:07:22.35 0
>>266
ありがとうございます!
2人ともかわいい

275 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 12:18:48.50 0
>>271
あるある議事堂テレ朝動画
http://www.tv-asahi..../douga/aruaru_cu/647

276 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 12:24:25.51 0
>>273
「愛の軍団」パクリ疑惑とか当時あったっけw

277 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 13:43:01.51 0
なんか調べてみたらBoAの曲の一部と酷似してるみたいな感じらしいな

278 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 15:54:15.96 0
>>272
ニヤニヤしながら言ってるのが目に浮かぶな

279 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 16:10:35.77 0
http://i.imgur.com/yql1WNL.jpg

280 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 16:48:41.39 0
>>279
この本持ってるけど全然読んでなかったわ
やっぱお互いそれぞれ全く違うものを持った同士だよなぁ

281 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 17:40:01.95 0
ももちのことは雅ちゃんに聞くみたいな風潮

282 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 18:04:16.75 0
事務所スタッフじゃなくてみやびちゃんと相談してたんでしょ

283 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 20:35:10.18 0
>>273
「ももち」って呼んでるのがめっちゃ良いな

284 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 23:02:51.01 0
>>279
出会いからして運命的だよね
3万人のオーディションでたまたまぶつかって初めて会話を交わした相手とか、小説とか漫画の世界かよ!
やっぱ、みやももは運命なんだな〜

285 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/09(日) 23:37:40.27 0
長編の続きですが今夜中に投下予定です
日にち空いちゃってすみません

286 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 00:00:06.93 0
>>285
乙です
のんびり待ってるから大丈夫だよ〜

287 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 00:31:30.67 0
>>198


----------


「ねぇみや何考えてるの?」
「え?あ、なんでもない。ちょっとね。」
「えー気になるー」
「なんでもないってば」

隣を歩く桃子に話しかけられ我に返る。
自分の桃子への想いに気付いてからも、桃子との関係は一切変わらなかった。
いや、変わるのが怖かっただけかもしれない。

こうして毎日偶然を装いつつも二人で登校できる関係。
部活中も下校中も、下校後も話せる関係。
それが崩れてしまうのが怖くて、雅はあれから今日までずっと桃子への想いを隠し通してきた。

「新入生もうすぐだね入ってくるの」
「あーそっか、もうそんな時期かぁ」
「みやももう先輩になるんだねぇ」にやにやしながら言う桃子。
「いや、なんで笑ってんの!」
「いやーべっつにー」
「うちだってちゃんと先輩できるし」
「そうじゃなくて、みやが新入部員だった頃のこと思い出すなーと思って」
「いいから!そういうの!」

自分が今まで考えていたことを見透かされているような気分になり、急に恥ずかしくなる。

「あの頃はみやもまだスカート長かったよねー」
「いや、ももみたいに3年になっても膝上にしない方が珍しいから」
「えーそんなことないよー」
「だってそもそも身長伸びたら短くなるじゃん?あ、もも足が…」
「ちょっとみやぁ!」

校門が見える頃には眠気なんてすっかり覚めて足取りも軽くなっていた。
恋とは偉大だ。
一人なら憂鬱な筈の行動も、隣に桃子がいるだけでこんなにも楽しい時間に変えてくれる。

「みやーーーー!先輩ーーーー!おーはよー!!」

校門の先から長い腕を大きくぶんぶんと振る千奈美の姿。
二人揃って手を振り返す。

「じゃあみや、また部活でね」
「ん」
「授業寝ないように!」
「あーもー、はいはい!」

桃子と別れ、雅は駆け足で千奈美の元へ向かった。

288 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 00:32:59.52 0
きたああああああああああ

289 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 00:48:19.49 0
青春だなぁ

290 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 01:49:15.33 0
元ネタ>>158

電気をつけたままの自分の部屋。
ベッドに仰向けになり見慣れた天井を眺める桃子。
だが普段見ているそれと決定的に違う部分がある。

自分の上に馬乗りになり、桃子の両腕をしっかりとベッドに押し付けている雅の存在。

珍しい。
いつもと逆だなあ。

「ちょっと、聞いてんの?」
桃子の腕を掴んでいる手に雅が力を入れる。

「あ、うん。聞いてる。」
「聞いてなかったでしょ」
「もー、なんでみやそんなにご機嫌斜めなの?ももがみやになんか悪いことでもした?」
「した」

即答である。
しかし困ったことに桃子には心当たりが全くない。

ケータリングのデザートを多く取ったこと…は、もう解決した。
楽屋のお菓子…いや、お菓子では最近揉めていない。
メイク時間…どう考えても雅のほうが長い。
衣装替え…?これも雅のほうが長い…。
ん〜…と小さく唸りながらひたすら考えた。

だめだ、全っ然わかんない。

「はぁぁなんでわかんないかな…ほんとももってそういうとこあるよね」

ため息混じりに言ってくる雅。
心の声が漏れ聞こえたのかと思った…。
どうやらご機嫌斜めなんて表現では収まらないレベルの不機嫌さのようだ。

「そういうとこって、ももこれでもよく『ももちはよく周りを見ている』『よく気がつく』って言われるんだよ?てかみやも一緒にお仕事する時よく言ってるじゃん」
「ぁぁぁー…もう!今そんな話関係ないの!」

こういう時の雅には何を言っても無駄だ。多分自分が一番それを知っている。

「みやごめん、ももほんとにわからないの。なにかみやに悪いことしたならももちゃんと謝るから、言って?」

桃子がそう言うと、雅の眉間のシワが少し薄くなるのがわかった。
単純すぎる、わかりやすすぎる、そしてなによりそんな雅が可愛すぎるし愛おしすぎる。
桃子は思わずニヤけそうになるのを必死で堪えた。

「キャプテン」
「」
「キャプテン!!!!」
「…え?あ、佐紀ちゃん?」

無言で頷く雅。
さてこれまた困った、解けないパズルに更にピースを足されたようなもんだ。

「あとちぃも」
「え、千奈美?」

またもや無言で頷く雅。

291 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 01:51:20.68 0
>>290

…あ。


「もしかしてみやさ」
「なに、やっとわかった?」
「あのー…ただのヤキモチだったりとかする…?」
「はあ!?!?ばっかじゃないの!!!」

桃子の左腕を掴んでいた右手を離し、ベッドをバシッと叩く雅。
こりゃ図星だ。桃子は確信した。


「ヤキモチとかそういうのじゃなくて、ももさ、お姉さんズでもビジネスパートナーでもなんでもいいけど、最近やたらと話題にするじゃん?
しかもめっちゃ楽しそうに。キャプテンでもちぃでもそっちがいいならそっちいけばいいじゃん。っていうかなんなの?LIVE中もちょっかい出し過ぎじゃない?」

一息で言い切った雅の息が若干上がっているのがわかった。
ここまで言っておいてヤキモチじゃないと言い張る雅の姿にまたもや愛おしさを感じ、あぁ自分は病気なんじゃないかという気さえした。

「みや、それヤキモチ妬いてるっていうの」
「だからぁ!ヤキモチじゃな…」

少し頭を上げて雅の言葉を唇で塞ぐ。
すぐに顔を離そうとする雅。だが自由になった桃子の左腕がそれを許さなかった。
雅の首に左腕を回し、下を口内へとねじ込むとそれは思っていたよりすんなりと受け入れられた。

舌先で歯列をなぞり、雅の舌と絡める。
唇の端から漏れる互いの吐息。
息苦しくなったところでようやく唇を離すと、雅の頬が紅く染まっているのが見て取れた。

「佐紀ちゃんも千奈美も仲良しだけど、ももとみやは仲良しなんて次元の関係じゃないじゃん。ももがこんな風にキスする相手も、それ以上のことをする相手も、みやだけだよ?」
「うん……」

恥ずかしそうに視線を逸らす雅。
よかった、みやが単純で。…じゃなくて、みやの機嫌が普通に戻って。


ブーブーブー ブーブーブー


え…


ブーブーブー ブーブーブー


え、このタイミングで電話?

292 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 01:51:52.46 0
>>291
「もも、携帯鳴ってる」
「あ、うん、でも」
「いいよ出なよ」

ベッドから降りて床に置いてあった桃子の鞄から携帯を取りだす雅。
その表情が一瞬で不機嫌に戻ったのを桃子は見逃さなかった、そしてすべてを察した。

「もしかして…佐紀ちゃ、わ!ちょっと!」

言葉の途中で雅に携帯を投げられた。
放物線をかいて飛んできた携帯は桃子を超えてベッドの端に着地した。

慌てて携帯を手にとったが鳴り止んでいる。
ロックを解除し着信履歴を見ていると、そこにはやはり一番上に佐紀の名前が表示された。
よりにもよってこのタイミング……。
雅の方に視線を戻そうとした瞬間、再び雅が桃子の上に乗りかかってきた。

「もも」
「はい」
「電話、出なくてよかったの」
「切れちゃったし、それに急ぎの用事ならまたかかってくるだろうしさ」
「仕事の話かもよ、キャプテン」
「そうだけど…」
「なに?みやの前じゃ電話しにくいわけ?」
「別にそういうわけじゃ」
「じゃあかけなよ、貸して」
桃子の手から携帯をとりあげた雅はどうやら本当に佐紀に電話をかけ始めたようで、発信音の鳴る携帯を桃子の左耳にぐっと当ててきた。
そして…

「んっ…ちょ、みや…!」

何を思ったのか今度は雅が自分から桃子にキスをしてきた。

「ね、ちょっと…佐紀ちゃん出ちゃうよ…っ」

耳元で鳴り続ける発信音、無言のまま桃子の口内で舌を動かす雅。

『あ、もしもしもも?』
「んっ…ちょ…みや…!」
『あれ?もも?もしもーし』

携帯の向こうから佐紀の声が聞こえると、雅は唇を離し桃子の右耳に顔を近づけた。

「ちゃんと声我慢してね、手で抑えるのもだめだから」

小さな声でゆっくりとそう囁き、耳を軽く噛み舐めあげた。

293 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 01:54:34.16 0
長編の続き書く合間にちょくちょく書いてたので投下しました
雅ちゃん攻めって難しい…

294 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 01:56:22.28 0
雅ちゃんチョロすぎわろたって思ったけど結構攻めてるな

295 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 01:56:53.34 0
おお!ドキドキする

296 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 02:07:35.29 0
これは悶える

297 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 02:09:04.81 0
いやー俺のシュミレーションをこんな完成度高く仕上げて貰えるなんてテンションあがるね

298 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 02:18:11.69 0
評判よくて良かった
長編がこれから少し雅ちゃん可哀想なことになる予定なので短編で中和できたらなと思ってます

299 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 07:03:12.56 0
おは

300 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 07:40:36.83 0
>>266
ごめんなさーい遅くなりまして
ちょっと試してみたい書き方があってそれに沿ってやっていたらえらく時間がかかってしまった
まだ続きます


またももがこっちを見てる。バレてないと思ってるのかな?バレバレだっつーの!
イライラしながら雑誌を読み進めるもんだから、何が書いてあったか、全然頭に入ってこない。
あ、今ももが時計を気にした。何、そんなに私と二人なのが嫌な訳?
心配しなくても愛理ならもうすぐ着くってさっきメールが入ってたよ。絶対教えてあげないけど。
ついでに愛理と一緒に帰る約束しちゃったもんね。せいぜい、昨日のうちの侘しさを味わえばいいよ。
雑誌を閉じて、ももの方を見る。ももは携帯をいじくっていた。


なんだか扉を開けるのが怖い。部屋の中から重苦しい空気が漏れて来るのを感じる。
みやからは「今日一緒に帰ろ。ももは用事があるみたいだから」ってメールが来るし、
そのももからは「愛理〜今日一緒に帰ろ!みやは用事があるみたいだから」なんて来るもんだから、
すぐに二人が喧嘩してる事はわかったけれど。どちらかを取るなんてできなかったから、仕方なく
両方と約束をしてみた。三人で帰ろうって言ったら、みやともも、怒るかな?
ああ、気が重いけれど、もう収録の時間になっちゃうし。仕方ないから楽屋に入ろう。
ノブに手をかけて回すと同時に、中から私を呼ぶ声が二人分聞こえた。





なんだかむず痒い。それにしても、愛理を挟んで20分間延々と無言のタクシーは中々辛かった。
もものやつ、あれから四日も経つのに、全然堪えてないみたい。
誰が原因で喧嘩になってるのかわかってるのかな?
本当に最初一言だけ、面と向かって謝ってくれればそれでよかったのに、
顔を合わせる度に「みやが悪い」とでも言わんばかりのつんけんした態度を取ってくる。
あと、あたしと一緒になる仕事の時は、いつも最後に来て最初に帰るようになった。
今日だって、あと30分でリハーサルが始まるっていうのに、まだ姿を見せてない。
もう、いっそ遅刻しちゃえばいいのに。いや、それは来てくれたお客さんに対して失礼か…。
そんな事を考えていると、マネージャーさんから控室に「ももが体調不良で欠席」の一報が入った。


熱い、怠い…。朝起きたらなんだかしんどくて、熱を計ってみたら38度もあった。
急いでマネージャーさんに電話して、ママにも伝えて。今はベッドの上で寝ている。
こんなになった理由は何となくわかっていた。ここ数日、ずっとそれに頭を悩ませてるもん。
たぶん、みやはメールで一言「ごめん」だけで済ましたのを怒ってるんだと思うけど、結局あのラジオの日は素直に謝れなくて。
帰り道なんて愛理を挟んで二人とも一言もしゃべらずに帰ったもんだから、愛理が本気で困ってた。
でも、ここまでこじれたのはみやにだって原因があると思う。
あの日以来、ももが話し掛けても絶対目を合わそうとしないし、返事は生返事だし。
昨日なんて、ももが話し掛けようとした瞬間、キャプテンと話始めるんだもん。
絶対わざとだね、あれは。あ、そんなことを考えていたらなんだか熱が上がってきた気がする。
ダメだ、今日はこの事は忘れてゆっくり寝ていよう。目を閉じると、しばらくして寝息が部屋に漏れてきた。

301 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 08:33:19.99 0
Buono!はとことん愛理が巻き込まれてるなw

302 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 08:40:19.14 0
起きたらたくさん来てて、朝からニヤニヤした

303 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 11:42:40.16 0
ひる

304 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 13:13:31.34 0
http://i.imgur.com/2qoqA6H.jpg

305 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 13:15:54.55 0
>>304
みんな特徴捉えてるなww

306 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 13:18:07.23 0
はいはいお前らみやもも好きなんだろ?ほらエサだ!感がにじみ出てる絵だな

307 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 13:19:47.22 0
でもホイホイ釣られちゃうんだよなあ

308 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 13:42:51.21 0
>>306
ていうのを口実にイチャイチャしてるんだよ

309 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 14:30:01.29 0
みやびちゃんの字と桃子の絵
2人でイチャイチャしながら作ったのか

310 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 15:34:19.25 0
>>306
釣られる系ヲタクです

311 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 17:18:13.64 0
俺のヲタチックシュミレーション

俺の中ではいつも雅ちゃんが積極的な感じでイメージしてるけど本来はももちが主導権を握っているんだろうな

普段からももちは好きって言ったりキスしたりとかするけど雅ちゃんからは順応するだけでそういうのが無くて
偶には雅ちゃんからキスとかして欲しいななんて思ったももちは「みやがしてくれるまでももからキスしないから」なんて言うの
雅ちゃんは冗談だろうなんて思ったけど本当にしてこなくてさ

それから何日かして偶然ホテルで同室になるんだけど結局特に何もないままももちは寝ちゃうんだわ
雅ちゃん寝てるならできるかもってことでももちにキスするのさ
で顔離そうとしたら後ろから頭抑えられてて濃厚なのされちゃうんだ
ももちがすごいニヤけた顔で「寝込み襲うなんてみやのエッチ」とか言ってね
その後はニャンニャンしちゃって・・・

みたいな

312 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 17:19:07.63 0
元ネタ>>256
考え始めたら長くなってしまったのでとりあえず途中まで投下します。

何読んでんの、と雅が声をかけると、小難しいタイトルが帰ってきた。桃子の口からでなければ、きっと人生で一度も聞くことはなかっただろう。
さらりと答えた彼女の視線は本に注がれたままで、それ以上会話が続けられることはない。

「そろそろ帰らないの?」
「……え?」

その視線をどうにかこちらに向けさせたくて、投げかけた言葉。こつん、と軽い音を立てて、その言葉はきっと彼女にぶつかった。

「ね、一緒に帰ろーよ?」

けれど、ぶつかったからといって、意味が通じたかどうかは別の問題のようで。

「ももに言ってるの?」
「それ以外ないでしょ」

雅が念を押すように言うと、ようやく桃子は言葉の意味を理解したようだった。数回ほど目を瞬かせ、その視線がすっと下に落ちる。
ごめん、とだけつぶやかれたのが、放課後のザワザワとした雑音の中でやけに鮮明に雅の耳に届いた。

「えと、今日この後、予定があって」

まさか夏焼さんが私のこと待ってくれてるとは思わなくて、とか、そんなことを言いながら、前髪の奥に見え隠れする眉がしょげるのを見た。
そんな顔をさせたかったわけではないし、そもそも明示的な約束をしていたわけでもないのに。

「あ、いや、全然いーよ、気にしないで」
「あの——」

何か言いたげに開かれた桃子の唇。
しかし、そこから発せられるはずだった音声は、雅の耳に届くことはなかった。

「みやー、今日はー?」

声の主は、所謂いつものメンツ。彼女に話しかけられるのはいつものことだが、今はあまりにも間が悪い。悪気はないのだと分かっていても、眉を寄せるのを止められなかった。

「ごめーん、バイト」

適当な返事をしてから顔を戻すと、既に桃子の姿はそこにはなかった。

「あー、もう……」

今日も話すタイミングを逃した、と雅は肩を落とした。

313 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 17:36:57.52 0
判子絵小説

314 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 17:43:07.82 0
お前ら天才かよ

315 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 18:49:34.63 0
>>312
いいね
文章上手いなー

316 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 19:31:42.82 0
元ネタ>>247
雅ちゃんと桃子逆にしちゃったけど許してニャン

「ねぇももリップ持ってる?」

収録が控えているバラエティ番組の事前アンケートを書いていると、隣から雅に声をかけられる。

「持ってるけど、みや自分のは?」
「楽屋かどっかに落としてきちゃったみたいでさー」
言いながら自分の鞄をガサガサと漁る雅。

地方でのコンサートの帰り。
新幹線でみやと隣の席になるのは久しぶりのことだった。

「ん、もものでよければ」

そう言って桃子は自分の鞄からリップクリームを取り出すと、雅に手渡した。

「ありがとー」

受け取ったリップクリームを唇に滑らせる雅。
そういえばこの距離でみやのことゆっくり見てられる事自体久々かも。

コンサートツアー期間中な上に、桃子は最近バラエティ番組の収録やロケが重なりなかなか休みが取れずにいた。
当然プライベートで雅と過ごす時間を取ることも難しい。
だが決して雅はそれについて文句など言ってこないし、むしろ体調を気にかけてくれたり、収録の関係で出られなかったリハでの変更点を教えてくれるなどサポートに徹してくれていた。
けれどきっと、寂しい思いをさせることには違いない。
桃子自身だってそうだ。


雅はリップを塗り終え口をパクパクと合わせると、「はい」と蓋を閉め桃子に返す。

「ちょっともも、見すぎ」
「え、ああ、ごめん普通に見惚れちゃった」
「ばっ、ばかじゃないの、疲れが頭にまで達したんじゃない?」

雅に返されたリップを受け取る。
疲れてないと言えば嘘になる、けれどもそれとは関係なくリップを塗ったばかりで艶めいている雅の唇に自然と目が吸い込まれた。

317 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 19:32:09.08 0
>>316

「千奈美とくまいちょー、寝てるよね?」
桃子にそう聞かれて雅は自分の左隣に目をやる。
通路を挟んだ左隣の席で、千奈美も友理奈もぐっすり眠っているのが見えた。
「うん、寝てる」

桃子の方に向き直ると一瞬視界が真っ暗になった。
すると次の瞬間、唇に感じる柔らかい感触。

にやにやしながら雅の顔を覆っていた手を離す桃子。

「ちょ、ちょっともも!」
「ごめん、なんか我慢できなくて」
「誰かに見られたらどうすんの!」
「誰も見てないからだいじょーぶ。それにね、ほら。最近ご無沙汰だったじゃないこういうの」
「………」

自分の唇を指でなぞる雅の頬は、キスをする前より少し赤らんで見えた。

こういう雅をもっと見ていたい。
一つの欲が満たされると更にその次が欲しくなる。

「ねぇみや、もも今日この書物終わったらもうお仕事無いんだけどさ」
「うん…」
「みやのお家お泊りしてもいい?」
「別にいいけど…」

雅の言葉はいつだって素直じゃない。
けれどそんなところも可愛いと思ってしまう。

「寝る前にさっきの続きしようね」

耳元で囁く桃子の肩を、キスの後よりも真っ赤な顔をした雅はバシッと叩いた。

318 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 19:39:15.68 0
いいねいいねキュンキュンするわ

319 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 19:40:14.84 0
次の短編は>>311で書かせてもらうと思います
ネタに困らなくてすごく助かる

320 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 19:56:12.41 0
いいねいいね

321 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 20:03:57.87 0
ももみやいいね

322 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 20:24:15.54 0
神スレじゃないですか

323 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 20:28:50.27 0
なんか豊作すぎてすごい
ありがたい

324 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/10(月) 22:24:49.52 0
寝る前にキュンキュンだよ
たまらん!

325 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 01:14:38.81 0
俺のヲタチックシュミレーション
相変わらず雅ちゃん攻めももち受けで妄想しております

雅ちゃんの家にももちが泊まりにきてる設定
ただ今ももちは入浴中

雅ちゃん手持ち無沙汰になって自室の本棚をなんとなく眺めてみるとももちの写真集を見つけるのさ
久しぶりに見てみようかななんて思って開いてみるんだわ
見始めてすぐにももちが部屋に来て何見てるの?って聞いてきてさ
「ももの写真集だよ、一緒に見る?」なんて言うのさ
ももちはちょっと恥ずかしがるけどなんだかんだ見るんだよね
パラパラめくっていくんだけど水着のページで雅ちゃん急に黙り込んじゃうんだよ
ももちも不思議に思うけど特に何もないまま見終わるのさ
雅ちゃん写真集を本棚に戻してももちの隣に座ったと思ったらいきなりももちのこと押し倒すの
「写真集見てたら興奮しちゃった」とか言って
まあそのままニャンニャンしちゃって・・・

みたいな

その夜は胸への攻撃が執拗だったとか考えております

326 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 01:30:07.87 0
ヲタチックシュミレーションの人どんだけネタあるのwww
続き書こうと思ってもそっちが頭にあって短編ばっかり書いちゃうよwww

327 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 02:50:03.95 0
続きの方優先してくれ
俺的にはしっかり練られた長編の方がいい

328 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 02:50:52.13 0
>>287
数日後、毎年恒例の体験入部が行われた。
結果的にダンス部に入部した1年生は10名ほど。

そしてこの新入生の中で一際目立つ存在が一人。
男子の熊井友理奈である。
1年生とは思えない身長の高さと綺麗な顔立ちで、2,3年生の女子部員の間ではすぐにこの熊井の話題で持ちきりとなった。

当然その話題を繰り広げる輪の中には桃子の存在も在った。


…気に食わない。
楽しそうに笑ってかっこいいだの背高いだのばっかじゃないの。


雅の中ではみるみるうちに嫉妬の感情が芽生えた。
しかしただの純粋な嫉妬心だけでは無かったのだ。

桃子が当然のように男子を異性として見てかっこいいと言っていること。
そして、女の自分がもし仮に気持ちを告げた場合どう思われるのかという不安。

約半年前、桃子への恋心に気付いた時からずっと頭に引っかかっていた。
しかしそれは大して大きなものではなく、どこか現実味を帯びないものだった。
だがいざ目の前でこんな桃子を見てしまったらその不安は途端に大きなものへと変わっていく。


あーもう。新入生なんて入ってこなくてよかったのに…。


そんなことを考えていると不意に横から肩を叩かれた。

「ちょっとみや、顔怖くない?なんかあった?」

心配そうに顔を覗き込んできたのは副部長の清水佐紀。
副部長でありながら桃子よりもリーダーシップに長けていて人望も厚い、そして何よりこの部で一番のダンステクニックの持ち主だ。と、雅は思っている。
こんなこと桃子に言ったら本気で凹むに違いないし、それこそ嫌われかねないが。

「あ、いやそんなこと」
「ももでしょ、見てたの」
「えっ」

329 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 02:51:23.73 0
>>328

心臓がドキリとした。
桃子への感情は誰にも打ち明けていなかったし、自分の中では態度にも現れないように注意していたつもりだ。

「やっぱ図星?」
「あー…まあ…」
「なに、喧嘩でもしたの?」
「全然!そういうわけじゃないんだけど…」

どうやらバレてはいないらしい。
ただ無意識に桃子を眺めていたことに気付かれたのは事実だ。
雅の中で気持ちが揺れ動いた。

ずっと一人だけで抱え込んでいた想い。
相談相手もいなければ愚痴を言う相手もいない。

佐紀ちゃんなら…。

「ねぇ佐紀ちゃん」
「ん?なに?やっぱ喧嘩したの?」
「いやほんとにそれは違くって、今日帰ったら電話できる?」
「いいよ、相談?」
「うーん、まあそんな感じ。長くなるかも」
「わかった。ご飯食べたらメールするね」
「ありがと」

桃子との関係に進展を望んでいる訳ではない。
しかし一度生まれた嫉妬心はなかなか消えず、不安は大きくなる一方だ。
話すだけ話してみよう。佐紀なら考えも大人だし、このごちゃごちゃした感情をどう消化すればいいか相談に乗ってくれる筈だ。


全体練習が終わりその後のミーティングも終えると、この日雅は桃子ではなく他の部員と下校した。
元々桃子と毎日一緒に下校するのもどちらが誘っている訳でもない。自然な流れによるものだ。
ただ今日はなんとなく、桃子と2人になるのは気が引けた。

330 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 06:27:48.11 0
続き来てた!
長編も短編も楽しく読ませてもらってるよ

331 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 06:58:17.71 0
>>326
現実設定が好きな俺みたいなのも居るしどっちも楽しみにしてるよ

332 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 07:20:55.08 0
ノノl∂_∂'ル ル ’ー’リ < おはよー

333 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 07:25:36.44 0
第二部はまだか

334 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 09:13:13.22 0
>>326
ヲタチックの者だが長編優先だと助かる
俺はその間ひたすら設定を妄想します

335 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 09:24:06.80 0
>>329
こちらの方もいい感じっすね
ももちのきもちがどこを向いてるのか気になるところだな

336 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 12:13:00.04 0
ノノl∂_∂'ル ル ’ー’リ < お昼だよー!!

337 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 15:02:44.58 0
長編短編どちらも楽しみにしてくれている方がいるようで有り難い
できるだけ毎日どっちか更新を目標に頑張ります

338 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 15:47:37.23 0
長編も短編もヲタチックも
全部楽しみにしてるよ
このスレに癒されてる

339 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 19:47:49.22 0
みやももスレとかまだあんのかww
ベリでもBuono!でもセンターの横でバチバチやってる
ふたりの感じすげえ好きだったなあ…

340 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 19:48:39.99 0
こんなアイドル性の塊みたいなふたりを世に出せなかったなんて
ほんと事務所は今も昔も無能だわ

341 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 19:56:34.60 0
2人ともタイプは別でも天性のアイドル気質だよな
ももちが一番ぶりぶりアイドルだったけど案外雅ちゃんもめちゃくちゃ仕草アイドルっぽかったしいつもニコニコだし

342 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 21:28:04.85 0
みやびちゃんみやびちゃん

343 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/11(火) 21:46:23.93 0
>>325
おまえ天才かよ
一緒に写真集見るシチュエーションとかたまらん

344 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:08:58.64 0
雅ちゃん雅ちゃん

345 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:25:18.27 0
Berryz工房って実はビジュアルめっちゃ良くね?

346 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:27:02.33 0
今更

347 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:29:16.10 0
突発的に書いたものだけど
少しでも楽しんでもらえたら嬉しい

(1/5)
嫌いな食べ物とか、苦手な人とか、憂うつな出来事とか。
大人になればもっと、色々なことが平気になると思っていた。
いまは困難に思える問題だってきっと大人ならすぐに解決できるんだ。
つらいのはきっと自分が子どもだからで、大人ならこんなことなんでもないんだろうな。
…なんて。

ところが現実はどうだ。
体だけが大人になったところでなにが変わるわけではない。
嫌いな食べ物は相変わらず嫌いだし、苦手な人はかえって増えたし、曇空が続くだけでも憂うつな気分になる。
毎日は思うようにならないことばかり。
ハタチの頃はそれでも、これは自分がまだ本当の大人になれていないせいなんだなんて思ったこともあった。
それから数年が経ったいま、子どもの頃に思っていたような大人なんて、ほんとうは存在しないのかもしれないと気づきかけている。
何でも知ってる。
何でもできる。
そんな大人には、自分はきっとなれないんだろう。

それでもせめて彼女を守る力があればいいのに。
どうして自分はこんなに無力なのかと涙が出そうになるのを、ぐっとこらえる。
そんなところだけ大人みたいで、情けないやらおかしいやら、思わず笑ってしまう。
笑ったところで諦めがついて、大人になれない大人なりに、どうにかするしかないなと覚悟を決めた。
決めた勢いでドアをノックし、華々しい空気に満ちた楽屋に単身乗りこむ。

「お疲れさまー。ちょっと、もも借りるね」
後輩たちは少し驚いた顔をしただけで、快く『ももち先輩』を送り出してくれる。
ももだけは困惑と迷惑の中間のような表情を浮かべているけれど、気づかない振りでそのまま引っぱり出す。

348 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:32:47.49 0
>>347
(2/5)
「ねぇ、みや。どうしたの?もも達いま今度のイベントの相談してたんだけど」
特に会話もないまま空き部屋に連れ込んだところで、ももが口を開いた。
その声を無視して、質問で返す。
「ねえ、もも。最近どうなの?」
「どうって?べつにー」
ももは拍子抜けしたような顔で、適当な返事をする。
あまりにどうでもよさそうな態度にかちんときて、つい口調が強くなってしまう。
「ちゃんと食べてる?なんか痩せたよね?」
「もー、なぁに?みや、ママみたいだね」
苦笑いするもも。
その顔にちょっとした陰が見えて、胸がきゅっとする。
「ちがうけど。あーでもよく見たら二の腕ぷにぷに」
「ちょっと!」
二の腕を触ろうとのばしかけた手は、容赦なくはたき落とされた。

「…ていうか、冗談じゃなくてさ」
「うん?」
「なんか、顔色悪いし」
「そうかなー?もも、色白だからー。美白すぎる?」
「そういうのいいから。ちゃんと休んでるの?もう若くないんだからね」
「失礼だな!もも、まだぴちぴちですからー」
「だからそういうのいいから」
「もう!みや、なんなの?今日なんか変だよ」
「変なのはももでしょ」
「え?」
「うち、そんなに頼りないかな?」
「みや、話が見えないよ。何の話?」
「だから、もっと甘えてって言ってるの!」
思わず大きい声がでてしまう。
それにびっくりしたわけではないのだろうけど、ももは目を見開いたまま固まった。

349 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:34:58.54 0
>>348
(3/5)
「……もも、そんなに無理してるように見える?」
しばらくの間の後、ももがつぶやくように口を開く。
「見える」
「えぇ…」
思わず即答すると、ももが露骨に傷ついたような顔をするものだから、慌てて訂正する。
「いや、他の人には見えてないと思うよ。でも、うちには見える」
「…もー、ほんとにみやはもものこと好きだなぁー」
口調とはうらはらの、複雑な表情を浮かべるもも。
ちゃかそうとして失敗するなんて、らしくない。

「うん。好き。だからうちのお願い聞いて?」
視線を合わせてきっぱりと言うと、ももはさっきよりもさらに目をまん丸にした。
「え…と。え?なんて?」
ももは、動揺を隠さずに目をぱちぱちさせる。
「だから。好きだからお願い聞いて」
「んん?それって何かつながりが変じゃない?」
考え込みそうになっているももに、だんだんイライラしてくる。
人がこんなにお願いしてるのに、その態度はなんなの?
「なに?嫌なの?」
思わずイラッとした気持ちが言葉尻に含まれてしまう。
「いや、そうじゃないけど…ていうか嬉しいけど…でもお願いってなに?」
ももが途方に暮れたような顔をするものだから、いじめているような気持ちになってくる。
怯みそうになる心を、なんとか奮い立たせる。

350 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:38:12.91 0
>>349
(4/5)
「うち、ももを甘やかしたい」
「へ?」
「ももがだめ人間になる寸前まで甘やかしたいの」
「ちょっと、なにそれ」
「ねーもも、お願い」
「だめだめ、そんなの困る」
「みやのお願い聞いてくれないの?」
上目遣いで見つめてみる。
ももは少しだけ動揺を見せたけれど、すぐに立て直して首を振る。
「可愛い顔したって、それはだめ」
「なんでだめなの?うちが頼りないから?」
内心舌打ちしそうなのを隠して食い下がる。
「そんなことない。気持ちは嬉しいよ。でも」
「ももは甘えたからって折れたりしない」
ももが続けようとするのを遮る。
どうにか思いが伝わらないかと祈るような気持ちで。
言葉と一緒に涙が溢れそうになるのをなんとかこらえ、強く手を握る。
「……みや」
ももの視線は、ゆるゆると下へ落ちてゆく。
「弱音を吐いたって、ももは折れたりしないよ」
ももが俯いたままなにも言わないので、言葉を続ける。
「じゃあわかった。だめ人間になる寸前までじゃなくていい。間をとって、今夜一晩だけ甘やかさせて」
それならいいでしょ!と結論づけようとすると、ももがあきれたような声を上げる。
「それで間って、だめ人間になるまであっというまだね!?」
あきれながらもその声には微笑みが混じっていたから、安心してまた涙が出そうになる。
「そりゃあね、うちはこう見えて甘やかし検定三級だから」
「なにそれ。すごいんだかそうでもないんだかわかんないね」
2人で顔を見合わせて笑う。
それだけで、くすぐったいような誇らしいような気持ちになる。

351 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:39:44.98 0
>>350
(5/5)
大人は全然万能じゃなくて、子どもの頃に思っていたように全てうまくはいかないけど。
それでもやっぱり、大人になってよかったと思いたい。
少しだけ大きくなった手は、大切な人を暖めることができる。
そんなちっぽけな事実だけでも、意外とできないことなんてないような気さえしてくる。
子どもっぽい発想かもしれないけれど、そんな気分も味方につけて、もものことを考える。
一晩でいかに甘やかし倒すか。これは難題だな。
なんて考えながら、スキップでもしそうな気持ちを抱えて、帰り道を急ぐ。

今夜ももが家にやってくるまで、時間はそうない。
急いで準備にとりかからなければ。
でも絶対に、一晩で、これでもかってくらいに甘やかしまくってみせる。

きっと大丈夫。
だって夜は長いから。

なぜって、秋だし。
それに2人とも大人だし、ね。

352 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:41:04.82 0
ぶらぼおおおおおおお!!!!

353 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:44:58.67 0
大人になると気遣う側も気遣われる側も真っ直ぐにはいかず面倒なことも多い
でも大人だから楽しいこともあるよねっていうラストでほっこりした

354 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:45:24.82 0
だめだ天才だ敵わん…
自分の書きかけ削除したいレベルだ
素晴らしいももみやをありがとう

355 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:46:52.71 0
実際ももち無理してないかな…?
悩んだりしてないかな?
相談ちゃんと出来てるのかな?
心配だわ…

356 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:47:08.48 0
大人で甘々な夜に期待が高まる

357 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:54:54.72 0
なんか味のある面白い小説ですな
大人になるって難しいな

358 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 00:55:35.18 0
甘やかし検定三級の腕前が見たいな

359 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 01:19:14.20 0
続きはよ
眠れないじゃないか

360 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 01:27:35.07 0
大人のみやもも

361 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 01:39:52.46 0
俺のヲタチックシュミレーション貼って寝る

Buono!のラジオ収録の後でももちだけ個人で仕事がある設定
※愛理は用事があって先に帰っているということで

ももちが次の仕事に行くまで時間があったから2人で少しくつろいでいるんだ
でそろそろ時間になるんだけど、ももちが「たまにはゆっくりみやとイチャイチャしたいな」なんて言うんだ
雅ちゃん照れてバカじゃないの?なんて言うんだけどももち結構寂しそうな顔するからさ
雅ちゃん励ましてあげようと思って「仕事頑張れるようにおまじないしてあげる」って言うの
ももちはなんだろなんて思ってたら、雅ちゃん愛用の香水をつけてくれるのさ
全身から雅ちゃんの香りがするからももち的には雅ちゃんに抱きしめられてるような感じなわけよ
雅ちゃん「これで寂しくないでしょ?」って言ってさ

雅ちゃんと別れてタクシー乗った後、ふわっと香ってくる香水の匂いで今日も頑張れそうだななんて思うももち

みたいな

362 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 02:02:20.02 0
今日は先日の宣言通り元ネタ>>311
今回結構ヲタチックを忠実に再現したつもり


「みやからキスしてくれるまで、ももからはもうキスしない」

そう言われたのは一昨日のこと。
前日から桃子の家に泊まり翌朝2人で仕事に向かう途中、急に桃子が放った言葉だ。

「キスするの、いつもももからでしょ?だからたまにはみやからしてほしいなーって」

これが理由らしい。
つまり喧嘩をした訳でもなんでもなくて。

最初はからかわれているだけだと思っていた。
しかし仕事の空き時間や移動時間などで2人きりなると、いつもは隙有りとばかりにキスをしてくるはずの桃子が本当に一度もしてこないのだ。

だからと言って特別冷たくもないし、スキンシップが無い訳でも無い。
2人きりになれば必ず隣に来てくれる。

そして…

「ねぇみやー」
「無理、ここじゃいつ誰が戻ってくるかわかんないじゃん」
「もー、いつするの?今でしょ」
「ももそれ古いから」
「みやのいくじなしー」

雅を困らせて、桃子はむーっとする。

撮影の順番待ちをしている楽屋。
メンバーがいつ帰ってくるかもわからないし、スタッフが入ってくる可能性もあるのだ。
雅からしたらこんな状況でキスをしろと言う方がどうかしてる。
結局この日も、雅が自分からキスをすることはなかった。


翌日。
この日から二日間はPR活動の為、メンバー全員が地方に泊まりでの仕事である。
マネージャーから聞かされたホテルの部屋割は桃子と2人で同部屋。
言葉にも態度にも一切出す気は無いが、雅は内心とても嬉しく思った。

桃子がキスの1回や2回してくれなくたってどうってことない。
そう思っていた雅だが、今日でもう4日目。
流石に寂しさや物足りなさを感じるし、きっと桃子だって我慢の限界だろう。
その証拠に、部屋割を聞かされた時の桃子の表情が一瞬パッと輝いたのを雅は見逃さなかった。

きっと夜になれば耐えられなくなって桃子の方からキスをしてくる。
そしてその後はいつも通りの日常が戻ってくる筈。


が、そんな雅の予想は大外れだった。

363 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 02:04:07.17 0
>>362
「ふぅー、お風呂気持ちよかったぁ」
「あれ、もも?もう出たの?早くない?」
「なんかちょっと疲れちゃって、今日は早く出て早く寝ようと思ったからさ」
「ふーん、そっか」

そう言うと桃子はタオルで頭をわさわさと拭きながら、ベッドの上で明日の収録の台本チェックを始めた。

「うちもお風呂入ってくるね」
「いってらっしゃーい」

返事をする桃子の視線は台本に注がれたまま。
それが何故だか無性にイラッときた。

「ももさ、なんか今日素っ気無いよね」
「ん?そんなことないよ?」
「あっそ、別にいいけど」

そう言い残してバスルームに入ると、雅は苛々ごと全て流すように頭からシャワーを浴びた。
部屋に戻ったらきっと台本を読み終えているであろう桃子から、いつものようにじゃれついてくるに決まってる。

しかしここでも雅の予想は大きく外れた。

部屋に二つ置かれたベッド。
その内一つには小さめな布団の塊。
ご丁寧に枕元の照明まで消されているではないか。

「え、待って、もも寝たの?」

返事は無い。
悲しいとか寂しいとかの気持ちを全部通り越して、雅はただ唖然とした。

桃子の寝ているベッドに腰掛け少しだけ布団の塊を剥がしてみる。

…ほんとに寝てる。
さっきの「疲れてる」は本当だったのかもしれない。
うちらよりスケジュールきついもんなぁ…。

364 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 02:04:24.05 0
>>363
そんなことを考えながら桃子の寝顔に少しだけ顔を近づけてみると、自分と同じシャンプーの香りがした。
寝てる今ならできるかも…。
目を閉じて更に顔を近づけ、そっと桃子の唇に触れる。

すると、なにかに後頭部を押さえつけられる感触。
次の瞬間寝ているはずの桃子の舌が雅の唇を割って入ってきた。

「ちょっ…もも…!?」

驚いて顔を離そうとするが、押さえつけられていて離すことも出来ない。

「んっ…あ……っ…」

やっと唇を離される頃には、すっかり息が上がっていた。
軽く深呼吸して呼吸を整える雅。
目を開けると視界に映るのはニヤニヤした桃子の顔。

「ちょっともも!」
「いやー、やっとみやからキスしてくれたから嬉しくって」
「そうじゃなくて!」
「寝込みを襲うなんてみやって案外えっちだね」
「ちがっ…」

至近距離でゆっくりと囁かれ、顔が熱くなるのが自分でもわかった。

「ももが何でお風呂早く出たかわかる?」
「疲れてるから早く寝たいんでしょ、さっき自分で言ってたじゃん」
「ちがーう」
「じゃあなによ」
「みやとゆっくりいちゃいちゃするため」
「……ばかもも」
「せっかくみやと同じ部屋なのにももが先に一人で寝るわけ無いでしょー」

言い終えると同時に今度は桃子の方から触れるだけのキス。

「続き、したくない?」

そう聞かれると雅は、返事の代わりに桃子の背中へとそっと両腕を回した。

365 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 02:13:22.97 0
いいねぇ!!!!!
これはいい!!!

366 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 05:46:01.97 0
起きたら大量にきてたぁぁぁ最高の目覚め

367 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 07:41:48.07 0
>>347>>362も最高
仕事がんばるわ

368 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 07:43:21.89 0
設定的にちょっと無理やりな感じがしてたから上手くまとめてもらえて良かった
それにしても朝イチでこれはいけねえよマジで目が覚めるくらいテンションあがった

369 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 07:43:31.57 0
ノノl∂_∂'ル ル ’ー’リ < ブラボーォォォ!

370 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 11:44:20.45 0
ひるびちゃん

371 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 12:07:49.78 0
つづき

372 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 15:06:49.49 0
壁ドンはもう流行ってないらしいな
顎クイとかなんだよ雅ちゃんにできないじゃん

俺のヲタチックシュミレーション

雅ちゃん目の前のももちに「何してんの?急に」って聞くんだ
ももち「なんか流行ってるらしいじゃん?壁ドン。一回やってみたくて」とか言ってね
「どう?キュンッてした?」なんて聞くんだけど、そこは時代の最先端を行く雅ちゃん「もうそれ古いよ。今は別のが流行ってんの」とかね
ももちが教えてって言うんだけど雅ちゃん何も言わないの
ももちがもう一回聞いたら雅ちゃん無言でももちの顎に指添えて上向かせてさいきなりキスすんのね
ももちびっくりして固まっちゃってさ
雅ちゃんしたり顔で「今は顎クイってのが流行ってるらしいよ」

みたいな

373 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 15:14:11.60 0
多分雅ちゃんに顎クイしたらキレられるな()

374 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 15:16:23.14 0
ももちも顎触ったら怒ると思うぞ

375 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 15:29:44.30 0
今このスレの状況最高にいいよな
画像貼る人も過去のレポ貼る人もいて設定貼る人もいれば書き手もいる
カプスレとしては最強だと思う

376 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 15:47:20.92 0
読み専の俺もいるぜ!

377 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 16:29:05.48 0
>>376
読み専も重要な存在だまじで
読んでる人いるんだかいないんだかみたいな感じだと書くモチベも下がるからね

378 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 16:30:55.35 0
顎クイのお返しにももちが雅ちゃんに顎ドンやって喧嘩するところまで見えた

379 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 16:51:26.82 0
顎ドン?

380 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 18:26:47.83 0
昔梨沙子がバナナについてたシールを雅ちゃんの顎に貼って怒られたって事件あったよね
シール交換とかがベリメン内で流行ってた小さい頃

381 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 19:44:41.82 0
顎ドンわろたw

382 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 19:59:34.72 0
顎ドン
http://i.imgur.com/mfbvjig.jpg

383 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/12(水) 22:38:14.73 0
雑談も画像も小説もあるとか
このスレほんと好き
みやもも好きがたくさんいて嬉しい

384 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 01:41:17.32 0
みやもも

385 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 02:39:43.29 0
最近ハロプロにはまってBerryzにはまった新規としては、こういうスレがとてもありがたい

386 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 07:00:48.00 0
ノノl∂_∂'ル ル ’ー’リ < おはよー!みやももだよー

387 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 07:03:36.13 0
俺もベリ活動停止の少し前にヲタになって
ラストコンサートも行けなくて
この前のボノ武道館で初めてみやももの絡みを生で見れて感動した

388 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 08:19:10.07 0
おはよう

389 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 12:47:31.07 0
http://imgur.com/VkNqiKz.jpg

390 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 15:59:43.52 0


391 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 19:09:46.51 0
みやびちゃんみやびちゃん

392 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 19:38:49.14 0
みやももからのお知らせ
https://youtu.be/Wx9f94IeKVI

393 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 20:31:04.48 0
愛理もいるよ!

394 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 20:40:52.40 0
保守
http://i.imgur.com/Exs9ItY.jpg
http://i.imgur.com/McKYaHF.jpg

395 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 20:45:42.43 0
>>394
みやびちゃんスマイル完璧だな

396 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 21:08:21.52 0
>>394
2枚目の雅ちゃんの視線がももちに向いててカワイイ

397 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 22:20:16.66 0
デレデレみやびめ!

398 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 22:53:26.09 0
勢い落ちてるな
燃料投下が必要だ

399 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/13(木) 23:26:11.73 0
bonoboのボノコンを楽しみに生きていく

400 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 00:16:07.01 0
すまん昨日今日となかなか続きが書けないでいる
仕事の都合的に次投下できるのが最悪日曜とかになってしまうかもしれない

401 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 01:03:17.72 0
俺のヲタチックシュミレーション
Buono!での仕事が終わって夜の帰り道の設定
愛理は例によって用事があって先に帰宅です

「みや、傘忘れてきちゃった」
「は?朝メールしたじゃん」
「忙しくて見てなかったの」
ももちほんとは折りたたみ傘持ってきてるんだけど嘘をつくんだ
なんでかって?そりゃ雅ちゃんと相合傘したいからだよ
なんだかんだしょうがないなっていれてくれる雅ちゃん

だんだん雨が強くなってきてさ
傘もそこまで大きくないからももちの肩ちょっと濡れてきちゃうんだ
雅ちゃんそれに気づいて無言でももちのこと抱き寄せるの
雅ちゃんのさりげない優しさに嬉しくなっちゃうももち

とかありそうかな
他にも雅ちゃんが「傘に入れてあげてるんだからお礼してもらわないと」って言って強引にももちの唇奪うとかも妄想中
夜だし傘さしてるからバレないよとか言って

402 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 01:03:30.63 0
ゆっくり待ちまする

403 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 01:06:33.36 0
>>400
それはしゃーないよ
続き書いてくれるなら待つしなるべく盛り上げられるように頑張るよ

404 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 01:14:05.04 0
俺は2部待ち

405 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 03:17:45.77 0
先に帰らされる愛理…

406 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 03:53:17.08 0


407 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 03:54:04.86 0
http://pbs.twimg.com/media/Cupd60dUsAEJiGU.jpg:orig
http://pbs.twimg.com/media/Cupd7ipVYAARora.jpg:orig

408 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 03:55:15.56 0
でんち

409 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 03:55:25.18 0
なんとかしてももちと読もうとしたが無理だった

410 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 03:57:09.07 0
ももちに電話
略してでんち

411 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 05:39:05.48 0
おしゃれなボディーペイントとかだと思ってたらまさかのでんちか

412 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 06:51:24.92 0
でんち
http://i.imgur.com/je9MWDS.jpg
http://i.imgur.com/f4qCVR5.jpg

413 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 07:17:22.28 0
ノノl∂_∂'ル ル ’ー’リ < みんなおはよー

414 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 07:21:43.68 0
この収録終わったあとももちに電話したんだろなぁ

415 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 07:21:53.80 0
>>402
イケメンなみやびちゃん好き

416 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 07:48:22.69 0
>>407
わろたw
かわいいな雅ちゃん

417 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 08:51:19.46 0
>>412
2枚目横顔の綺麗さに惚れ惚れする

418 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 10:00:35.78 0
>>412
2枚目やばいな
美しい

419 :softbank126004112204.bbtec.net@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 12:21:37.75 0
「YAMAHAのコピペ」ってどこまで本当なの? ヤマハ本社に聞いてきた
https://t.co/pbKWmnCcQ8

420 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 13:22:02.05 0
2人とも美しすぎるんだよなー
だから妄想が捗るんだわ

ノノl∂_∂'ル「ももち綺麗だよ」
ル ’ー’リ 「みやも綺麗だよ」チュッ

これだけでご飯3杯いける
それがみやもも

421 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 15:07:56.63 0
ももちのうなじには誰も逆らえないと思います

俺のヲタチックシュミレーション

雅ちゃん先にお風呂から上がってベッドでくつろぎ中
今はももちが入ってる設定

ももちが髪をタオルでワシャワシャ拭きながら上がってくるのさ
でも特にドライヤーとかするわけでも無くて
雅ちゃんが髪乾かさないの?って聞くんだけどももちはめんどくさいからいいやって言うんだ
雅ちゃん「こっちおいで、乾かしてあげる」
ってね
ももちも素直にベッドの上に座って乾かしてもらうんだ
でもさ乾かしてるとももちのうなじとか漂ってくるシャンプーの香りとかで雅ちゃんクラッてきちゃうのさ
ついに耐えられなくなってうなじにキスをしてさ
ももち驚いて振り向くんだけどその瞬間押し倒されてめっちゃ濃厚なキスされちゃうの
雅ちゃん「ももが無防備なのが悪いんだからね」って言ってパジャマ脱がせていってさ
そのままニャンニャンしちゃって・・・

みたいな

422 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 16:57:47.11 0
雅ちゃんはJJメン並べてにおい嗅いだことあるしにおいフェチって言ってるからももちのうなじに鼻埋めてスーハーくらいはしてそう

423 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 17:11:00.07 0
かりんちゃんはいい匂いって言ってたやつだっけ?
みやびちゃん実は変態だよな

424 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 20:28:25.97 0


425 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 21:18:40.99 0
bonobo見てた
http://i.imgur.com/wPMw9H6.jpg

426 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 21:20:31.11 0
なんだこれ…キスしてるのかよおい

427 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 21:30:02.74 0
>>425
燃料キター!

428 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 21:41:17.06 0
モニターよく見えん!

429 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 21:42:53.91 0
この場面のBlu-rayの編集は正面からでお願いしたい

430 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 21:52:34.16 0
http://i.imgur.com/iVu52SE.gif

431 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 21:55:10.82 0
また愛理がほっとかれてる定期

432 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 21:56:25.08 0
>>430
GJ
みやびちゃんの左手ももちの肩に乗ってるね

433 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 21:56:51.20 0
愛理www

434 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 21:58:11.66 0
>>432
左手じゃなくて右手だったわ

435 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/14(金) 23:09:04.69 0
愛理が回転しながら一瞬みやももの方見てそのまま回転し続けてる

436 :softbank126004112204.bbtec.net@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 00:01:49.73 0
四季報記者が選んだ新年度大バケ期待の20銘柄
https://t.co/7Gxb1uz8TU

437 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 00:59:13.12 0
>>430
有能

438 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 00:59:37.34 0
>>425
キスにしか見えん

439 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 01:40:51.02 0
このスレあと3日の命です

440 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 01:44:15.46 0
新スレ建てねば

441 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 02:18:16.55 0
bonoboって登録したら2日間1080円で観られるんだよね?
別に月額とかはなくて登録してすぐ解約とかもできるのかな

442 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 02:19:18.38 0
>>430
これリアルタイムで観てた時萌え禿げそうだった

443 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 02:19:25.73 0
>>312の続きです
構成を練り直したりしていたら思いの外時間がかかってしまいました

*  *  *

3年間という歳月が長いかどうかは、人によって異なるけれど、きっと中学校の3年間ってやつは、誰にとっても大きいと思う。
少なくとも、雅は久しぶりに再会した彼女を目にして、それを実感した。

新しい環境、新しい顔ぶれ、新しい生活。入学式の後の教室に満ちるのは、独特の浮かれた空気。
その中で、教室の真ん中、一番後ろの席だけは流れる時間が緩やかだった。

「ホントに、ももだ……」

懐かしい呼び名を口にすると、ようやく目の前の光景が現実なのだと感じられた。
小学生の頃と変わらない、透けるような白い肌。薄い唇に、整った横顔の輪郭。
美人だな、と当時から感じていたことを思い出す。
けれど、あの頃とどこか違う印象を受けるのは、細身の赤い眼鏡のせいだろうか。それとも、小さな手に収まっている文庫本のせいだろうか。

「あのー、もも、だよね?」

彼女の周りの空気を壊さないように恐る恐る近寄って、雅はそっと身を屈めた。
3年の月日を飛び越え、面と向かって声をかけるのは少しだけ勇気が必要だった。

「……はい?」

反応されなかったらどうしよう、という不安は、こちらに向けられた視線に溶かされる。
ただ、雅に向けられた表情はあくまでも怪訝なまま。
違う、期待してた反応じゃない。

「あ、えーと、覚えてない? みやのこと」
「え、と……ごめんなさい」

謝ってほしかったわけではないが、桃子の反応に雅は少なからずショックを受けていた。

「そ、か」

確かに、毎日のように仲良く遊んだ仲というわけではない。
休憩時間には、雅は教室の真ん中で、桃子は端っこで、過ごし方も異なる二人だった。
とはいえ、全く覚えられていなかったとは、想定外だった。
これじゃまるで、自分だけが意識していたみたいじゃん、と心の中で独りごちて、雅は小さく息を吐く。

「んーと、じゃあ、はい」
「……?」

雅が差し出した手に、桃子の首がゆるりと傾く。
どうやら意図は通じていないらしいと分かったが、構わず雅は桃子の手を取る。

「握手。みやはね、夏焼雅っていうの」

よろしくね、とウインクしたのはおまけのつもり。

「あ、うん、ももはーー」
「嗣永桃子、でしょ?」

彼女の記憶の中に残っていないのなら、新しくそこに刻み込めばいい。
名前を言い当てられて目を丸くしている桃子に、雅はとびきりの笑顔で握るその手に力を込めた。

*  *  *

444 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 03:05:51.65 0
続き激しくキボンヌ
学パロ物はリアルのみやももとは違ってまた良いよな

445 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 06:19:12.61 0
よく考えるとこの設定が自然なみやももってすごいな

446 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 09:09:04.83 0
>>443
いいね
引き込まれた

447 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 10:28:35.58 0
おはよう

448 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 13:20:56.90 0
http://i.imgur.com/3Dkv0jx.gif

449 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 14:04:40.56 0
雅ちゃんの顎があたるとかは無しな

俺のヲタチックシュミレーション

Buono!楽屋で休憩中の設定で
今日は愛理が頑張りますよ

結構時間があって暇だねえなんて話してたら愛理がカバンからポッキーを取り出しましてね「ポッキーゲームしようよ」なんて言うんですよ
2人ともけっこう乗り気でさビリの人は優勝した人の言う事1つ聞くみたいな

最初は愛理とももちなんだけどももちが勝つのよ
次が雅ちゃんと愛理なんだけど雅ちゃん口の割にこういうの弱いから負けちゃうのね
で雅ちゃんとももちの番になったわけよ
2人ともゆっくり食べていくんだけどあとちょっとのところでやっぱり雅ちゃんが離しちゃうの
これで終わりかなと思ったらももち雅ちゃんの顔に手を添えて濃厚なキッスをしちゃうの
もう雅ちゃんされるがままでさ
愛理はまあ固まっちゃってるわけで
じっくり堪能したももちが「みやがビリだからももの言う事聞いてもらうから」って言ってさ「今日ももがみやに何しても怒らないこと」みたいな
雅ちゃん「愛理が見てるじゃん」て怒るんだけど「みやが負けたからいけないんだよ」って言われて何も言えなくなっちゃうのさ
結局その後もももちがいろいろとするけど雅ちゃん怒るっていうかデレてばっかりみたいな感じでさ

愛理はやっぱり蚊帳の外ってことで許してにゃん

450 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 14:17:14.43 0
愛理ちゃん…

451 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 16:06:16.39 0
州´・ v ・)< ・・・

452 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 16:07:45.55 0
愛理ちゃんは舞美を支えてあげてね

453 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 19:02:57.70 0
みやもも

454 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 20:31:56.63 0
こんなあいりが好き

455 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/15(土) 21:19:50.47 0
http://blog-imgs-57-origin.fc2.com/a/w/0/aw034fqi/a8b1cb34.jpeg

ももちおいしそうだねみやびちゃん

456 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 00:04:34.47 0
寄せて上げ

457 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 01:27:09.84 0
さあこい!小説でも画像でもいいぞ!俺はもう弾がない!

458 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 02:08:08.47 0
みやびちゃんみやびちゃん

459 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 02:33:05.36 0
申し訳ない明日には必ず長編の続きとなんならヲタチックを元ネタに何か短編を投下するつもり
詫がてら画像だけでも…


http://i.imgur.com/5TEbpHw.jpg
http://i.imgur.com/JIeJp3j.jpg
http://i.imgur.com/yFXvBtC.jpg
http://i.imgur.com/aH2x1g4.jpg
http://i.imgur.com/1hV0l4e.jpg
http://i.imgur.com/8GalI2z.jpg
http://i.imgur.com/Y4feqPc.jpg
http://i.imgur.com/9TYu269.jpg
http://i.imgur.com/lI7JhO8.gif

http://i.imgur.com/5bafZTv.jpg

460 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 02:37:32.08 0
>>457
落ち着けって毎日小説が投稿されてた時の方が異常なんだ

461 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 03:02:31.09 0
俺のヲタチックシュミレーション

またまたホテルに泊まってる設定
次の日は仕事もないとかいう定番ね

ももちが雅ちゃんに一緒にお風呂入ろって言うんだ
まあ当然雅ちゃんは断るんだけどももちの強引さに押されて結局一緒に入るの

なんだかんだ仲良くお風呂入っててさ
雅ちゃん先に髪洗って身体洗うってところでももちが洗ってあげるって言うんだ
雅ちゃん特に気にせずお願いするんだよね
ももちも最初は普通に洗ってるんだけど段々手つきがイヤらしくなってきてさ
しかも胸ばっかり執拗に洗ってくるんだわ
雅ちゃん「んっ...胸ばっかり...やだ」って言うんだ
ももちは「ごめんごめん、他のところも洗わないとね」って言って右手で太股とかお腹の辺りを洗ってさ、左手はずっと胸の辺りを洗ってるの
雅ちゃん息が上がってきてもうされるがままでさ
そしたらももちが「そうだ、アソコも洗わなきゃダメだよね」って言って手を伸ばしていって・・・

みたいな

462 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 03:16:00.88 0
そーいや来週は2人とも大阪だね
久しぶりのホテルお泊りかな?

463 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 04:11:23.12 0
胸…?

464 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 06:50:43.52 0
あげ

465 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 11:24:48.13 0
寄せてあげ

466 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 15:16:51.47 0
みやびちゃんみやびちゃん

467 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 18:11:11.23 0


468 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 20:03:04.97 0
bonobo見ないと

469 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 21:00:54.13 0
落ちるまであと25時間

470 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/16(日) 21:07:24.29 0
おっぱいがなくてすみませんなだけで
胸は実在しますゆ?
平らですけど!

471 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 00:47:53.02 0
みやびちゃんみやびちゃん

472 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 00:54:06.53 0
俺のヲタチックシュミレーション

俺の頭にはホテルしか浮かんでこねえ
ハロコン終わって泊まりのホテル
ベリメンで部屋に集まって談笑してたんだけどみんな寝ちゃった感じで

みんなが寝たのを確認してから雅ちゃんももちの隣に移動してイチャイチャし始めるの
さっきまでちょっとお酒飲んでたからももちが普段より艶っぽく見えてキスしてベッドに押し倒しちゃうんだ
ももちが「みや...みんな起きちゃう...」って抵抗するんだけど雅ちゃんは関係ないよって言ってキスしながら服の下から手を入れるんだよね
ももちは声出さないように口に手を当てるんだけど我慢できなくて漏れちゃうんだ
雅ちゃん興奮してきちゃってスカートの中に手を入れようとするから流石にももちも焦って抵抗するの
それならってことで雅ちゃん部屋のお風呂に連れて行ってそこで続きをしちゃって・・・

みたいな
実はみんな狸寝入りしてて翌日雅ちゃんが昨晩はお楽しみでしたねってからかわれる的な

473 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 01:04:39.62 0
ル ’ー’リ < みーやんのえっち!

474 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 01:20:20.01 0
とっくまは確実に寝てる

475 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 03:52:44.89 0
その根拠をkwsk

476 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 06:14:55.26 0
あさ

477 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 10:12:25.71 0
みやもももももみやももも

478 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 12:46:17.59 0
>>474
狸寝入りしようとしてガチ寝だな

479 :183-177-153-202.fukuoka.fdn.vectant.ne.jp@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 14:00:28.29 0
「YAMAHAのコピペ」ってどこまで本当なの? ヤマハ本社に聞いてきた
https://t.co/pbKWmnCcQ8

480 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 17:20:57.72 0
そろそろ落ちるかな

481 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 17:22:10.67 0
あと5時間だな

482 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 18:07:02.43 0
>>165

第二部

 五.嘘


 突然、目の前が真っ白になる感覚に襲われて、雅は思わず顔を逸らした。
眼前に広がる空白で、自分が目を閉じていることに気付く。
意識を取り戻した目蓋をゆっくりと開けると、そこは真っ白なベッドの上だった。
窓に吊るされているクリーム色のカーテンは開け放されていて、
射し込む陽光がスポットライトのように雅の寝ているベッドを照らしている。
雅はおぼつかない身体で探り探りベッドから降りると、なぞるように部屋の中を見渡した。

雅はこの部屋に見覚えがあった。記憶違いでなければ、ここは学園の保健室だ。
入り口の扉に取り付けられた学園の紋章が保健室の目印だと、入学してすぐに案内された。
しかし、なぜ自分はこんな場所で寝ていたのだろうか。
ようやく指先まで血の通った体を検めてみても、どこか怪我をしているという訳でもなさそうだ。
それに、これも記憶違いか、はたまた夢でなければだが、先程まで自分はももの家…嗣永邸にいたはず。
なのに、何故学園の保健室で目を覚ましたのだろう。
いや、あるいはここが夢の世界なのかもしれない。
そう思って頬を抓ってみたが、ただ痛みと指の痕が残るのみであった。

483 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 18:08:02.60 0
22時に落ちる

484 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 18:08:13.99 0
このスレも落ちるということで第二部冒頭だけ貼っておきます
雅の身に何が起きているのか想像しながら続きを待っていただければ幸いです

485 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 18:22:34.80 0
現在時刻: 2016/10/17(月) 18:22:20

立った日: 2016/10/03(月) 22:00:01
立ってから: 13日20時間22分19秒経過

486 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 18:23:45.94 0
ル ’ー’リ < みんなー!起きてー!
ノノl∂_∂'ル < 第2部が始まったよー!

487 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 18:26:05.54 0
>>484
待ってました!

488 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 18:37:27.95 0
>>482
待ってました!どきどきする始まりだ…

489 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 19:04:20.02 0
久方ぶりの投稿に嬉ション漏らしそう

490 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 19:21:06.05 0
じゅん
ジュワー

491 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 19:30:58.81 0
ノノl∂_∂'ル 二部キタ!

492 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 19:52:12.01 0
お前ら急に沸きすぎだろw
何人ROMがいたんだ

493 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 21:23:40.68 0
落ちる
俺は出先だから次スレ立てられない
誰か頼む

494 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 21:38:51.31 0
同じく出先なので誰かお願いします

495 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 21:40:13.17 0
建ててみるわ

496 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 21:43:10.51 0
次スレ
雅ちゃんがももちの胸を触るセクハラ 5 [無断転載禁止]©2ch.net
http://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1476708158/

497 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 21:47:48.67 0
ありがとう

498 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 21:58:33.24 0
>>496
乙であります

499 :名無し募集中。。。@無断転載は禁止:2016/10/17(月) 21:58:54.92 0
ありがとう!

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